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2024.11.28

帰巣本能とはどういう意味? 犬や猫などのペットにもある? 能力の仕組みを考察

帰巣本能とは、動物が自分の巣へ帰って来ることができる生まれつき備わった能力のことです。犬や猫、鳩、ミツバチなど、多くの動物が持っているとされています。今回は、帰巣本能の内容や考えられる能力の仕組み、特に帰巣本能が強いとされる鳩の生態について解説します。

帰巣本能とは?

帰巣本能(きそうほんのう)とは、動物の生来の能力のことです。ここでは、帰巣本能の概要について解説します。

動物が生まれつき持つ能力

帰巣本能は、動物が見知らぬ場所から、自分の巣や家に帰ることができる能力のこと。学習や経験によらず、生まれつき持った能力とされています。

帰巣本能のある動物は、長距離でも元の場所に戻ってくることが可能のようです。動物により能力に差はありますが、鳩やミツバチなどは、どれだけ遠く離れた場所にいても帰巣本能で必ず自分の巣に戻ってくる習性があるといわれています。

きそう‐ほんのう
動物の帰巣性のうち、学習や経験によらない生得的な部分についていう語。

出典:小学館 デジタル大辞泉

きそう‐せい
動物が、一定のすみ場所や巣などから離れても、再びそこに戻ってくる性質または能力。ミツバチ・アリ・ツバメ・伝書バト・サケなどにみられる。ホーミング。帰家性。

出典:小学館 デジタル大辞泉

犬や猫などのペットにもある

帰巣本能は、犬や猫など、人に飼われているペットにもあると考えられています。たとえば、嗅覚の高い犬は飼い主の匂いを学習し、匂いを手がかりにして家まで帰ることができるケースもあるようです。

しかし、すべてのペットが同じような帰巣本能を備えているとは限りません。同じ種類の動物でも、個体差があるためです。

帰巣本能の仕組みとは?

帰巣本能の仕組みははっきりと解明されているわけではありませんが、有力視されている説に体内磁石と体内時計があげられます。

それぞれの説について簡単にみていきましょう。 

ソファで寝転がっていると人と犬のイラスト
(c)AdobeStock

体内磁石

体内磁石とは、生物が地球の磁場を感知し、一定の方角を認知する仕組みのことです。地球は一つの大きな磁石としての性質があり、棒磁石のようにN極とS極があるため、方位磁石を使って方角を知ることができます。

この地球が持つ固有の磁場である地磁気に反応し、コンパスのように方角を認識する体内磁石により、元の場所に帰ることが可能になっているのではないかと考えられているのです。

たとえば、渡り鳥は体内時計で感知した時刻に太陽の位置を考えながら方角を知ることができるとされています。 

体内時計

体内時計とは、生物の体内にそなわっていると考えられる時間感覚のことです。生体リズムを調整しているメカニズムで、地球に住むすべての生物に備わっているといわれています。朝になると目覚め、日中は活動し、夜になると眠くなる体のリズムは、体内時計の働きによるものです。

自分の住む場所と異なる場所に行ったとき、その場所の太陽の位置と住む場所の太陽の位置の違いを体内時計が感知し、そのずれを修正するように移動する習性があるとされ、それが帰巣本能だとする説もあります。

特に帰巣本能が強いとされるのは鳩

特に帰巣本能が強いとされている動物に、鳩があげられます。鳩は一度巣を作るとどんなに離れた場所からも戻ってきて、その場所に住み着くという習性があるようです。

そのため、ベランダやバルコニーなどに巣を作ると排除が難しく、衛生被害や騒音被害など、さまざまなトラブルを引き起こすことも珍しくなく、経験があるという方もいるのではないでしょうか。

鳩が持つといわれる帰巣本能について、簡単にみていきましょう。

青い背景に白い鳩が敷き詰められているイラスト
(c)AdobeStock

帰巣するまでの距離が長いとされる

鳩をはじめとする鳥類はかなり遠い場所へも移動しますが、どんなに長距離を移動していても、帰巣性によって自分の住む場所に戻ってくるとされます。

鳥類の中でも特に、帰巣本能が強いのは鳩といえるでしょう。鳩は、500km〜1,000km離れた距離でも自分の巣に帰ってきたという記録があるのだとか。東京からの距離でいえば、500kmは大阪まで、1,000kmは福岡県までに相当する距離です。その長さにより、帰巣本能の強さが計り知れるでしょう。

伝書鳩は帰巣本能を利用したもの

長距離でも戻ってこられる鳩の帰巣本能は、古くから注目されていました。その例として、伝書鳩・レース鳩があげられます。伝書鳩とは、鳩の帰巣本能を利用して、離れた土地から通信文を運ぶように訓練された鳩のことです。

脚に通信文を入れた小さな筒を付けて放し、飼育されていた鳩舎に戻ってきたところで通信文を受け取るという方法であり、200km以内の範囲で通信手段とされていました。

通信手段が発達したことで伝書鳩の利用はなくなりましたが、伝書鳩の名称はレース鳩に変わり、現在では長距離飛行を競う鳩レースで活躍しています。鳩レースは、愛鳩家が各自の飼育している鳩を持ち寄り、同時に放鳩して誰の鳩が速く帰ってくるかを競う競技です。

帰巣本能は自分の巣へ帰って来る性質のこと

帰巣本能は、動物が自分の巣へ帰ってくる生まれつきの性質・能力を指します。明確な仕組みは解明されておらず、体内磁石や体内時計によるものとする説が有力のようです。

犬や猫などペットにも帰巣本能はあるとされていますが、個体差があり、家の中で飼われている猫は迷子になるケースも少なくありません。

特に帰巣本能が強いのは鳩で、一度巣を作ると、どれだけ長距離でも自分の巣に戻ってきて住み着くのが特徴といえます。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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