「公平無私」の正しい意味とは?読み方や類語、似た意味を持つ四字熟語をご紹介
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2024.10.24

「公平無私」の正しい意味とは? 読み方や類語、似た意味を持つ四字熟語を紹介

「公平無私」とは、偏りなく平等な様子を表す言葉です。「こうへいむし」と読み、「無私」は私心がないことを意味します。本記事では、「公平無私」の意味をわかりやすく紹介します。類語や似た意味を持つ四字熟語なども、ぜひ参考にしてください。

「公平無私」の意味や読み方

「公平無私」とは、物事に対して平等で私心を持たない様子のことです「こうへいむし」と読み、行動や判断などが公平なことを表します。

「公平無私」な人の行動は、自分の損得を優先した考えや感情に左右されないといえるでしょう。物事の全体像を見渡したうえで、誰に対しても平等な態度を示します。

こうへい‐むし
[名・形動]公平で、私的な感情や利益を交えないこと。また、そのさま。「—な(の)態度で臨む」

出典:小学館 デジタル大辞泉

「公平無私」の類語・言い換え表現

「公平無私」には、以下のような類語・言い換え表現があります。

・公明正大(こうめいせいだい)
・無私無偏(むしむへん)

いずれも利己的な考えを持たないこと、公平な行動や判断をすることを意味する四字熟語です。

ここでは、それぞれの正しい意味を紹介します。例文を参考に「公平無私」とのニュアンスの違いも確認していきましょう。

2つの顔
(c) Adobe Stock

公明正大(こうめいせいだい)

「公明正大」も、「公平無私」と同じく公平に物事を行うことを表す言葉です。何かを判断するうえで、自分1人の利益を優先する「私心」をはさむことがありません。

また、「正大」には「態度や言動が正しく堂々としている」という意味があります。堂々という意味を持たない「公平無私」とは、若干異なるといえる点です。以下のように、モットーや座右の銘として用いられることもあります。

・我が社では「公明正大」をスローガンに掲げている
・難しい議題だったが彼女は最後まで公明正大な姿勢を貫いた
・多くの立場に寄り添った公明正大な裁判だった
・彼ほど公明正大な人に出会ったことがない

無私無偏(むしむへん)

「無私無偏」の「私」は、自分勝手に物事を行うことを表します。また、「偏」は判断が偏るという意味を持つ言葉です。

「無私無偏」は、そのどちらもが「無い」ことを意味します。個人的な考えや利益を持たず、公平に判断することを表す四字熟語です。「公平無私」と非常に近い意味を持つといえる四字熟語であり、主に以下のように用いられます。

・どんなときも無私無偏な上司は、周囲からも信頼されている。
・利己的な考えを打ち消し、無私無偏であることは容易ではない。

公平・不公平に関する四字熟語

ここからは、「公平・不公平」に関する四字熟語を紹介します。

・一視同仁(いっしどうじん)
・不備不党(ふへんふとう)
・依怙贔屓(えこひいき)
・男尊女卑(だんそんじょひ)

「公平無私」のように、物事に公平に接する様子を表す言葉もあれば、何かひとつに偏った考えを示す表現もあります。それぞれの正しい意味を知り、例文を参考に日常生活で活用しましょう。

天秤の前で箱を持っているビジネスパーソンのイラスト
(c)AdobeStock

一視同仁(いっしどうじん)

「一視同仁」とは、すべてを平等に慈しむことです。公平性を重んじる点は「公平無私」と共通しています。

「一視同仁」の「仁」には、思いやりや愛情といった意味があります。「一視」は同じように見ることを表し「同仁一視」の形でも用いられる四字熟語です。書き表す際は「同仁」を「同人」としないように気を付けてください。

・中学校時代の恩師は、どんなときにも一視同仁の態度で生徒に接する方だった
・彼はいつも一視同仁の考えを大切にしている

不偏不党(ふへんふとう)

「不偏不党」は、「公平無私」や「一視同仁」のように、公平であることを表す四字熟語です。

「不偏」は偏りがないこと、公正中立であることを意味します。また、「不党」は一定の仲間や党派に加わらないという意味を持つ言葉です。

そのため、「不偏不党」は考えや行動や特定の思想に偏らず、どの党派にも属さない様子に適した表現といえます。

・多くの主義主張がある中で、不偏不党でいることは容易ではない
・周囲の意見に流されない不偏不党な態度が彼のいいところだ
・どんなときにも自分の考えを第一に、不偏不党な姿勢を貫きたいと思う

依怙贔屓(えこひいき)

「依怙贔屓」は、公平でないことを意味する四字熟語です。自分が好きなものにだけ肩入れする様子を表します。

「依怙」には「頼る」のほか、「不公平」や「自分だけの利益」といった意味があります。また「贔屓」は気に入った人を特に引き立てる際に用いる表現です。

このように、「依怙贔屓」には「公平無私」とは反対の意味があります。利己的な考えを持たない「公平無私」に対し、「依怙贔屓」は人や物に対する自分の思いが基本であることを押さえておきましょう。

・上司は、自分が気に入るメンバーだけ依怙贔屓しているように思える
・依怙贔屓のない、公正な判断をお願いします
・誰か一人だけを依怙贔屓しているようでは、周囲から信頼を得るのは難しい

男尊女卑(だんそんじょひ)

男性が女性に比べて尊重されていることは、「男尊女卑」と言い表します。男性を尊重する態度、考えなども表す言葉です。

「男尊女卑」には、対義語である「女尊男卑」という言葉も存在します。この場合、尊重されるのは男性ではなく女性側です。

「男尊女卑」には、「公平無私」のようにすべてが平等という考えはありません。どちらか一方のみが尊重されるという、不公平な状態を示す四字熟語といえます。

・そのような考え方は男尊女卑にあたるのではないか
・男尊女卑な考えや態度はナンセンスだよ
・男尊女卑、女尊女卑に偏っていないか、あらためて自分の言動を振り返りたい

公平無私にまつわる表現を知り会話で役立てよう

「公平無私」は、私心を持たない平等な態度や考えを表す言葉です。自分1人の利益を優先するような利己的な考えはありません。同じように公平を表す四字熟語には「一視同仁」や「不偏不党」などが挙げられます。

反対に「依怙贔屓」や「男尊女卑」は、不公平であることを意味します。自分が好きなものにだけ肩入れするなど、「公平無私」とは反対の立場にある四字熟語です。「男尊女卑」は、男性だけを尊重する際に用いられます。

公平と不公平それぞれを表す四字熟語の意味を知り、ぜひ日常会話で役立ててください。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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