カニのカロリーはどれくらい?
茹でたカニ100gあたりのカロリーを「毛ガニ」「ズワイガニ」「タラバガニ」と種類別で見てみましょう。
カロリー | |
---|---|
毛ガニ | 78kcal |
ズワイガニ | 65kcal |
タラバガニ | 77kcal |
カニ1人前の目安が200〜300gほどと言われているので、カニをメインでいただくときのカロリーは、この数値の2〜3倍と考えてみましょう。
カニに含まれるその他栄養素
カニは糖質や脂質が非常に少ない食材です。それでいて高タンパク質。種類別にそれぞれ100gあたりの糖質、脂質、タンパク質量を見ていきましょう。
糖質量 | 脂質量 | タンパク質量 | |
---|---|---|---|
毛ガニ | 0.2g | 0.5g | 15.8g |
ズワイガニ | 0.1g | 0.4g | 13.9g |
タラバガニ | 0.2g | 0.9g | 13.0g |
他にもカニには、赤血球の生産に携わるビタミンB12や、非常に強い抗酸化作用があるアスタキサンチン、心臓・肝臓の機能を高めるタウリン、免疫力の向上・タンパク質の合成に関わる亜鉛なども含まれています。
つまり栄養満点、それでいて低カロリー。健康だけでなく、ダイエットやアンチエイジングを心がけている人にも最適なスーパーフードなのです。
イカやタコ、えびとカロリーを比較
カニがダイエット向きなのはわかりましたが、その他のシーフードと比較するとどうなのでしょうか? イカ・タコ・エビをそれぞれ生、100gあたりのカロリーで比べてみます。
カロリー | |
---|---|
毛ガニ | 78kcal |
ズワイガニ | 65kcal |
タラバガニ | 77kcal |
スルメイカ | 76kcal |
ホタルイカ | 74kcal |
ヤリイカ | 79kcal |
マダコ | 70kcal |
甘えび | 85kcal |
いせえび | 86kcal |
くるまえび | 90kcal |
しばえび | 78kcal |
さくらえび | 78kcal |
この中ではエビが若干高カロリーですが、どの食材もすべて100kcal未満とかなり低カロリーです。ちなみに糖質もほとんど含まれないので、カニだけでなくイカやタコ、エビもダイエット向きと言えます。
ダイエット効果を期待できるカニの食べ方
鍋やスープに入れて食べる
カニを食べるときは、カニ鍋やスープにして満足感を高めるのがおすすめです。
鍋にする場合は白菜やにんじんなどの野菜だけでなく、植物性タンパク質である豆腐や海藻類、きのこ類も加えてバランスよく栄養を摂るのがおすすめです。
食べ過ぎなければ問題ありませんが、じゃがいもやかぼちゃのような糖質多めの野菜は控えめにするとGOOD。
締めに麺類やごはんを入れたくなる気持ちはわかりますが、それではせっかくヘルシーなカニ料理でも太ってしまうリスクが上がります。温かいスープと具沢山な野菜やきのこ類でお腹は満たされるはずなので、カニ鍋にする際は炭水化物の摂取量には十分注意してくださいね。
また手軽に作れるスープも味噌や醤油、だしなどをベースにすることをおすすめします。ミルクやクリーム系は脂質量が増え、どうしても高カロリーになってしまうので注意してください。スープの場合も、野菜やきのこ類をたっぷり入れて具沢山にしてみましょう。
カニ缶をうまく利用して
カニがどんなに健康やダイエット向きの食材だと言われても、手に入りにくかったり調理する手間が大変だったりすると、なかなか上手に活用できませんよね。
そんなときはカニ缶がおすすめです。
例えば茹でたズワイガニ100gのカロリーが65kcalに対し、ズワイガニの水煮缶は69kcalと、それほど数値は変わりません。炭水化物は0.2g、脂質は0.4g、タンパク質は16.3gと、こちらもダイエット向けのスペックと言えます。
食塩が含まれるため食べ過ぎには注意したいところですが、スープやサラダにパッと入れて手軽にカニの恩恵を受けられるので、活用しない手はありません。
フライ系・クリーム系調理は控えて
例えばカニの天ぷら、カニの唐揚げ、カニクリームコロッケ、カニグラタンなど。いくらカニ自体がヘルシーでも、こうしたフライ系・クリーム系はカロリーオーバーしてしまいます。
衣をつけて油で揚げれば、衣のカロリーと衣が吸った油のカロリーがプラスされます。脂質や糖質たっぷりのホワイトソースも高カロリー。カニクリームコロッケは、ホワイトソースと油のカロリーがダブルで乗ってきます。
ダイエット中であれば、これらのメニューはなるべく避けたほうがいいでしょう。
カニは低カロリー&栄養満点
低カロリー・低糖質・低脂肪・高タンパク質と、ほしい要素がすべてそろっているカニ。ダイエット中活用しない手はありませんね。ただ、調理に手間のかかるカニですから、カニ缶をうまく使っていただくのがおすすめです。その際、フライ系やクリーム系のレシピは、ダイエット中はほどほどに。野菜や植物性タンパク質も加えながら、バランスのいい食事を目指しましょう。
りの
栄養士・運動実践指導者・ダイビングインストラクターとしてフィットネス業界に10年勤務。趣味は筋トレと海外旅行(渡航国数50カ国以上)。現在はWebライターとして世界中でノマドライフを満喫中。著書『拝啓、世界であわてふためく女子たちへ』。