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2026.01.29

座右の銘として人気の高い「疾風に勁草を知る」とは? 意味、由来と正しい使い方

「疾風に勁草を知る(しっぷうにけいそうをしる)」とは、困難な状況に直面したときにこそ、人の真価、特に節操や意志の強さがはっきりと表れるという意味を持ちます。この記事で、言葉の意味や使い方、類語、よくある質問と回答を紹介します。

この記事のサマリー 

・「疾風に勁草を知る」とは、困難な状況に直面したときにこそ、人の真価、特に節操や意志の強さがはっきりと表れるということ。
・出典は『後漢書』王覇伝。多くの部下が去る中、ただ一人とどまり尽力した者に対し、光武帝がその忠節と信頼に感謝して述べた言葉に由来します。
・逆境に立ち向かう強い意志を象徴することから、「座右の銘」としても人気です。

困難に直面したときにこそ、その人の信念や人間性が明らかになることは少なくありません。「疾風に勁草を知る」は、まさにそうした状況を表す言葉です。とはいえ、漢字も読みにくいし、やや難しそうな印象がありますね。

そこで、この記事では「疾風に勁草を知る」の意味や出典、使い方を整理します。

「疾風に勁草を知る」とは?

「疾風に勁草を知る」の正しい読み方と意味を明確にし、語源を確認しましょう。

「疾風に勁草を知る」の読み方と意味

「疾風に勁草を知る」は、「しっぷうにけいそうをしる」と読みます。意味は、困難な状況に直面したときにこそ、人の真価、特に節操や意志の強さがはっきりと表れるということです。

疾風(しっぷう)に勁草(けいそう)を知(し)る
《「後漢書」王覇伝から》激しい風が吹いてはじめて丈夫な草が見分けられる。苦難にあってはじめて、その人の節操の堅さや意志の強さがわかるということ。

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「疾風」「勁草」それぞれの語義を確認する

「疾風」と「勁草」の意味を確認しましょう。

まず「疾風(しっぷう)」は、「激しく吹く風」「あらし」「暴風」などを表す語で、荒れ吹く風を意味します。

次に「勁草(けいそう)」は、「風雪に耐える強い草」とされており、厳しい環境にも屈しない植物を象徴する語です。そこから転じて、節操や信念が揺るがない人物像をたとえる表現として使うようになりました。

参考:『新選漢和辞典』『日本国語大辞典』(ともに小学館)

(c) Adobe Stock

語源は、『後漢書』王覇伝

「疾風に勁草を知る」の語源は、中国後漢時代の歴史書『後漢書』の「王覇(おうは)伝」にあります。

原文には、「潁川従我者皆逝、而子独留努力、疾風知勁草」と記されており、その意味は以下のように解釈されます。

「潁川(えいせん)から従ってきた者たちは皆去ってしまったが、君だけがとどまり、力を尽くしてくれた。激しい風が吹いてこそ、強い草かどうかがわかるものである」

この「疾風知勁草」を、日本では「疾風に勁草を知る」と表現するようになりました。

参考:『日本国語大辞典』『故事俗信ことわざ大辞典』(ともに小学館)

「疾風に勁草を知る」の使い方

「疾風に勁草を知る」がどのような場面で使えるのかを用例とともに整理します。「座右の銘」として選ぶ際のポイントも確認しましょう。

「昨年度の経営危機を乗り越えた彼の働きぶりを見て、まさに『疾風に勁草を知る』だと感じました」

困難な状況に直面しても揺るがない姿勢を見て、その人の強さに気づく場面での用例です。

「困難な状況においても常に冷静に判断される〇〇様の姿勢に、まさに『疾風に勁草を知る』の言葉を思い出しました」

大変な状況にあっても、感情に左右されず、落ち着いて対応する姿勢への敬意を表す文例です。

「多くの仲間が離れる中、最後までプロジェクトを支えた皆さんの姿勢は、『疾風に勁草を知る』のことわざそのものです」

組織的な困難に耐え抜いた集団全体への賛辞にも適しています。

pc画面をみる男女
(c)Adobe Stock

「座右の銘」として使う際の注意点

「疾風に勁草を知る」は、「座右の銘」としても人気の高い言葉です。

ただし、自身のモットーとして掲げる際には、言葉の本質を理解しておくことが欠かせません。この言葉が伝える「苦難における節操の強さ」が、自分の決意と重なるかを考えた上で選ぶことが大切です。

適切に使えば、信頼感や誠実さを印象づける一語となるでしょう。

参考:『日本国語大辞典』『新選漢和辞典』『故事俗信ことわざ大辞典』(すべて小学館)

「疾風に勁草を知る」の類語

「疾風に勁草を知る」と意味の近い表現について、辞書に基づき整理します。

「年寒くして松柏(しょうはく)の凋む(しぼむ)に後るる(おくるる)を知る」

『論語』子罕にあるこの語は、「冬になり寒さが厳しくなって初めて、松や児手柏(このてがしわ)だけが緑の色を保っている」という意味です。

転じて、「人の節操・真価は、困難なときにこそ明らかになる」というたとえになります。

《例文》
経営者だった祖父がよく言っていたのは、「年寒くして松柏の凋むに後るるを知る」。苦しいときや、窮地に追い込まれたときほど、その人の真の人間性がわかると教えてもらった。

「疾風に勁草を知る」に似た意味を持つことがわかりますね。どちらの言葉も、苦しいときほど人としての真価が問われることを表しているといえます。

参考:『日本国語大辞典』『故事俗信ことわざ大辞典』(ともに小学館)

霜
(c)Adobe Stock

「疾風に勁草を知る」に関するFAQ

ここでは、「疾風に勁草を知る」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 目上の人を褒める際に使っても失礼になりませんか?

A. 敬意を込めた賛辞として適しています。 相手の困難に対する姿勢や、揺るぎない信念を称える文脈であれば、知的な印象を与えることができます。ただし、状況を「評価」するニュアンスが含まれるため、心からの敬意を添えて伝えましょう。

Q2. NGな使い方は?

A. 些細なトラブルや、ちょっとした出来事に対して使うのは大げさです。「疾風」は人生の岐路や組織の危機といった大きな試練を指します。日常のちょっとした残業やミスを乗り越えた程度で使うと、言葉の重みと状況が釣り合わず、相手に違和感を与えてしまうでしょう。

Q3. 類語にはどんな言葉がありますか?

A. 「年寒くして松柏の凋むに後るるを知る」が挙げられます。この言葉の語源は『論語』です。

最後に

「疾風に勁草を知る」という言葉は、私たちに「逆境こそ、自分を証明するチャンスである」と教えてくれます。順風満帆なときには見えない本当の強さは、苦難の中でこそ磨かれ、周囲の目にも明らかになるものです。

この記事で学んだ知恵を、自身の信念を支える言葉として、また他人の真価を称えるための言葉として、ぜひ活用してみてください。

TOP・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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