柿1個のカロリーは115kcal！ビタミンCや食物繊維などうれしい栄養素も

柿1個のカロリーはどれくらい？

一般的な大きさの柿は200gほど。皮や種、ヘタの廃棄率は約9%とされているので、ここでは柿1個を182gとして計算します。

もう少し大きい柿228g（250g×廃棄率9%）と、小さい柿137g（150g×廃棄率9%）のカロリーは以下の通りです。

柿の糖質や脂質量もチェック

柿1個大サイズを228g、中サイズを182g、小サイズを137gとした場合の糖質量と脂質量を見ていきましょう。

脂質はほとんど含まれていませんね。

柿とその他果物のカロリー・糖質量比較

ここではりんごやみかんなど、私たちになじみある果物と柿のカロリー&糖質量を比較してみます。柿のカロリーや糖質量は、高いのか低いのかチェックしてみましょう。なお、それぞれ100gあたりで比べていきます。

カロリーも糖質も、果物の中ではやや高めであることがわかりますね。

柿にはどんな栄養素が含まれている？

老化や病気予防に役立つ「ビタミンC」

抗酸化作用があるビタミンC。老化の予防や美肌のキープ、生活習慣病の予防も期待できる栄養素です。

柿100gにはビタミンCが70mg含まれています。これはキウイ（黄肉種）の140mg、レモンの100mgには及びませんが、みかんやパイナップルの倍と、果物の中では含有量が多いほう。

厚生労働省が推奨するビタミンC摂取目安量も1日100mgとしているので、柿1個で十分摂取が可能です。柿はビタミンCの補給にぴったりだと言えます。

腸内環境を整える「食物繊維」

柿には100gあたり1.6gの食物繊維が含まれています。

食物繊維は腸内環境を整えてくれる重要な栄養素。それだけでなく血糖値の上昇を抑えたり、血中コレステロールを増えにくくしたり、ダイエットや健康維持のために重要な役割を果たします。

柿に含まれる食物繊維は決して多くないものの、実は干し柿は別。食物繊維が多い果物として知られるレモン（4.9g）やラズベリー（4.7g）の含有量をはるかにしのぐ、100gあたり14.0gも含まれています。

水分を抜いている分100gあたりのカロリーも増加しますが、効果的に食物繊維を摂りたいなら、干し柿をチョイスするのもよいかもしれません。

むくみを解消する「カリウム」

多くの果物は、カリウムの含有量が多めです。

柿にも、トップクラスではないもののカリウムが含まれています。無理な食事制限や体調不良時、汗を大量にかいたときなどはカリウム不足に陥る恐れが。そうでなくても現代人は塩分摂取量が多く、むくみがちです。

柿をはじめとする果物を日常に上手に取り入れて、ナトリウムの排出を促しましょう。

アンチエイジングに効果的な「βカロテン」

βカロテンにはビタミンC同様、強い抗酸化作用があります。かぼちゃやにんじんのような緑黄色野菜に含まれているイメージが強いかもしれませんが、実は柿にも含まれています。

βカロテンはアンチエイジング効果が期待できたり、生活習慣病を予防したり、免疫力アップにもつながったりする心強い栄養素。柿は美容のためにはもちろん、疲れているとき、風邪が流行っているときなどにも積極的に摂りたい果物なのです。

柿はダイエット中も食べやすい果物

果物の中では少々高カロリー&高糖質な柿ですが、食べ過ぎない限り、スイーツを食べたり揚げ物を食べたりするよりよっぽどヘルシーです。砂糖たっぷりの間食の代わりに柿を取り入れることで、カロリー・糖質過多を防ぎつつ、美や健康に嬉しい栄養素も摂れるでしょう。食べる場合は1日1個を目安に。また、カロリーが一気に上がる干し柿の食べ過ぎには十分注意してくださいね。

りの

栄養士・運動実践指導者・ダイビングインストラクターとしてフィットネス業界に10年勤務。趣味は筋トレと海外旅行（渡航国数50カ国以上）。現在はWebライターとして世界中でノマドライフを満喫中。著書『拝啓、世界であわてふためく女子たちへ』。