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2024.05.27

「大盤振舞」は、気前よくもてなすこと! 言葉の意味や使い方などを紹介

「大盤振舞」は、気前よくもてなすことを意味する四字熟語です。会食や酒宴、接待などに関連して使うことがありますので、この記事で意味や使い方をチェックしてください。この言葉を会話で使うパターンも紹介します。

「大盤振舞」とは

「大盤振舞」という言葉を知っているけれど、正確な意味は知らないという人もいるのではないでしょうか? 「大盤振舞」とは、誰かを盛んにもてなしたり、気前よく金品を人に与えたりすること。ビジネスシーンで登場することもあるため、意味だけでなく使い方も把握しておきたいですね。まずは、意味から見ていきましょう。

意味と読み方

「大盤振舞」を辞書で調べてみました。

おおばん‐ぶるまい〔おほバンぶるまひ〕【大盤振(る)舞(い)】
[名](スル)「おうばんぶるまい(椀飯振る舞い)」に同じ。「仲間を連れて―する」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

もととなる言葉は「椀飯振る舞い」のようですね。この言葉の意味も見てみましょう。

(c) Adobe Stock

「椀飯振る舞い」とは?

おうばん‐ぶるまい〔ワウバンぶるまひ〕【×椀飯振(る)舞(い)】
1:《2が原義。「大盤(おおばん)振る舞い」と当てて書くこともある》盛んなもてなし。また、金品などを気前よく人に施すこと。「祝いの客に―をする」
2:椀飯の儀礼の影響を受けた江戸時代の正月の行事。一家の主人が親類縁者を招いて盛んな宴会を催したこと。また、その宴会。節(せち)振る舞い。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

主に使われているのは、「1」の意味。誰かを盛大にもてなすことや、気前よく金品を与えることを表す際に用いられています。なお、表記については、現在は「大盤振舞」「大盤振舞い」とするのが一般的です。

「大盤振舞」の使い方

日常やビジネスシーンにおける、「大盤振舞」の使い方について見ていきましょう。まずは特徴を紹介します。

使い方の特徴

「大盤振舞」は、誰かをもてなす際に使うことが多いでしょう。正月や節目はもちろん、酒宴や会食、接待などに関連して用いられます。

食事や物に対して使う言葉ですが、最近は予算などお金に対して用いることも。単純に予算が増えたことを表す場合と、「予算をばらまいている」のようなネガティブな意味合いで使う場合があることを把握しておくといいですね。どちらの意味になるかは、前後の文脈などで判断してください。

例文

「大盤振舞」の使い方を例文で紹介します。それぞれのシーン別に見ていきましょう。

《日常で使う場合》
・新居で初めて迎えるクリスマスなので、お互いの両親を招いて大盤振舞をする予定だ
・友人の家でホームパーティーをすることになったので、各地から食材を取り寄せて大盤振舞することにした

《ビジネスシーンで使う場合》
・予算達成のお祝いだといって、部長が大盤振舞をしてくれた
・対象商品の購入者全員に、1万円分のキャッシュバックをするという大盤振舞のキャンペーンを予定している

《予算関連で使う場合》
・選挙を意識した予算ばらまきだが、ネットには予算の大盤振舞を強調したフレーズが並んでいる

(c) Adobe Stock

会話の例

「大盤振舞」を使う会話例を見ていきましょう。母と娘が、近所にできた定食屋について話しています。

娘「二丁目の角にできた定食屋さん、毎日すごい行列だね」
母「すごい量のおかずなのに、ご飯のおかわりが無料なんだって」
娘「それであの値段なの? 人気があるのがわかるね」
母「しかも、どのおかずもおいしいのよ。あんなに毎日大盤振舞で、儲けは出るのかしら?」
娘「他人事ながら心配になっちゃうね。今度家族で食べに行こうよ!」

会話例は近隣にできたお店について親子が話しています。物価高騰が続く中、安価で大盤振舞をしてくれるお店はありがたいですね。

「大盤振舞」と似た言葉

ここからは、「大盤振舞」と似た言葉を紹介します。いくつかある中から、「気前がよい」「糸目をつけない」を紹介します。

「気前がよい」

お金や物を出し惜しみしないことや、ケチケチしないことを指すのが「気前がよい」です。「大盤振舞」と近い意味を持ちますので、言い換えの表現に使うことができるでしょう。「気前がよい人」「気前よく〜する」のように使います。

《例文》彼は金回りがいいのか、最近妙に気前がいい

「糸目をつけない」

「糸目をつけない」は、物事をするのに何の制限も加えないことや、惜しげもなく金品を使うことを表す言葉です。「糸目」とは、凧の表面につけて揚がり具合を調節する糸のこと。糸目をつけないと、凧を制御できないところから、この意味で使われるようになりました。「金(かね)に糸目をつけない」のように使うことが多いでしょう。

《例文》彼女はふだん倹約家だが、趣味である旅行には金に糸目をつけない

「食べること」に関する慣用句

実は慣用句には、「大盤振舞」のような「食べること」に関連するものが多数あります。たとえとして使われているものや、食べることに対する戒めのニュアンスを持つものなど、バラエティ豊か。いくつかピックアップしましたので、それぞれの意味を見ていきましょう。

(c) Adobe Stock

「鳩が豆鉄砲を食ったよう」

突然の事にびっくりして、きょとんとしているさまを表す際に、たとえとして用いられるのが「鳩が豆鉄砲(まめでっぽう)を食ったよう」です。

豆鉄砲とは、豆を弾にして打ち出す、小さな竹製の玩具のこと。鳩が豆鉄砲で打たれたように、突然のことに驚き呆気にとられるさまを表しています。

「焼き餅焼くとて手を焼くな」

「焼き餅焼くとて手を焼くな」とは、嫉妬をするのはいいが、度が過ぎると災いを招くことになる、事後のことを考えてほどほどにせよという戒めの言葉。自重を促す際にたとえとして用いられています。「やきもちやくとててをやくな」と読みます。

「小食は長生きのしるし」

「小食は長生きのしるし」とは、大食をせず、養生すれば長生きできるという意味の慣用句。養生は、生活習慣に気をつけて、健康の増進を図ることを指します。読み方は「しょうしょくはながいきのしるし」。

「腹八分に医者いらず」

満腹になるまで食べるのではなく、少し控えめにしておくことで健康を保てるという意味の「腹八分に医者いらず」。「はらはちぶにいしゃいらず」と読みます。食欲があるからといって大食せずに、常に腹八分を意識すると、病気にならず医者も必要ないだろうということを表しています。

最後に

「大盤振舞」について、意味や使い方などをまとめました。もともとは「椀飯振る舞い」と表記していましたが、現在は「大盤振舞」「大盤振舞い」と書かれることがほとんどです。誰かを盛大にもてなすことや、人やお店の羽振りがいいことを表す際に用いられる四字熟語です。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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