目次Contents
この記事のサマリー
・「驚き、桃の木、山椒の木」は、たいそう驚いた気持ちを軽く表すしゃれ言葉です。
・読み方は「おどろき、もものき、さんしょのき」で、語呂合わせが由来の表現です。
・桃や山椒の木に深い意味があるのではなく、「き」と「木」をかけた楽しい表現です。
「驚き、桃の木、山椒の木」という言葉を、聞いたことはありますか? 懐かしくて少し不思議な響きがあり、意味や由来、続きのフレーズが気になる人も多いでしょう。日常会話で使えるのか、英語ではどう表すのかも気になるところです。
知っているようで意外と説明しにくいこの表現には、耳に残る理由があります。その背景と使いどころを、一緒にたどっていきましょう。
「驚き、桃の木、山椒の木」とは?
まずは意味から確認していきます。
読み方と意味
「驚き、桃の木、山椒の木」の読み方は、「おどろき、もものき、さんしょのき」です。「これは驚いた」「たいそう驚いた」という気持ちを表す表現です。
「驚き」の語末にある「き」と、「木」をかけて、「桃の木」「山椒の木」と続けた語呂合わせです。つまり、「桃」や「山椒」という植物に深い意味があるというより、音の調子を楽しむしゃれ言葉と考えるとわかりやすいでしょう。会話では、短く「驚き桃の木」と言うこともあります。
辞書では次のように説明されていますよ。
驚(おどろ)き桃(もも)の木(き)山椒(さんしょ)の木(き)
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
「驚き」の「き」に「木」をかけた語呂(ごろ)合わせ。たいそう驚いたの意。

「驚き、桃の木、山椒の木」は古い?
「驚き、桃の木、山椒の木」は、現在の日常会話で頻繁に使われる表現ではありません。そのため、人によっては古風な言い回し、あるいは懐かしいしゃれ言葉として受け取ることもあるでしょう。ただし、意味を知っている相手には、驚きを冗談めかして伝える表現として通じます。
いわゆる「死語」のように受け取られることもありますが、まったく通じない言葉というわけではありません。真面目なビジネスシーンや改まった文章では避けた方が無難ですが、親しい相手との会話であえて使うと、少し懐かしく、ユーモラスな響きになります。
使い方を例文でチェック!
「驚き、桃の木、山椒の木」は、会話の中でどのように使ったらいいのでしょうか? よくあるパターンを例文で紹介します。
長年会っていなかった友人と同じ職場になった。これはまさに「驚き、桃の木、山椒の木」だね。
思いがけない出来事に驚いた時に、「驚き、桃の木、山椒の木」を使うことがあります。たとえば、久しぶりに再会した友人が同じ職場に異動してきた、偶然同じ場所に居合わせたなど、予想していなかった展開に対して使うと自然です。
深刻な驚きというより、驚きを少し軽く、茶目っ気を込めて伝えたい場面に合います。
抽選で1等が当たり、パートナーと温泉旅行に行けることになった。「驚き、桃の木、山椒の木」だ。
この例文のように、思いがけない幸運に驚いた時にも使えます。「驚き、桃の木、山椒の木」は、いい知らせにも予想外の出来事にも使える表現です。ただし、しゃれ言葉なので、相手が困っている場面や深刻な出来事には向きません。明るく驚きを伝えたい時に使うと自然です。
まさか私が試験に合格できるなんて! 「驚き、桃の木、山椒の木」だよ!
自分でも予想していなかったいい結果に驚いた時にも使えます。「これはすごく驚いた!」と言う代わりに、「驚き、桃の木、山椒の木!」と表現すると、驚きに少し茶目っ気が加わります。親しい相手との会話では、場の空気をやわらげる言い回しとして使えるでしょう。

驚きを表す言葉
驚きを表す言葉には、さまざまな種類があります。「驚き、桃の木、山椒の木」はしゃれっぽく驚きを伝える表現ですが、驚きの強さや場面によって、より自然な言い換えもあります。ここでは、会話で使いやすい表現を確認していきましょう。
たまげる
「たまげる」も、会話の中で驚きの感情を伝える時に使われる言葉ですよね。意味を辞書で見ていくと、
[動ガ下一]《「たまきえる」の音変化》非常に驚く。肝をつぶす。びっくりする。たまぎる。「人出の多いのには―・げた」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
となります。漢字で「魂消る」と書くのは、まるで魂が消えるほどにびっくりすることから。知らせを聞いた時以外にも、誰かから大きい声をかけられ驚いた時などにも、「こりゃ、たまげた!」と言ったりしますね。
(例文)
・まさか2人が結婚するなんて、たまげたよ。
腰を抜かす
「腰を抜かす」も時々聞く言葉ですね。意味を見ていくと、
1 腰の関節が外れたり、腰の力がなくなったりして立てなくなる。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
2 驚きや恐れのために立ち上がれなくなる。「恐ろしくて―・した」
という2つの意味があります。恐怖のためにびっくりして動けなくなるような時にも、使われる点が、他の類語との違いですね。思わず腰を抜かして倒れ込んでしまいそうなほど、衝撃を受けたということが伝えられるでしょう。
(例文)
・急に大声を出すから、腰を抜かしてしまった。

寝耳に水
「寝耳に水」は、「ねみみにみず」と読みます。意味は以下の通りです。
《「寝耳に水の入るごとし」の略》不意の出来事や知らせに驚くことのたとえ。「―の話」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
「寝耳に水」は、「耳」の字が使われていることから、どちらかというと驚きのニュースを聞いて驚いた時に使われる傾向があります。まったく予想もしていなかったような知らせを聞いて、驚いた時に使えることわざです。
(例文)
・彼女が退社するなんて、寝耳に水だよ。
驚いた時の英語表現
「驚き、桃の木、山椒の木」は日本語の語呂合わせなので、英語にそのまま直訳しても意味は伝わりにくい表現です。英語で表す場合は、「桃の木」や「山椒の木」を訳すのではなく、「とても驚いた」という気持ちに置き換えると自然です。
一言で驚きを伝えるなら、“Wow!” や “Oh!” が使いやすいでしょう。「本当に?」と聞き返したい時は “Really?”、「信じられない」と言いたい時は “I can’t believe it.” が使えます。
「驚き、桃の木、山椒の木」に関するFAQ
ここでは、「驚き、桃の木、山椒の木」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q. 「驚き、桃の木、山椒の木」とはどういう意味ですか?
A. 「たいそう驚いた」「これは驚いた」という気持ちを表すしゃれ言葉です。驚きを少し軽く、ユーモラスに伝える表現として使われます。
Q. 「驚き、桃の木、山椒の木」の読み方は?
A. 読み方は「おどろき、もものき、さんしょのき」です。
Q. 「驚き、桃の木、山椒の木」の由来は何ですか?
A. 「驚き」の「き」に「木」を続けた言葉遊びが由来です。桃や山椒そのものに特別な意味があるというより、音の面白さを楽しむ表現です。
最後に
「驚き、桃の木、山椒の木」は、驚いた気持ちを茶目っ気たっぷりに伝えてくれる、昔ながらのしゃれ言葉です。今の会話では古風に聞こえることもありますが、親しい相手とのやりとりなら、場をふっと和ませてくれることもありますよ。
TOP・アイキャッチ画像/(c) Adobe Stock



