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2024.05.09

「悪事、千里を走る」とは|言葉の意味や使い方、類義語などを紹介

悪い行いほどバレやすく、あっという間に広まることを表す「悪事、千里を走る」。戒めの言葉として使うことが多いことわざです。本記事では、「悪事、千里を走る」の意味や使い方、類義語などを調べてみました。

「悪事、千里を走る」とは

ことわざである「悪事、千里を走る」の正しい意味を知る人はそれほど多くないかもしれません。漢字から大体の意味を予想できたとしても、正確な意味や使い方を把握しておきたいですね。

本記事では、「悪事、千里を走る」について、意味や使い方を調べました。後半では類義語を紹介しますので、ぜひチェックしてください。

まずは辞書の意味を見ていきましょう。

意味

悪事(あくじ)千里(せんり)を走(はし)る
読み方:あくじせんりをはしる

《「北夢瑣言(ほくむさげん)」の「好事門を出でず、悪事千里を行く」から》悪い行いはすぐに世間に知れ渡る。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「悪事」とは、道徳や法律などに背く行為のこと。「千里」は、尺貫法の距離の単位である「一里」の千倍を意味し、それが転じて極めて遠いところを意味します。「千里を走る」とは、あっという間に広まってしまうことの意。

「悪事、千里を走る」とは、悪い行いは千里を走るように、すぐに世間に広まってしまうことを表します。このことわざから感じるのは、どんなに小さな悪事であってもするべきではないということ。自重することや自戒することの大切さを説く言葉と言えるでしょう。

由来

「悪事、千里を走る」の由来とされるのが、中国で生まれた書物『北夢瑣言(ホクムサゲン/ホクボウサゲン)』です。この中に登場する一文「好事門を出でず、悪事千里を行く」がきっかけで、広く使われるようになりました。

「好事門を出でず」とは、よい行いはなかなか世間に伝わらないという意味。「悪事、千里を走る」と対で使われることもあり、その場合は「よい行いはあまり広まらないが、悪い行いはあっという間に広まってしまう」ということを表します。

(c) Adobe Stock

「悪事、千里を走る」の使い方

「悪事、千里を走る」をどのように使うのか、見ていきましょう。使い方の特徴や例文を紹介します。

「悪事、千里を走る」は、たとえとして使う

「悪事、千里を走る」は、たとえとして使います。具体的には、悪事を行わないための戒めとして用いることが多いでしょう。また、悪い噂が立って損をしたり、人生が台無しになったりしたことを表現する場合も、このことわざを使います。

使い方の特徴

「悪事、千里を走る」を使う際の言い回しを見ていきましょう。

・悪事、千里を走るとはこのことだ
・悪事、千里を走ると言うように
・悪事、千里を走るにならないように

たとえとして使いますので、上記のような言い回しをします。悪い行いや悪い噂、評判などに対して用いられる言葉です。

使い方例

具体的な使い方を見ていきましょう。

【例文】
・バレないと思っているなら、それは甘い。悪事、千里を走ると言うだろう
・悪事、千里を走るにならないよう、普段から言動に注意を払ってください
・管理職のハラスメント行為が発覚してから、瞬く間に売り上げが落ちた。悪事、千里を走るとはこのことだ
・私がポロッと漏らしたことが誤解されてしまい、悪事、千里を走るで取引先からクレームが来た。謝罪をして誤解だと説明したが、相手は納得していないだろう

「悪事、千里を走る」を戒めの言葉として使うパターンと、悪い行いが明らかになり損害が出たパターンを紹介しました。「悪事、千里を走る」にならないよう、普段から注意を払いたいですね。

(c) Adobe Stock

注意点

「悪事、千里を走る」は、漢字だけ見ると「悪い手法が浸透する」「悪いことは浸透しやすい」という意味を表すと思うかもしれません。しかし、これは誤り。このような意味はありませんので、注意してくださいね。

「悪事、千里を走る」の類語

「悪事、千里を走る」の類語を見ていきましょう。類語を知ることで、「悪事、千里を走る」をより理解できるかもしれません。それぞれの意味をチェックしてください。

「人の口には戸が立てられない」

世間の噂や評判は止めることができないことを表す「人の口には戸が立てられない」。「ひとのくちにはとがたてられない」と読みます。

家の入り口に戸(とびら)を立てると、物理的に出入りすることを防ぐことができますが、人の口に戸を立てることはできません。「人の口には戸が立てられない」とは、一度話したことを物理的に止めることはできないことを表します

「人の口には戸が立てられない」が指すのは噂や評判であり、悪事とは限りません。その点が「悪事、千里を走る」と異なることを把握しておくといいですね。

【例文】近所の人に少し話しただけなのに、もうみんな知っている…。人の口に戸は立てられぬとはよく言ったものね

「隠すより現る」

隠そうとすると目立ち、かえって外に知れ渡りやすいことを意味する「隠すより現る」。「かくすよりあらわる」と読みます。何かを隠そうとすると、普段とは異なる行動を取りやすいもの。いつもと違う様子に周囲が勘づき、かえってバレやすくなることを表す言葉です。

「隠すより現る」が指すのは、あくまでも「隠したいこと」。悪事に限るわけではありません。

【例文】あなたはバレていないと思っているようだけど、もうみんな知っているよ。隠すより現るで、あなたの様子がおかしかったからね

「隠れたるより見るるはなし」

秘密はかえって世間に知られやすいという意味の「隠れたるより見るるはなし」。人に隠れて悪事をしても、誰も知らないと思うのは誤りであり、自分自身が知っているのだから、これ以上明らかなことはないという意味もあります。この場合の「秘密」は、悪事以外のことに対しても用いられます。

【例文】あんなに内密にことを進めたいと言っていたのに、あっという間にみんなに知られてしまった。隠れたるより見るるはなしとはよく言ったものだ

(c) Adobe Stock

「悪事、千里を走る」を英語で表現すると?

「悪事、千里を走る」を英語で表現する場合、次の表現を使うといいでしょう。

・Bad news travels fast.(悪い知らせはすぐに伝わる)
・Ill news comes apace.(悪いニュースはたちまち伝わる)
・Ill news comes too soon.(悪い知らせはあまりにも早く来る)

最後に

「悪事、千里を走る」について、意味や使い方、類語などを紹介しました。悪い行いや噂、評判ほどスピーディーに広まることを表すこの言葉は、戒めや自戒の際に使うことが多いでしょう。コツコツと積み上げたことが崩れるのは一瞬のこと。自分で自分自身をしっかり見張りながら、過ごしていきたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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