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2024.05.07

「浅学非才」は使うのが難しい言葉? 意味や注意点などをくわしく紹介

「浅学非才」を知っている人は少ないかもしれません。スピーチやあいさつなどで登場することがありますが、使う際は注意する方がいいことも。この記事では「浅学非才」について、意味や使い方、注意点を見ていきます。

使うのは難しい? 「浅学非才」とは

スピーチやあいさつなどで登場する言葉は難しいものが多いですよね。特に四字熟語はわかりにくいかもしれません。本記事で取り上げる「浅学非才」は、そのひとつと言えそうです。あまり聞きなれない言葉だからこそ、把握しておくといいですね。

まずは、辞書で調べた意味を一緒に見ていきましょう。

意味と読み方

せんがく‐ひさい【浅学非才/浅学×菲才】
読み方:せんがくひさい

[名・形動]学問、知識ともに乏しく、かつ才能もないこと。自分は無知無能であると謙遜していう語。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「浅学」とは、学問や知識が未熟なことや、そのような人を表す際に使う言葉です。自分のことをへりくだって言うときに使うことが多いでしょう。

「非才」は、才能がないことや、才能が乏しいことの意。また、自分の才能をへりくだっていう言葉でもあります。

「浅学非才」は、学問や知識などにおいて自分の能力が足りず、謙遜する際に用いるのが一般的です。

(c) Adobe Stock

「浅学非才」はどのような使い方をする?

「浅学非才」の具体的な使い方を見ていきましょう。この言葉を使う際のシチュエーションや例文を紹介します。

シチュエーション

「浅学非才」を使うのは、スピーチやあいさつなどが多いでしょう。たとえば、何かしらの賞をもらったり、昇進したりした際に、「私はまだ勉強不足だが、さらに精進したい」という意味で、この言葉を用いて感謝や意気込みを伝えます。

使い方例

具体的な使い方を例文で紹介します。

【例文】
・彼は自分を浅学非才だというが、その実力の高さは折り紙つきだ
・浅学非才な私にこのような評価をいただき、光栄です
・私は浅学非才の身ではありますが、このような賞をいただけて心からうれしく思います
・浅学非才を顧みず、これからもみなさまのお役に立てるよう、より精進してまいります

「浅学非才」の言い回しで多いのは、例文で紹介した「浅学非才だ」「浅学非才な〜」「浅学非才の身ではあるが」「浅学非才を顧みず」。いずれも、知識や学問が浅く、才能に乏しいことや、そのような人物であるという意味を表します。

会話で使う場合は?

「浅学非才」を会話で使うパターンを見ていきましょう。Aさんの論文が賞をとったことをBさんがお祝いしているとイメージしてください。

B「Aさん、論文の受章おめでとうございます。すごいですね!」
A「わざわざありがとうございます」
B「授賞式でのスピーチは考えたのですか?」
A「まだ迷っているのです。教授には“浅学非才”を使うよう勧められているのですが、自分で言うのはおこがましいと言いますか…」
B「いえいえ、学会でもかなりの高評価だったそうですし、違和感はないはずですよ」

論文の授賞式でスピーチをするAさん。教授に相談したときに「浅学非才」を使うようアドバイスをされたのがわかりますね。意味を把握していると、この言葉を使うことに躊躇する人もいるかもしれません。しかし、周りがすすめてくれているなら、安心して使えるでしょう。

(c) Adobe Stock

「浅学非才」を使う際の注意点

「浅学非才」は、誰もが認める高い知識を持つ人や、実力がある人が使える言葉です。そのような人だからこそ、謙遜の意味になることを把握しておきたいですね。

また、20〜30代の人は、この言葉を無理に使わない方がいいでしょう。若手と呼ばれる層であるため、聞く相手によっては違和感を覚えることも。「浅学非才」の代わりに「経験の浅い身」「未熟者」などの言葉を使うのがおすすめです。

誰もが認める高学歴の人や、華々しい経歴の持ち主も、「浅学非才」を使う際は注意を。嫌味を言っていると受け取られかねないからです。また、他人に対して使うのはNG。謙遜を表す表現のため、文法的に正しいとは言えなくなります。

「浅学非才」は、使うのが難しい言葉です。状況や相手を見ながら、慎重に使うようにしてください。

「浅学非才」の類語

ここからは「浅学非才」の類語を紹介します。類語を通し、「浅学非才」についての理解を深めたいですね。

「浅学短才」

学識が浅く、才能に欠けたさまを表す「浅学短才」。「せんがくたんさい」と読みます。「浅学非才」と似た意味を持ち、同じように使うことができます。

【例文】私は浅学短才の若輩でありますが、さらに貢献できるよう絶えず努力を重ねていきたいと考えています。

「未熟者」

「未熟者」とは、学問や技術などの経験や修練がまだ十分でない人のこと。「みじゅくもの」と読みます。自分のことを「未熟者」と表現すると謙遜の意味合いを含みますので、「浅学非才」に似ていると言えるでしょう。「未熟者ながら」「未熟者の私」のように使います。

【例文】未熟者の私を支えてくれた仲間に、心から感謝しています

「浅学非才」の対義語

「浅学非才」の対義語を紹介します。2つピックアップしたので見ていきましょう。

(c) Adobe Stock

「博学多才」

広く諸学に通じ、才能が豊かであることを表す「博学多才」。「はくがくたさい」と読みます。「諸学」とは、さまざまな分野の学問のこと。知識があるだけでなく、さまざまな分野の学問に精通していることを表す言葉です。

《例文》彼女は博学多才な人なので、話をしていて飽きない

「碩学」

「碩学」とは、修めた学問の広く深いことや、そのような人を表す言葉。「せきがく」と読みます。「碩学の〜」「碩学を身につける」「碩学と呼ばれる」のように使うことが多いでしょう。

《例文》彼は私を碩学だと言うが、実際はまだまだ未熟である

謙遜は好まれる傾向にあるが、注意すべきことも

「浅学非才」のように、おごることなく自分のことを控えめに表現することを好む人は多いです。また、謙遜する人を好ましいと感じることも多いでしょう。しかし、謙遜の仕方によっては、相手の気を悪くすることも。謙遜は注意すべき点が多いと言えるかもしれません。

避けたいのは、謙遜しすぎること。何度も謙遜すると、嫌味に聞こえる可能性があります。また、ほめられたのに否定するのもNG。ほめられたり評価されたりしたら、素直にお礼を伝える方がいいでしょう。

最後に

「浅学非才」について、意味や使い方、類語や対義語を紹介しました。「浅学非才」は使う人を限定する言葉と言えます。また、使い方によっては相手の気分を損ねる可能性があるため、慎重さが求められるということも。この言葉を使う際は、十分に注意を払うようにしたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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