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2024.05.22

土壇場(どたんば)とは?言葉の意味と語源、対義語・類語などをまとめて解説

土壇場(どたんば)とは、物事が決定される直前のことを表す言葉です。本記事では「土壇場とは」をテーマに、言葉の意味や語源、対義語、類語・言い換え表現について解説します。本記事を通して、言葉の意味を理解しましょう。

「土壇場」とは?

土壇場は「ギリギリで〇〇する」といったニュアンスで使われます。

土壇場は、江戸時代のある場所に由来するとされる言葉です。本章では「土壇場」という言葉について、語句の意味や例文を解説します。また土壇場に関する、少し怖い由来にも触れるので、ぜひ参考にしてください。

「土壇場」の意味

土壇場(どたんば)は、何かをおこなう最後の瞬間や決定的な状況を指す、慣用句の1つです。

この表現は、何かを成し遂げるための時間や機会がほとんどなくなった状況で使用されます。非常に緊迫した状況であり、迷っている余裕がないという意味です。

どたん‐ば【土壇場】
1 近世、首切りの刑を行うために築いた土の壇。前に穴を掘る。土壇。
2 決断をせまられる、最後の場面。進退きわまった状態。「土壇場で話がひっくりかえる」「土壇場に立たされる」

出典:小学館 デジタル大辞泉

土壇場の例として、試験の前日に一夜漬けで勉強することや、プロジェクトの締め切りが迫ってから全力で作業に取り組むことが挙げられます。このような状況では、時間や情報などのリソースが限られており、焦りや不安を伴うでしょう。

「土壇場」の例文

土壇場を使った文章の例は、以下の3つを参考にしてください。

・試合終了30秒前という土壇場で彼がシュートを決めたことによって、優勝が決まった
・午前11時を過ぎた時点で雨雲が広がってきたため、土壇場で午後の予定を変更する
・待ち合わせ場所に到着してから、土壇場で予定をキャンセルされてしまった

いずれもギリギリのタイミングで、状況が大きく変化することを表しています。

「土壇場」の語源

江戸時代に罪人の処刑や刀の試し斬りがおこなわれた場所を「土壇場」と呼んでいました。穴を掘った際に出た土を集めて作った「土壇」と呼ばれる檀であったことに由来しているようです。

現代で耳にする「ドタキャン」という言葉も、土壇場から派生した造語とされています。あらかじめ計画されていた出来事やイベントを「ドタ」ンバ(土壇場)になって「キャン」セルするという意味で用いられます。

「土壇場」の対義語

決断をせまられる最後の場面、という意味において、土壇場と対照的な表現をみていきます。

たとえば、「通常」や「日常茶飯事」。いずれも特別、不自然なことがなく、いつも通りの様子を表す言葉です。

どのような点で土壇場の対義語とされているのか、上記2語について本章で解説します。

デスクワーク
(c)Adobe Stock

通常

「通常」とは、ある事象や状況が普段から一般的に起こる状態を指す言葉です。これは特定の条件や要因が、とくに影響を及ぼさない場合に適用されます。

たとえば、「通常の営業時間」は、普段通りの時間で営業するという意味です。この場合、予期せぬ変更や特別な事情がない限り、その時間帯にサービスが提供されることを示します。一般的な状態や典型的なパターンを表す語句として、さまざまな文脈で使用されます。

日常茶飯事

「日常茶飯事」とは、日常生活でよくある普通の出来事や些細なことを指す言葉です。人が日常的に経験する、さまざまな出来事や状況に対して使用されます。

これらの出来事は特別な興味や驚きをもたないものが一般的であり、日常の一部として受け入れられているでしょう。慣用句としても、身近に用いられる言葉です。

「土壇場」の類語・言い換え表現3つ

土壇場と似た意味をもつ言葉には「土俵際」「瀬戸際」「崖っぷち」などがあります。それぞれの言葉は、いずれもギリギリであり切羽詰まっている状況に用いられる言葉です。

本章では、土俵際と合わせて上記3つの言葉を解説します。類語・言い換え表現をセットで覚えておくことで、ボキャブラリーの向上が期待できるでしょう。

残業する女性
(c) Adobe Stock

1. 土俵際

「土俵際」とは、相撲の土俵上で内外の境界となる俵のそばのことを指します。相撲の試合で力士が土俵の端に追い詰められた状況では、一方の力士が相手を押し出すか、バランスを崩して土俵から出てしまうかのいずれかによって決着が決まります。

勝敗が決まるラインであることから、現在では物事の決着を左右する間際(まぎわ)という意味でも用いられる言葉です。

2. 瀬戸際

「瀬戸際」は、勝負・成否などの分かれ目や、物事が極めて微妙な状況や境界線にあることを指す言葉です。この状況では、さまざまな可能性が交錯し、未来の方向性が不透明な状態が続きます。「分岐点」と言い換えると、わかりやすいかもしれません。

瀬戸際にあるときには、慎重な判断や適切な行動が求められます。一方で、挑戦やリスクを取ることで新たな可能性を見出せるかもしれません。

3. 崖っぷち

「崖っぷち」は、危機的な状況や窮地を表す言葉です。仕事や人生において、失敗や困難に直面し、これ以上後退する余地がない状況を指す傾向にあります。

崖っぷちに追い込まれることは、大きな挑戦や決断を迫られる可能性がありますが、そのなかには成長や転機も秘められています。挑戦を受け入れて勇気をもって行動すれば、崖っぷちから抜け出す道も見えてくるかもしれません。

刀剣関連に由来した言葉は他にも

刀剣関連に由来した言葉は「土壇場」の他にも、以下のようなものがあります。

・切羽詰まる(せっぱつまる)
・槍玉に挙げる(やりだまにあげる)
・自腹を切る(じばらをきる)

「切羽詰まる」は刀の金具の「切羽」が固くなってしまい、刀が抜けなくなることから生まれたとされる表現です。ある事態などが間近に迫ってどうにもならなくなることや、身動きがとれなくなることを意味します。

鞘から少し抜いた居合練習刀
(c)Adobe Stock

「槍玉に挙げる」は、槍で手玉を操るように、軽々と相手を高く突き上げることに由来する言葉です。多くのなかから対象を選び出し、攻撃対象として責め立てることを意味しています。

「自腹を切る」という表現は、昔の武士が失敗の責任を取るために切腹することから生まれました。現代では、必ずしも自分が負担する必要のない経費などを自分で払うことを指します。

いずれも、刀や槍といった武器を使うシチュエーションに由来しているといわれています。ややネガティブなニュアンスをもつ言葉もあるため、使用する際には、状況や相手に十分注意しましょう。

「土壇場」を正しく活用しよう

「土壇場」は、最後の瞬間になって迫られる決断の場面を指します。言葉の由来が、実は江戸時代の処刑場にあるようです。

ビジネスの場面では、予定や商談を急にキャンセルする際に用いられます。しかし、そのような行動は自分の評判を損ねることもあるため、土壇場でのキャンセル(ドタキャン)には注意しましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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