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2024.04.27

「沈思黙考」の意味と読み方を知っていますか? 類語や対義語も紹介

「沈思黙考」という四字熟語は、「ちんしもっこう」と読みます。黙って深く考えることを表しますが、どのような場面で使うのでしょうか? 本記事では「沈思黙考」について、読み方や意味、使い方、類語などを紹介します。

「沈思黙考」はなんて読む?

「沈思黙考」という四字熟語を知っていますか? 日常的に使う言葉ではないため、初めて見たという人も多いでしょう。会話などで使うことはほとんどありませんが、スピーチなどで登場することも。またニュースなどで用いられることもあります。

本記事では「沈思黙考」について一緒に見ていきましょう。まずは辞書で調べた意味と読み方を紹介します。

意味と読み方

【沈思黙考】
読み方:ちんしもっこう
[名](スル)沈黙して深く考えること。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「沈思」とは、深く考え込むことや、色々と思案することを指します。「黙考」は、漢字が表す通り、黙って考えることを表す言葉。静かに落ち着き、黙って物事を深く考えることを表す場合に、「沈思黙考」を使うといいでしょう。

(c) Adobe Stock

「沈思黙考」の使い方

日常的にはあまり使わない「沈思黙考」。この言葉を使うのは、人柄や人物像を描写する場合が多いでしょう。まずはシチュエーションや言い回しを見ていきます。

どんなシチュエーションで使う?

「沈思黙考」は、人に対して使います。心を落ち着けてじっと考える様子や、静かに黙って考えるさまを表現する際に用いられることが多いでしょう。

シチュエーションとしては、何かしらの困難に直面したときや、重要な決断をするようなときが該当するといえます。ビジネスシーンだけでなく。日常生活でも使える言葉です。

具体的な使い方を例文でチェック

例文から具体的な使い方を見ていきましょう。

《例文》彼女は沈思黙考タイプの人なので、話さないのは考えごとをしているからです。

黙って考えごとをすることが多い人を「沈思黙考」と表すことがあります。例文は、話すことなく考えごとをしている人を「沈思黙考タイプ」と表現する一文。そういうキャラクターですよ、と教えていると考えてください。

《例文》いつも積極的に発言する新人社員だが、今回のミーティングは沈思黙考していた

ミーティングやブレストの議題が難しいと、発言できなくなりますよね。例文は、いつも積極的に発言する新人なのに、黙って考え込むさまを表しています。

(c) Adobe Stock

会話で使う場合は?

「沈思黙考」を会話で使うパターンを紹介します。オフィスでAさんが後輩のBさんに話しかけている場面を想像しながら読み進めてください。

A「Bさん、なんだか今日はおとなしいね。体は大丈夫?」
B「A先輩、ありがとうございます。少し考えごとをしていました」
A「Bさんはいつも元気だから、沈思黙考するのが意外だったの。私でよければなんでも言ってね」
B「ありがとうございます。実は、この間のプロジェクトのことで引っかかっていて。少し聞いていただいてもいいですか?」
A「もちろん。それなら、ミーティングルームで話そうよ」

いつも元気なBさんが静かに考え込んでいるので、心配になったAさん。思い切って声をかけたら、実は仕事で悩んでいたことがわかりました。いつも元気な人が、沈思黙考すると周りは心配になるのかもしれませんね。こんなふうに声をかけてくれる先輩が職場にいるのは、とても理想的。安心して仕事に取り組めそうです。

「沈思黙考」の類義語

「沈思黙考」はあまり使わない言葉のため、違う表現に言い換える方がいいこともあるでしょう。「沈思黙考」に似た言葉を紹介しますので、言い換えの参考にしてください。

「もの思い」

「もの思い」とは、あれこれと考えることや、思いわずらうことを意味する言葉。漢字だと「物思い」と書きます。「もの思いに沈む」「もの思いにふける」のように使うことが多いでしょう。あれこれと考えるとき、人は一様にして黙るもの。「沈思黙考」と近い意味を表すと言えるでしょう。

《例文》もの思いにふけっていたら、知らない間に夜が明けていた

「思慮」

注意深く心を働かせて考えることや、その考えを意味する「思慮」。「しりょ」と読みます。この言葉も「沈思黙考」と意味が近いでしょう。「思慮が浅い」「思慮に欠ける行動」のように使います。

《例文》彼女は言葉をじっくりと選んで話すため、思慮深さを感じる

「熟考」

念を入れてよく考えることを表すのが「熟考」。「じゅっこう」と読みます。「熟考を重ねる」「熟考した上での行動」という使い方をすることが多いでしょう。「じゅくこう」と読みがちですが、それは誤り。読み間違えのないように注意してください。

《例文》熟考を重ねた結果、今回は最初の案を採用することにしました

「千思万考」

四字熟語では、「千思万考」が類語にあたります。あれこれと思いをめぐらすことや、その考えなどを表す言葉で、読み方は「せんしばんこう」。「千思」はいろいろ思うこと、「万考」はさまざまに考えをめぐらすことを意味します。

《例文》優柔不断な彼は、何かにつけ千思万考するので、ことが進まない

「沈思黙考」の対義語は?

「沈思黙考」と反対の意味を表す言葉についても見ていきましょう。いくつかピックアップして意味などを紹介します。

(c) Adobe Stock

「無念無想」

しっかりとした考えを持っていないことや、思慮のないことを意味する「無念無想」。「むねんむそう」と読みます。「沈思黙考」とは反対の意味を持つと言えるでしょう。「無念無想の境地」「無念無想になる」のように用いられています。

もともとは仏教用語として使われており、修行により達する無我の境地や、一切の想念を離れることを表現することもあります。

《例文》無念無想の先輩がいると、こっちもいろいろしんどい思いをするよ

「浅慮」

「浅慮」は、考えの浅いことや、浅はかな考えを意味する言葉。「せんりょ」と読みます。「浅慮な行動」「浅慮さ」のように使います。

《例文》私の浅慮さから、軽率な行動をとってしまい、みんなに迷惑をかけた

「浅はか」

深く考えず、軽々しいことや、思慮の足りないさまを表す「浅はか」。この言葉は日常でよく使いますよね。「浅はかな考え」「浅はかな決断」のように使われています。

《例文》彼には浅はかなところがあるため、注意が必要だ

最後に

「沈思黙考」について、意味や具体的な使い方、類語などを紹介しました。頻繁に使う言葉ではありませんが、漢字から意味は推察できるかもしれません。人柄や様子を表す「沈思黙考」は、スピーチなどで使われることがあります。意味や使い方を正しく把握し、適切に使いたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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