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2024.04.11

「俎上に載せる」の「俎上」とはまな板のこと? 意味や使い方などを紹介

「俎上に載せる」とは、ある物事や人物について問題として取り上げ、論じたり批評したりすることを表す言葉です。「俎上」とは、まな板の上のこと。この言葉の正しい意味や由来、使い方などを一緒に見ていきましょう。

「俎上に載せる」とは?

「俎上に載せる」とは、何かを分析したり、批判したりすることを表しますが、この言葉を知らない人は多いかもしれません。日常的に使われる言葉ではありませんが、論議や考察の場では登場することも。ビジネスシーンでも使われることがありますので、意味や使い方を把握しておきたいですね。

まずは「俎上に載せる」の意味をチェックしていきましょう。辞書で調べた内容を紹介します。

意味

俎上(そじょう)に載(の)・せる
読み方:そじょうにのせる

ある物事や人物を問題として取り上げ、いろいろな面から論じたり批評したりする。「政治改革を—・せる」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「俎上」とは、まな板の上を指します。「俎」はまな板の意。調理をするとき、まな板に食材を置いてカットするなどしますが、その意味が転じたとされています。「まな板に載せる」という言葉がありますが、「俎上に載せる」と同義。使い方も同じと考えていいでしょう。

「俎上に載せる」は、政治や社会的な問題、特定の人物に対して論議をしたり、深く分析したりする状況に用いられることがほとんどです。

(c) Adobe Stock

漢字間違いに注意

「俎上に載せる」で注意したいのが、漢字間違いです。「俎上に乗せる」と書いてしまいがちですが、それは誤用。「載せる」が正しい表記ですので、注意してください。

「俎上に載せる」はどのように使う?

ここからは「俎上に載せる」の使い方を見ていきましょう。例文をあげて使い方を紹介します。

《例文》会議で取り上げられた問題は、俎上に載せる意味がないと思ったので、あえて意見を出さなかった

論議するまでもないような問題だったため、意見を述べることなく黙っていたことを表す例文です。問題とされることでも、論議や分析をする必要がないものや、それだけの価値がないものも確かにありますよね。論議には意見が必要ですから、あえて出さなかったことが読み取れます。

《例文》明日の緊急役員会では、新製品の品質劣化について俎上に載せる予定だ

問題やトラブルが生じ、その原因を会議で論議することを例文は示しています。問題やトラブル対応などで「俎上に載せる」はよく使われますので、フレーズとして覚えておきたいですね。

《例文》ランチタイムで後輩たちが盛り上がっていたが、新しい課長が俎上に載せられていたようだ

上司の異動があると、その話で持ちきりになるのはよくある光景でしょう。例文は、新しく就任する課長の話でランチタイムが盛り上がっていたさまを表しています。「俎上に載せる」は、人に対しても使える言葉。他人だけでなく、自分のことを表す際にも使えます。

(c) Adobe Stock

「俎上に載せる」と似た言葉

「俎上に載せる」と言い換えたい場合に、使える似た言葉を見ていきましょう。いくつかピックアップして紹介します。例文もあわせてチェックしてくださいね。

「取り上げる」

問題として扱うことや、話題や議題を採用すること、分析や検討の対象として着目することなどを表す「取り上げる」は、「俎上に載せる」の言い換えとして使うことができます。日常的によく使う言葉ですので、言い換え表現としても使いやすいと言えるでしょう。

《例文》議題に取り上げる予定の案件ですが、状況が少し変わりそうなので資料にするのは待ってください

「扱う」

「扱う」には複数の意味がありますが、特に取り上げて問題にするという意味だと、「俎上に載せる」の言い換えとして使うことができるでしょう。「問題として扱う」のように用いるといいですね。

《例文》このケースを問題として扱うかどうかだが、部長の判断を仰ぐ方がいいだろう

「言及する」

話がある事柄までふれることを、「言及する」と言います。読み方は「げんきゅうする」。そのことに関する話題にふれる際に使う言葉です。物事の細部にいたるまで話し合う場合に、用いることが多いでしょう。この言葉も日常的に使いますよね。「俎上に載せる」の言い換え表現の一つとして、把握しておくといいですね。

《例文》問題の本質に言及しようとしたが、上手く話を逸らされてしまった

「触れる」

「触れる」の意味の中には、あることを話題にすることや、言及することがあります。「俎上に載せる」の言い換えとして使えるでしょう。「問題に触れる」「話題に触れる」のように使われることが多いですね。

《例文》同僚Aさんの話になったが、彼女の婚約には誰も触れなかったのでホッとした

(c) Adobe Stock

「俎上」を使った慣用句

「俎上」は日常的に使わない言葉ですが、実は他にも「俎上」を使った慣用句があります。どのような意味で使われているのか一緒に見ていきましょう。

「俎上の魚」

相手のなすに任せるより方法のない「運命」のたとえとして使われるのが、「俎上の魚」です。読み方は「そじょうのうお」。

料理で使う魚は、まな板の上におかれると料理をする人の意のままになりますよね。魚は何も選択することができず、料理人に調理されるわけですが、それが転じた言葉とされています。相手の思うままになるほかなく、自分に選択の余地がない状態を表す際に使える表現です。

《例文》こうなってしまったのは自分に原因がある。ジタバタせず俎上の魚となり、覚悟を決めるしかない

「俎上の魚江海に移る」

危機的な状態を脱して、安全なところに移ることのたとえとして使われるのが「俎上の魚江海に移る」です。読み方は「そじょうのうおこうかいにうつる」。「江海」とは、大きな川や海を表す言葉です。

もうダメかもしれないと諦めかけたのに、状況が急転して上手くいくことってありますよね。そのような状態を表す際に「俎上の魚江海に移る」を使うことができます。スピーチや挨拶などで、この言葉を使うのもいいですね。

《例文》ピンチを迎えたときに大切なのは、自分を信じること。「俎上の魚江海に移る」と自分に言い聞かせて、乗り切ることだけ考えましょう

最後に

「俎上に載せる」について、意味や使い方、言い換え表現などを紹介しました。日常で頻繁に使う言葉ではないため、なじみは薄い言葉と言えるでしょう。漢字表記を見て難しいと感じそうですが、この言葉を使うシーンは意外とあるかもしれません。ビジネスシーンやあらたまった場で登場する機会もありますので、意味や使い方を把握しておけるといいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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