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2024.04.06

「玉石混淆」の読み方と意味とは? 言葉の使い方から似た言葉、注意点も

「玉石混淆」とは、価値あるものとそうでないものが入り混じることを表す言葉。「ぎょくせきこんこう」と読みます。この記事では「玉石混淆」について、言葉の意味や使い方、似ている言葉、使う際の注意点などを紹介します。

「玉石混淆」とは

「玉石混淆」という言葉を見聞きしたことはあるけれど、意味や読み方は知らないという人もいるでしょう。日常やビジネスシーンで頻繁に使う言葉ではありませんが、「玉石混淆」について把握しておくのもいいですね。

まずは意味と読み方を見ていきましょう。「玉石混淆」について、辞書で調べてみました。

意味と読み方

【玉石混淆】
読み方:ぎょくせきこんこう

[名](スル)《「抱朴子」外篇・尚博から》価値のあるものとないものとが、入りまじっていること。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「玉石」とは、「玉(宝石)」と「石」のこと。価値のあるものとないもの、良いものと悪いものを表す場合に使われることがあります。

「混淆」は、ごちゃごちゃになることや、異なるものが入り混じることの意。「淆」は常用外漢字のため、「混交」に書きかえても問題ありません。なお、この記事では、漢字表記を「玉石混淆」に統一します。

由来について

「玉石混淆」の由来は、中国の書物とされています。宗教の一つである「道教」の教科書『抱朴子(はうぼくし)』外篇に「真偽顛倒、玉石混淆」という一文がありました。「昔は書物の良し悪しを見極める人がいたが、今の時代は存在しなくなった」ということを示す一文だったことから、「玉石混淆」という言葉を使うようになったとされています。

(c) Adobe Stock

「玉石混淆」の使い方

「玉石混淆」の使い方を紹介します。この言葉を使うのは、複数のものが集まっている状況が多いでしょう。例文で具体的な使い方をチェックしてください。

《例文1》情報というのは、玉石混淆であることを踏まえて取捨選択する必要がある

SNSやインターネットの普及により、情報を得やすくなりましたが、すべての情報が正しいとは限りません。役立つ情報や有益な情報以外に、デマや誇張、信憑性に欠ける情報などが存在するというのは周知の事実でしょう。また、有益だと思っていた情報なのに、実はデマだったというケースもたくさんありますよね。

例文は、情報には価値あるものとないものが混じり合っているということを表しています。情報は無形でありながら、絶大な影響力を持つもの。悪いように影響すると、生活に支障をきたすことにもなりかねません。

《例文2》ヴィンテージ家具が大好きなのでよくショップに行くが、家具の状態は玉石混淆なので、細かくチェックする方がいいとアドバイスされた

さまざまなレベルのものが混在しているような状態を表す際も、「玉石混淆」を使うことがあります。高価なものとそうでないものや、品質の高いものとそうでないものが一緒に売られているような場合に、この言葉を用いると考えてください。

例文のヴィンテージ家具やアンティークなどは、「玉石混淆」を象徴するものと言えるかもしれません。たくさんの中から価値ある品物を見つけることができると、大きな喜びを得ることができるでしょう。しかし、そうでないものも入り混じっているため、見極める目が必要になります。

「玉石混淆」を使う場合に注意したいこと

ここからは、「玉石混淆」を使う場合に注意したいことを紹介します。次の2点は意識するようにしてください。

誤表記に注意!

「玉石混淆」と間違えやすいのが、「玉石混合」です。同じ意味だと思われがちですが、実はこの言葉は誤用。発音が似ていることから、間違えて覚えている人もいるかもしれません。

「玉石混合」ではなく、「玉石混淆」あるいは「玉石混交」が正しい表記となります。二つの言葉が似ているだけに間違えやすいので、注意したいですね。

人に対して使う場合

上述したように、「玉石混淆」とは、価値のあるものとないものとが、入り混じっていることを意味します。そのため、人に対して使う際は注意してください。

たとえば「今年の新人は玉石混淆だね」と言ったとしましょう。この言葉が意味するのは、「今年の新人は優秀な人もいるけれど、そうでない人もいる」ということになりますよね。これを新人が聞いたら、「自分はどちらだと思われているのか?」と不安になるでしょう。また、人によっては、不信感を抱くかもしれません。

「玉石混淆」は、使い方を誤ると失礼にあたる可能性があります。シチュエーションをよく見極めて、使うようにしたいですね。

(c) Adobe Stock

「玉石混淆」と似ている言葉

ここからは、「玉石混淆」と似ている言葉を紹介します。言い換えの表現として使えるのが、「玉石同匱」。この言葉の意味や読み方を見ていきましょう。

「玉石同匱」

玉も石も同じ匱(ひつ)にあることを表すのが「玉石同匱」です。善悪や賢愚が一所に入り混じっていることをたとえた言葉で、「ぎょくせきどうき」と読みます。「玉石混淆」と同義と考えていいでしょう。

「匱」とは、箱のこと。「同匱」とは、同じ箱を表すと考えてください。良いものと悪いもの、すぐれているものと劣っているもの、価値のあるものとそうでないものが同じ箱の中に入っていることを表す言葉です。

《例文》蚤の市には玉石同匱の品物が販売されているので、一品をよく見極めなければならない

「魚目燕石」

よく似ているが、本物とは違うもの、つまり「本物にそっくりな偽物」を意味するのが「魚目燕石」です。魚の目と燕山から出る石は、どちらも玉に似ていることから、この意味で使われるようになりました。「ぎょもくえんせき」と読みます。

「玉石混淆」とは意味が異なりますので、使う際はそのニュアンスの違いを理解しておきたいですね。

《例文》海外旅行のお土産だと渡された宝石は、すべて魚目燕石。そっくりの偽物だったことが判明し、心底がっかりした

(c) Adobe Stock

「玉石」に関連する言葉

「玉石」に関連する言葉も見ていきましょう。

「玉石倶に焚く」

良いものも悪いものも、ともに滅びることを意味するのが「玉石倶に焚く」。「ぎょくせきともにたく」と読みます。中国の書物である『書経』胤征が由来とされる言葉です。

最後に

「玉石混淆」について意味や使い方、似ている言葉、使う際の注意点などをまとめました。あまりなじみのない言葉かもしれませんが、スピーチなどで使われることがあります。実際に使う場合は、言い間違えや読み間違えに注意してください。また、人に対して、この言葉を使う際は、十分な配慮が必要です。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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