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2024.04.07

「一難去ってまた一難」言葉の使い方や読み方を例文で紹介! 似た言葉も

「一難去ってまた一難」とは、次々に災難が起きることを表す言葉。「いちなんさってまたいちなん」と読みます。よくない状況を表す際に用いることが多いでしょう。意味や読み方、使い方、似た言葉について紹介します。

「一難去ってまた一難」とは

一つ解決したと思ったのに、また無理難題が降ってきた…。このような経験をしたことがある人は多いかもしれません。「なんでこうなるの?」「なんで私だけ?」と、思わず言いたくなるような状況を表す際に用いられるのが「一難去ってまた一難」です。

本記事では、この「一難去ってまた一難」にスポットをあて、使い方や似た言葉などを紹介します。まずは意味と読み方を見ていきましょう。

意味と読み方をチェック

一難(いちなん)去(さ)ってまた一難(いちなん)
読み方:いちなんさってまたいちなん

一つの災難が過ぎてほっとする間もなく、また次の災難が起きること。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「一難」とは一つの災難のこと。「災難」の意味をあらためて紹介すると、思いがけず身にふりかかってくる不幸な出来事や災いなどを指します。災難が次々に襲ってくることや、苦労が続くこと、災難続きで心身を休める時間がないことなどを表す際に用いられています。

「一難去ってまた一難」は、その状態を表す以外に、当事者となる人の心の状態を表す時にも用いられます。どちらの意味になるのかは、前後の文脈などで判断することができるでしょう。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「一難去ってまた一難」の使い方

「一難去ってまた一難」の使い方を例文と会話例で紹介します。参考にしてくださいね。

《例文1》先月のトラブルがようやく解決したのに、また新しいトラブルが発生したらしい。「一難去ってまた一難」とはこのことだ

ビジネスシーンに限らず、避けたいのに避けられないのがトラブルですよね。予期せぬトラブルが次々生じると、気持ちが参ってしまうもの。例文では、そのような状態に陥っているさまを表しています。

《例文2》仕事と家庭がトラブル続きで、「一難去ってまた一難」だと気持ちが沈むばかりだ

何をやっても裏目に出てしまうように感じると、気持ちは沈み心身にダメージを受けますよね。そのような心情を「一難去ってまた一難」と表すことがあります。心が休まらずに疲弊してしまう状況を表す際に用いられる表現です。

会話の例も

A「ついこの間、買ったばかりの自転車の鍵を失くしたんだよね」
B「大変だったね。見つかったの?」
A「それが見つからなくて、結局鍵を交換したよ。でもそれだけで終わらなくて…」
B「何があったの?」
A「会社のロッカーの鍵も失くしてしまったみたい。明日会社なのにどうしよう」
B「一難去ってまた一難だね。とりあえず明日早めに出勤して、総務部に相談してみたら?」

立て続けに失くし物をしたと友達に話す会話です。鍵は失くしやすいアイテムの一つと言えるでしょう。その辺にポンと置いて、そのまま忘れてしまい、慌てて探すはめになるというのは誰にでもあることかもしれません。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「一難去ってまた一難」に似た言葉

ここからは、「一難去ってまた一難」に似た言葉を紹介します。それぞれの意味や使い方をチェックし、参考にしてくださいね。

「踏んだり蹴ったり」

「踏んだり蹴ったり」は、重ね重ねひどい目にあうことを表す言葉です。日常やビジネスシーンでこの言葉を使う人も多いかもしれません。嫌なことや不幸なことが重なって起こった場合に用いられています。

《例文》理不尽なクレームの電話対応に時間がかかり、ようやく解放されたと思ったらパソコンが動かなくなるという、踏んだり蹴ったりの一日だった

「弱り目に祟り目」

弱ったときに、さらに災難にあうことや、不運が重なることを表す「弱り目に祟り目」。「よわりめにたたりめ」と読みます。「弱り目にたたり目」と書くことも多いでしょう。

《例文》風邪をこじらせて1週間寝込んでしまった。ようやく回復したと思ったら、ぎっくり腰を発症し、またベッドに逆戻りだ。弱り目に祟り目とはこのことだろう。

「泣き面に蜂」

「泣き面に蜂」は、泣いている顔をさらに蜂が刺すことの意。不運や不幸が重なることのたとえとして使われる言葉です。読み方は「なきつらにはち」。泣くほどつらい状況なのに、さらなる不幸や不運に見舞われてしまった場合に用いられています。

《例文》仕事で大失敗をした上に、恋人と大喧嘩してしまうなんて、泣き面に蜂だ

「虎口を逃れて竜穴に入る」

「虎口を逃れて竜穴に入る」とは、一難を逃れて、また他の災難にあうことを表します。読み方は「ここうをのがれてりゅうけつにいる」。次々に災難にあうような状況を例える言葉として知られています。

《例文》パソコンが動かなくなったので、ネットで調べた方法を試してみた。復旧したと思ったら、昨日徹夜で完成させた資料ファイルが消えていた。提出期限は今日なのに、虎口を逃れて竜穴に入るような出来事に呆然としている

「二重苦」

「二重苦」とは、文字通り二つの苦しみが重なることを指す言葉です。読み方は「にじゅうく」。次々に災難が起こるというよりは、重なって起こるというニュアンスが強いでしょう。三つの苦しみが重なる「三重苦」にならって生まれた言葉とする説があります。

《例文》暑さに弱い私だが、冷房病でもあるので、夏は二重苦だ。早く秋になってほしいと毎日思っている

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「一難去ってまた一難」の英語表現は?

「一難去ってまた一難」を表す英語表現としては、次の言葉が適しているでしょう。

「out of the frying pan into the fire」

上記の日本語訳は、「フライパンを飛び出て火の中に入る」。熱いフライパンから飛び出たと思ったのに、今度は火の中に入ってしまったという状況を表します。これは、一つの難を逃れたと思ったら、別の災難にあい、状況がさらに悪くなることを意味していると解釈できるでしょう。

つまり、次々と災難が起こることを意味しますので、「一難去ってまた一難」の英語表現として用いることができます。

最後に

「一難去ってまた一難」について意味や読み方、使い方、似た言葉などをまとめました。次から次へと生じる困難や不運、不幸などを表す場合に用いられる言葉のため、ポジティブな意味合いにはなりません。

しかし、使い方を把握しておくと、さまざまなシーンで使うことができるでしょう。「一難去ってまた一難」と言いたくなる状況にはならない方がいいのですが、言葉を正しく使えるようにはしておきたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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