「I couldn’t agree more.」ってどんな意味?
こんにちは。英語講師のmachiです☆
今回の記事では、“couldn’t”を使ったちょっとややこしい表現をご紹介! 文法的な話はさらっと触れる程度にして、実際の使い方などを見ていきたいと思います。
さて、まずはこのフレーズから!
「I can’t agree.」
誰かが何か提案をしたことに対して、別の誰かが上記のように言ったとします。
“agree”は「賛成(同意)する」という意味なので、「I can’t agree.」は「私は賛成できない」ということになりますね!
では、次のように言ったらどうでしょうか?
「I couldn’t agree more.」
これは賛成している? それとも反対している? どちらでしょうか……?
前回の記事はこちら>>「Let’s have a toast!」と言われたら? トーストを食べよう… じゃないの!? 【連載 大人の英語塾】
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正解は?
“couldn’t”という否定形が入っているので、「賛成できない」という意味だと思った方もいるはず。
でも実際には、「I couldn’t agree more.」は賛成、どころかむしろ大賛成という意味になるのです!
ここでのポイントは、“couldn’t”という「ありえない」という意味合いの仮定法過去と、“more”という比較級の組み合わせ。
文末に「even if I tried.」を補ってみると、より意味を掴みやすいのではないかと思います。
「I couldn’t agree more even if I tried.」となり、「これ以上賛成するなんて(やろうと思っても)できはしない」と訳せますね! つまり、「大賛成」ということに。
逆に「I couldn’t agree less.」なら、「これ以上反対するなんて(やろうと思っても)できはしない」→「大反対」ということ。
他にも、“couldn’t”+比較級の組み合わせの会話表現をいくつかピックアップ。
・couldn’t be better:絶好調、最高
ex.
A:「How have you been lately?」(近頃調子どう?)
B:「Couldn’t be better.」(絶好調だよ)
A:「How was the movie?」(映画はどうだった?)
B:「It couldn’t be better.」(最高だったよ)
・couldn’t be happier:最高に幸せ
ex. 「I’ve been having peaceful days. I couldn’t be happier now.」(穏やかな日々を過ごせて今がこの上なく幸せだ)
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この連載「大人の英語塾」では、意外と知らない英単語の意味や、勘違いしやすい英語のイディオムなどを、サッと隙間時間にでも読める内容でお届けしています。思わずクスッとしてしまう英語ならではのユニークな表現から、海外ドラマでよく登場するあのセリフまで盛りだくさん! Oggi.jpにて定期的に配信していますので、ぜひ覗いてみてくださいね♡
machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。