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2024.02.18

「欣喜雀躍」とは? 意味や読み方、類語・対義語を解説

「欣喜雀躍」とは、小躍りして喜ぶこと、大喜びすること。この四字熟語を初めて目にした、という人もきっと多いでしょう。普段は耳にすることも言うこともほとんどありませんが、正しく使えたら一目置いてもらえそう。そこで本記事では、意味と使い方、言い換え表現などを解説します。

「欣喜雀躍」という言葉を見て、すらすらと読める方は少ないのではないでしょうか? そして、なんとなく良い意味を表すように思われますが、正しい意味はどんな意味なのでしょうか? 本記事で、確認していきましょう。

「欣喜雀躍」の意味と読み方

まずは、「欣喜雀躍」の意味しっかり理解しましょう。

「欣喜雀躍」とはどういう状態?

四字熟語「欣喜雀躍」は、「きんきじゃくやく」と読みます。意味は「小躍りして喜ぶこと」「大喜びすること」。ただ喜んでいるのではなく、最高潮に喜んでいる状態です。

「欣」と「喜」どちらも喜ぶこと、「雀踊」は読んで字のごとく雀が飛び跳ねている様子。それを合わせて、「雀がぴょんぴょんと飛び跳ねるように、小躍りして喜んでいる」ことを表します。

(c) Adobe Stock

由来は中国の文献

この難しい四字熟語の出典は、中国の古い書に由来しています。

「欣喜」の出典は『春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)』。中国古代の年代記『春秋』の注釈書で、中国春秋時代の歴史を語る重要な文献です。「雀躍」は、『荘子(そうじ)』の中の「在宥(ざいゆう)篇』第五章に由来しています。これは、中国戦国時代の思想家である荘周(そうしゅう)が書いたとされる、寓話などが編集された書物。

別々の書物の中の言葉がのちに合わさって、「欣喜雀躍」という四字熟語になったわけです。

使い方を例文でチェック!

「欣喜雀躍」は、他愛のないことではなく、当事者以外も納得できるような大きな喜びの表現として使われます。日常会話として使うと、やや堅苦しさを感じますが、ビジネスシーンやメール、手紙などの文書に取り入れればぐっと知的なイメージに。どういう風に使えばよいか、ぜひ例文を参考にしてください。

1:「昇進が内定し、私は思わず欣喜雀躍した」

役職の上がることが内定し、冷静を装おうと思いつつも、つい大喜びしてしまった。そんな情景が思い浮かびます。

2:「大規模プロジェクトが受注できた瞬間、欣喜雀躍のあまりみんなで抱き合った」

その瞬間、みんなで抱き合うほどの喜びが「欣喜雀躍」の一言に込められています。

3:「母校が甲子園出場を決め、父は欣喜雀躍して歓声を上げた」

待ちに待った甲子園出場なのでしょう。欣喜雀躍と歓声で、どれほどの喜びかが伝わってきますね。

4:「自分の作品が認められ、彼女は欣喜雀躍のごとく飛び跳ねた」

雀が躍るように飛び跳ねるという、躍動感のある喜びの表現です。ぴょんぴょん跳ねる、可愛い動作をイメージする使い方です。

(c) Adobe Stock

5:「このニュースを聞けば、母は欣喜雀躍することだろう」

大喜びする母親を想像する当人もうれしい、ということがよくわかります。聞く側、読む側もニンマリしてしまいそう。

類語や言い換え表現は?

密かに喜ぶなど、喜び方にはさまざまありますよね。そのなかでも「欣喜雀躍」に近い喜び方や、気持ちを表すことのできる言い換え表現を紹介します。

1:歓喜雀躍(かんきじゃくやく)

「躍り上がらんばかりに非常に喜ぶこと」。「欣喜雀躍」と似ていますが、「躍り上がらんばかりに」ですから、身体的には喜びの表現を押さえつつ、という点が少し違っています。本当は飛び上がりたいほどだけど、それを何とかこらえて大喜び、という状態です。

2:歓欣鼓舞(かんきこぶ)

「思いっきり喜ぶこと」。鼓舞には、太鼓を鳴らして踊る、という意味があり、賑やかに、盛大に喜ぶ様子が目に浮かぶような表現です。

3:狂喜乱舞(きょうきらんぶ)

よく聞く四字熟語ですね。意味は「小躍りして大いに喜ぶこと」。狂喜は狂おしいほどに喜ぶこと、乱舞は入り乱れて躍ることですから、我を忘れるほど激しく喜ぶ様子を表します。「欣喜雀躍」よりも喜びの表現は大きいといえるかもしれません。

4:有頂天外(うちょうてんがい)

「あまりの喜びに我を忘れる」状態です。「有頂天」は仏教で一番上にあるとされる天。それを超える喜びという意味です。どちらかというと自分のことではなく、「彼は有頂天外になっている」など喜んでいる相手に対して使われます。

5:小躍りする

「飛び上がらんばかりに喜ぶこと」「踊ってしまうほどに喜ぶこと」。体中からうれしさが溢れるような喜びのことです。

6:歓喜

「心からの喜び」を表します。「歓喜する」のほか、誰かと共に大喜びする「歓喜に沸く」、心の中や周りが喜びでいっぱい状態なら「歓喜に溢れる」や「歓喜に満ちる」など、いろいろに使えます。

対義語はある?

大きな喜びあれば、大きな嘆きあり。「欣喜雀躍」と正反対の深い悲しみを表す言葉を紹介します。できれば体験したくない状況ばかりですが、教養のひとつとして覚えておきましょう。

(c) Adobe Stock

1:九腸寸断(きゅうちょうすんだん)

「九腸がずたずたに断ちきれるほど、きわめて悲しいこと」。九腸は腸全体ということを表します。

2:断腸の思い

「はらわたがちぎれるほどに辛い思い」を表します。「九腸寸断」とほぼ同じですね。

また「断腸の思い」は、「母猿断腸(ぼえんだんちょう)」とも。由来は、子猿を連れ去られた母猿が、泣き叫びながら百里余りも後を追い、腸がずたずたにちぎれ、ついに息絶えた、という中国の故事。悲しみの深さ、痛ましさに絶句してしまいます。

3:仰天長嘆(ぎょうてんちょうたん)

空を見上げて大きなため息をつくという意味から、「この上なく嘆く」ことを表します。

4:痛哭(つうこく)

悲しみに激しく泣き叫ぶという意味から、「ひどく嘆き悲しむ」様子を表します。

最後に

漢字の見た目や響きが難しくとも、「欣喜雀躍」は喜びをストレートに表現できるハッピーな四字熟語。誰もが、「それはうれしいでしょう」と納得するような喜びに対して使われます。

自分が「欣喜雀躍」するのはもちろん、誰かが「欣喜雀躍」している場面でも使用できますので、例文を参考に、ビジネスシーンや、喜びを分かち合えるような最適な場面でどんどん使ってみましょう。漢字からイメージが掴みやすいので、手紙やメールなど文章に盛り込むのもおすすめですよ。

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