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この記事のサマリー
・「僥倖」は「ぎょうこう」と読み、思いがけない幸いや偶然に得る幸運を意味する言葉です。
・「僥倖」には、思いがけない幸運のほかに、幸運を願い待つことという意味もあります。
・「僥倖」の対義的な言葉には、「奇禍」「不運」「災難」があります。
「僥倖」という言葉を目にして、読み方や使い方に迷ったことはありませんか? 日常会話ではあまり耳にしないだけに、なんとなく幸運に関係する言葉と捉えていても、いざ自分で使うとなると戸惑うかもしれません。
「僥倖です」「僥倖でした」はどんな場面で自然なのか、似た表現とは何が違うのかも気になるところ。この記事では、「僥倖」について詳しく見ていきましょう。
「僥倖」とは?
「僥倖」って、普段はなかなか使わない言葉ですよね。どういう意味や由来があるのか、まずは探ってみましょう。
「僥倖」の読み方とふたつの意味
「僥倖」は「ぎょうこう」と読みます。意味は大きく分けて2つあります。
ひとつは、「思いがけない幸い」「偶然に得る幸運」です。予想していなかった幸運に恵まれたときなどに使われます。「まぐれあたりの幸い」「思わざる幸せ」という意味でも説明される言葉です。
もうひとつは、「幸運を願い待つこと」という意味です。
したがって、「僥倖」を簡単にいうと、「思いがけず手に入った幸運」を表す言葉と理解するとわかりやすいでしょう。
辞書では次のように説明されていますよ。
ぎょう‐こう〔ゲウカウ〕【×僥×倖】
[名](スル)
1 思いがけない幸い。偶然に得る幸運。「―を頼むしかない」「―にめぐりあう」
2 幸運を願い待つこと。
「生死の境の中に生きることを―しなければならない運命」〈有島・生れ出づる悩み〉
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「僥倖」を英語で言い換えるなら?
「僥倖」を英語で表す場合は、「(good) luck」や「good fortune」などが使えます。
たとえば、「思いがけない幸運」というニュアンスを表したい場合には、「a stroke of good luck」。
「Winning the lottery was a stroke of good luck.」とすれば、「宝くじに当たったのは思いがけない幸運だった!」という意味になります。
参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)
「僥倖」はどんな場面で使われる言葉? 使い方の注意点も解説
「僥倖」は、スピーチや文章、改まった場面などで使われることがありますが、使用場面がビジネスや公式の場だけに限られているわけではありません。
大切なのは、「思いがけない幸運」「偶然に得られた幸運」という意味に合った場面で使うことです。文脈によっては、思いがけない幸運への感謝や、自分の力だけでは得られなかったという謙遜した気持ちを表すこともできます。ただし、「感謝」や「謙遜」の意味は含みません。

「僥倖」の使い方を例文を用いて確認
「僥倖」は、「僥倖です」「僥倖でした」「僥倖に恵まれる」など、いくつかの形で使われます。実際の文章ではどのように使えばいいのか、例文とともに確認していきましょう。
「思いがけない好機に恵まれたことは、まさに僥倖でした」
予想していなかった好機によって状況が好転したときなどに使える表現です。「僥倖でした」とすることで、「思いがけない幸運だった」という意味を端的に表すことができます。
「オーディションに合格するなんて僥倖です!」
予想していなかったオーディション合格を、「思いがけない幸運だった」と表現する例です。「僥倖です」とすると、単に「うれしい」というだけでなく、偶然めぐってきた幸運への驚きを含めて表すことができます。
「創業者に話を聞ける僥倖に恵まれました」
「僥倖に恵まれる」は、思いがけない幸運に恵まれたことを表す言い回しです。この例文では、通常であれば得にくい貴重な機会を偶然得られた、というニュアンスを表しています。
「ここまで来たら、あとは僥倖を頼むしかありません」
「僥倖」には、「幸運を願い待つこと」という意味もあります。「僥倖を頼むしかない」は、自分にできることをしたうえで、あとは思いがけない幸運に期待するしかない、という場面で使える表現です。

「僥倖」の対義語はどのようなものがある?
「僥倖」が思いがけない幸運を表すのに対し、反対の意味を持つ言葉には「奇禍」「不運」「災難」などがあります。それぞれ表す範囲やニュアンスが異なるため、意味の違いとともに確認していきましょう。
奇禍(きか)
「奇禍」とは、「思いがけない災難」のことです。「思いがけない幸運」を表す「僥倖」とは、幸運と災難という点で対照的な意味を持つ言葉といえます。
不運
「不運」とは、運が悪いこと、またそのような状態を表します。「僥倖」が偶然得られた幸運を表すのに対して、「不運」は運に恵まれないことを表す言葉です。
災難
「災難」とは、思いがけず身に降りかかる不幸な出来事や災いのことです。「思いがけない」という点では「僥倖」と共通しますが、「僥倖」が幸運であるのに対し、「災難」は不幸な出来事を指します。
「僥倖」に関するFAQ
ここでは、「僥倖」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1:「僥倖」とは簡単にいうと、どんな意味ですか?
A:「僥倖」は、簡単にいうと「思いがけず得られた幸運」のことです。偶然に訪れた幸いや、予想していなかった幸運を表します。また、「幸運を願い待つこと」という意味もあります。
Q2:「僥倖」は何と読みますか?
A:「僥倖」は「ぎょうこう」と読みます。
Q3:「僥倖です」「僥倖でした」はどんな意味ですか?
A:「思いがけない幸運です」「思いがけない幸運でした」という意味です。予想していなかった貴重な機会や出会いなどに恵まれた場面で使えます。
最後に
身近な言葉とはいえない「僥倖」ですが、大切な人へ向けて、あるいは重要な局面で自分でも驚くほどの幸運がやってきたときなど、その喜びや感謝を表すのにとてもふさわしい言葉だということがわかりました。適切な場面で正しく使い、自分の気持ちを最大限に表現したいですね。
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