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2024.01.29

「僥倖(ぎょうこう)」とは? 使い方や英語、対語の表現などを紹介

「僥倖(ぎょうこう)」とは、「思いがけない幸せ、偶然に得る幸運」、また、「幸せを願い待つこと」という意味があります。漢字も読みも難しいですが、意味を知ると胸がワクワク、ソワソワしてくるようですね。本記事では、「僥倖」の正しい意味や使い方を中心に対語の表現などを紹介します。

「僥倖」とは?

「僥倖」って、普段はなかなか使わない言葉ですよね。どういう意味や由来があるのか、まずは探ってみましょう。

「僥倖」の読み方とふたつの意味

「僥倖」は「ぎょうこう」と読みます。漢字の成り立ちを見てみると、僥には「求める」「願う」、倖には「幸せ」「親しみ」などの意味がありまます。2つ合わせて「求める幸せ」「強く願う幸せ」の意味になり、「待ち望んだ幸せがやって来た!」、つまり、「おもがけない幸せ、偶然に得る幸せ」のことを僥倖といいます。

またそのような幸せを「願って待つ」という意味もあります。

四葉のクローバー
(c)Adobe Stock

「僥倖」を英語で言い換えるなら?

日本語では難しいイメージの僥倖。英語には軽めのノリ、ビジネスシーンで使える表現など、実はいくつもの言い方があります。その中から代表的なフレーズを紹介しましょう。

最初に思い浮かぶのは、「lucky」でしょうか。思いがけないことが起きた場合などに、「I was very lucky.私はとてもラッキーだった」という風に表現します。「luck」なら「It’s just like a good luck.これはまさに幸運です」など。

また「stroke of luck」あるいは「stroke of good luck.(思いがけない幸運)」もよく使われますので、慣用句として覚えておくといいでしょう。「Winning the lottery was a stroke of luck.(宝くじに当たったのは幸運だった)」「What a stroke of luck! (なんという幸運!)」という風に使います。

ビジネスシーンでなら、「fortunately(幸いにも)」「luckily(運よく)」がいいでしょう。「Fortunately, everything worked out.(幸いにもすべてうまくいきました)」などと表現します。「good fortune」に、予期せぬという英語を組み合わせて「unexpected good fortune(予期せぬ幸運)」という言い方も一般的ですよ。

「僥倖」はどんな場面で使われる言葉? 使い方の注意点も紹介

「僥倖」は、普段の会話ではまず使われませんよね。使用するのにふさわしいのは、あらたまった場面。たとえば、対外的な会議や地位のある人への挨拶、記者会見など。かしこまった手紙やメールの文面にも使われます。「思いがけない」というのがポイントで、僥倖には、謙遜や、幸運に感謝する気持ちが込められているのも特徴です。

注意したいのは、「〇〇していただければ幸いです」などのような、ごくビジネスライクなメールや会話では使用しないこと。頻繁に使うのではなく、ここぞという場面で使う表現であることを忘れないでおきましょう。

さらに「僥倖に思う」は「思いがけない幸せを思う」という意味になってしまいます。意味が重複し、使い方が間違っていますね。シンプルに「僥倖です」「僥倖でした」と言いましょう。また「待ち望んだ僥倖」も、表現として重複しますので注意が必要です。

喜ぶ女性たち
(c)Adobe Stock

「僥倖」の使い方を例文を用いて紹介

僥倖は、普段使わない言葉で少々大層なイメージもあります。だからこそ、正しくさらりと使いこなし、スマートな印象を与えたいもの。特にビジネスシーンでは身につけておきたいスキルです。

1:「僥倖にも〇〇の今期の売上は好調です」

「僥倖」は、「僥倖にも」と使うこともできます。思いがけない幸運でこうなった、こういうことが起きた、という意味で、「僥倖にもお声をかけていただきました」「僥倖にもよい評価を得ました」など、さまざまな使い方ができます。

2:「オーディションに合格するなんて僥倖です!」

オーディションに思いがけず合格した、喜びの一言。英語ならまさにWhat a stroke of luck! な気分といえるでしょう。

3:「創業者に話を聞ける僥倖に恵まれました」

「僥倖に恵まれる」も正しい使い方です。覚えておきたいですね。

4:「全力を尽くしたのだから、あとは僥倖を願いましょう」

「僥倖を願う」「僥倖を祈る」という使い方もできます。文字通り「幸運を願って待つ」という意味です。

プレゼントをもらう女性
(c)Adobe Stock

3:「本日は〇〇様にお目にかかれて僥倖でした」

たとえば、ビジネスシーンで誰かに会ったあとのお礼メールでは、上のような使い方もできますね。

5:「〇〇さんのもとで仕事ができたことは、僥倖としかいいようがありません」

尊敬する上司、退職する上司などにあてるメールの例文です。「僥倖」には感謝の意味も込められていますので、大切な場面、大切な人に使うのがいいでしょう。

「僥倖」の対義語はどのようなものがある?

「思いがけない幸運」の対になるのは、「思いがけず起きてしまったよくない出来事」ですね。そうした意味を表すのは、どのような言葉があるのでしょうか?

1:奇禍(きか)

難しい言葉ですが、意味は「思いがけない災難」で、まさに僥倖の代表的な対義語です。「彼女の奇禍を聞いて驚きました」と言った場合、「彼女が災難に遭ったと聞いて驚きました」という意味になります。

2:不運

不運はその漢字の通り「運の悪いこと」、また「よくない巡り合わせ」のこと。「試験のときに風邪を引いたのは不運でしたね」と気遣う表現などで使えます。どんなに気を付けていても試験のときに、風邪を引いてしまうのは、まさによくない巡り合わせですよね…。

3:災難

「災難」という言葉は、日常でもとよく使います。意味は、「思いがけず身に降りかかってくる不幸な出来事」です。「財布をなくすとは、とんだ災難だったね」「思いがけず財布をなくすなんて不運だったね」、という意味です。

4:青天の霹靂(せいてんのへきれき)

「思いがけず起こる突発的な事変」を表す、ことわざです。これはいい意味にも使いますが、よくない意味で使うときは僥倖の対義語になります。「こんなトラブルが起こるなんて青天の霹靂だ!」などのように表現します。

最後に

身近な言葉とはいえない「僥倖」ですが、大切な人へ向けて、あるいは重要な局面で自分でも驚くほどの幸運がやってきたときなど、その喜びや感謝を表すのにとてもふさわしい言葉だということがわかりました。正しい場面で正しく使って、自分の気持ちを最大限に表現したいものですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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