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2024.02.16

「跋扈」ってなんて読む? 使い方や「跋扈跳梁」などの類語を解説

「跋扈(ばっこ)」とは、「我が物顔に振る舞うこと」。政治や歴史などの話題で「〜が跋扈している」というように使われます。本記事では、「跋扈」の意味や使い方、類語、「跋扈」を使った四字熟語を解説しますよ。

「跋扈」という漢字、正しく読めますか? 難しい漢字が組み合わされている難読漢字ですが、ニュースで聞いたことがある言葉かもしれませんよ。本記事では、「跋扈」の意味や使い方、「跋扈」を使った四字熟語などを解説します。

「跋扈」の意味と読み方

難読漢字である「跋扈」は、「ばっこ」と読みます。意味を辞書で確認していきましょう。

[名](スル)《「後漢書」崔駰伝から。「跋」は越える意、「扈」は竹やな》魚がかごを越えて跳ねること。転じて、ほしいままに振る舞うこと。また、のさばり、はびこること。「軍閥の―」「悪辣な商売が―する」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

自分勝手に振る舞うことや、のさばり、はびこる様子を「跋扈」と表現します。「跋」は、「超える、踏みつける」、「扈」は、「魚を捕獲する仕掛け」のこと。魚が仕掛けを超えて飛び跳ねることから、転じて「我が物顔に振る舞うこと」という意味で使われるようになったようです。

使い方を例文でチェック!

「跋扈」という言葉は、日常生活であまり使うことはありませんが、政治や歴史の話題で耳にすることがあるでしょう。ほぼ悪い意味として使われる言葉です。

(c) Adobe Stock

1:不正取引を行なう政治家が跋扈しているようだ。

悪い行ないをする人たちが世の中にはびこっているという意味です。テレビ番組では政治家の汚職事件などのニュースが頻繁に流れますね。1人だけではなくたくさんの人が悪いことを行なっている状況で、「跋扈」を使うのがポイントです。

2:その繁華街は、夜になると不良たちが跋扈しているため治安が悪い。

「跋扈」は、悪いものが思うままにのさばること。不良たちが幅を利かせて歩いたり、喧嘩や万引きなどが横行していることも。悪い行ないを警察が取り締まりに来ることが日常茶飯事になるでしょう。

3:SNS上で、タチの悪いデマが跋扈している。

SNSやネット上では、あらゆる情報が発信されています。中には、芸能人のスキャンダルや政治家の不正疑惑など、真偽が明らかでない情報が載っていることも。タチの悪いデマなども隠されているため、情報は鵜呑みにせず慎重に扱いたいですね。

類語や言い換え表現は?

なんらかの勢力を得て、世間に幅を利かせているという意味を持つ「跋扈」。同じような状況を指す言葉に「横行」「蔓延」「のさぼる」がありますね。1つずつ意味を確認していきましょう。

(c) Adobe Stock

1:横行

「横行(おうこう)」には、大きく分けて3つの意味があります。

[名](スル)
1 自由気ままに歩きまわること。「やくざが街を―する」
2 悪事がしきりに行われること。ほしいままに振る舞うこと。「汚職が―する」
3 横へ進むこと。横向きに歩くこと。「カニの―」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

主に1と2の意味が、「跋扈」と類似していますね。良からぬ者たちが、幅を利かせて自分勝手に振る舞うことという意味です。「強盗が横行している」「違法行為が横行する」というように、悪事がしきりに行なわれている状況を表すときに使われます。

(例文)
・不良グループの横行には、警察も手を焼いている。
・その企業では不正取引が横行しているようだ。

2:蔓延

「蔓延(まんえん)」の意味は以下の通りです。

[名](スル)つる草がのび広がること。病気や悪習などがいっぱいに広がること。「ペストが―する」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

あちこちにはびこり広がることを「蔓延」と言います。主に、ウイルスなどの感染症や噂話などの悪習が巷に広がっている場合に、「〜が蔓延している」と表現しますね。

(例文)
・学校ではインフルエンザが蔓延しているらしいから気をつけて。
・職場に来たら、「〇〇さんは課長と浮気をしているらしい」という噂が蔓延していた。

3:のさばる

「のさばる」はどんな意味を指すのでしょうか?

[動ラ五(四)]
1 ほしいままに伸び広がる。「雑草が―・る」
2 わがもの顔で振る舞う。勢力を振るう。「新参者が―・る」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

なんらかの勢力を得たことによって、我が物顔で振る舞うことを「のさばる」と言います。偉そうな振る舞いを不快に思っているような時に使われることがほとんどです。

(例文)
・悪徳業者が世にのさばっていることが許せない。
・その地域では、暴力団がのさばっているようだ。

「跋扈」を使った四字熟語

「跋扈」は、「跋扈跳梁」「飛揚跋扈」などの四字熟語としても使われています。いずれも、「我が物顔で振る舞うこと」を意味する言葉です。早速チェックしていきましょう。

(c) Adobe Stock

1:跋扈跳梁

「跋扈跳梁」の読み方は、「ばっこちょうりょう」。「思うままにのさばり、我が物顔で振る舞うこと」です。「跳梁」は、踊り跳ねることを意味し、悪いものたちが勝手に行動するというようなニュアンスを持ちます。

(例文)
・町ではギャングたちが跳梁跋扈していた。
・不正をしている政治家が跳梁跋扈している。

2:飛揚跋扈

「飛揚跋扈」は「ひようばっこ」と読み、「思うままにのさばり振る舞うこと」を意味します。「飛揚」は「空高く飛び上がること」「高い地位に上がること」などの意味があることから、臣下が権威を欲しいままにして、君主をしのぐことのたとえとしても用いられます。

(例文)
・戦国時代では、飛揚跋扈の下剋上が起きていた。
・そのサークルでは、上級生が飛揚跋扈している。

最後に

「跋扈」は、「思うままに、我が物顔で振る舞うこと」。悪い行ないをする人物の他、悪い情報や噂話などにも使用します。「横行」や「蔓延」などもニュースで時折登場する言葉なので似た意味を持つ言葉として合わせて覚えてみてください。悪いものが跋扈する状況が改善されるといいですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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