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2024.01.19

「独壇場」とは? 意味や使い方、言い換え表現なども紹介

「独壇場」とは、「一人だけが自由気ままにふるまい、他人を圧倒している状況」です。当初は、「独擅場(どくせんじょう)」という表記でしたが、漢字がよく似ていたことから「独壇場(どくだんじょう)」と表記されるようになりました。この記事では、「独壇場」の使い方や類語、英語表現についても紹介します。

ビジネス・スポーツ・エンターテイメント・日常生活の中で、他者を圧倒するような存在感を放つ人がいます。その人がすごすぎて、他に人がいるにも関わらず、まるでその人だけしか存在しないかのような体験をしたことがある、という人もいるのではないでしょうか?

こんな時に耳にするかもしれないのが「独壇場」という言葉。たまに聞いた・見たという人もいるでしょう。この記事では、そんな「独壇場」という言葉について意味や使い方、類似表現などについて解説していきます。

「独壇場」の意味について

まず、読み方ですが、「独壇場」は「どくだんじょう」と読みます。意味は「その人だけが自由気ままにふるまうことができ、他者を圧倒するような場所・場面」のこと。一人勝ちの状態だということです。

実は「独壇場」は、当初「独擅場(どくせんじょう)」と表記していたとされています。「独擅」は「自分だけ思いのままにふるまう」という意味です。「壇」と「擅」がよく似ていることから、「どくだんじょう」と間違って読まれるようになり、これが一般化しました。「独壇」、すなわち「一人舞台」の意味に引かれていったのです。今では、テレビや新聞などのメディアでも「独壇場」が使われています。

これらのことからも、意味において「独壇場」と「独擅場」の違いはなく、同じように使うことが可能です。

山頂
(c)Adobe Stock

「独壇場」を使った例文

次に「独壇場」を使った例文を見ながら、使い方を確認していきます。

1:「仕事とプライベートのバランスって難しいですよね。でも、ぶれずに自分のペースで進んでいくことが、キャリアでもプライベートでも独壇場を築く秘訣かもしれません」

例文では、心がぶれずに、自分にあったペースで物事を進めることが、他者を寄せつけず「独壇場」の立てるのではないかと言っています。「独壇場」は「一人舞台」という意味もあるので、そもそも競争相手がいないという状態も「独壇場」です。

2:「スポーツバーで友達と試合を見ていましたが、今回はA選手の独壇場でした」

スポーツの試合を見ていて、特定の選手だけが際立っていたことを表しています。野球・陸上・体操などのスポーツの世界で、ある選手が圧倒的な存在感を示した場合、「独壇場だった」と表現されることもありますよ。

3:「A社の独壇場だったファストファッション業界も、多様なファストファッションブランドの台頭で変化しつつあります」

あるブランドが一人勝ち状態だったファストファッションの世界で、別のブランドが登場して、「独壇場」の状態が崩れてきたことを言っています。市場などで、ある企業が支配的な地位にあることを「独壇場」と表現することも。単に目立っているだけではなく、市場をコントロールできるようなニュアンスもあります。

野球試合
(c)Adobe Stock

「独壇場」の類似表現

「独壇場」には、いくつかの似た表現があります。それらについても解説しましょう。

1:「独走」

「独走」は「どくそう」と読み、意味は「単独で走ること、他者を大きく引き離して先頭を走ること」。マラソンなどで使われる他、日常生活やビジネスなどでも見かける言葉です。

例文:
・「今回の営業成績の報告において、彼女が独走状態であることが鮮明となった」
・「マラソン大会ではA選手の独走状態で、他の選手は全くついていくことができなかった」

2:「一人勝ち」

「一人勝ち」は「ひとりがち」と読みます。意味は「何人かの中で一人だけが勝つこと」。メジャーな表現であり、よく使われています。

例文:
・「この業界では、A社が一人勝ち状態であり、売上2位のB社を大きく引き離している」
・「業績で一人勝ちになったが、これを維持していくのは大変。周囲の追い上げもあるだろうし」

3:「一強」

「一強」は「いっきょう」と読みます。意味は、ある分野で一つのものだけが強いこと。「一強多弱」「一強百弱」などと使います。

例文:
・「最近の化粧品業界では、新しい美容アイテムが数多く登場していますが、そのような中にあっても、A社のあの商品は昔から一強の存在感を放っています」
・「自分の推しが、今回の選挙では一強状態だった。推しが一位になれるよう、自分なりにがんばった甲斐があった」

グラフ
(c)Adobe Stock

「独壇場」の英語表現

「独壇場」は英語で表現すると、どのようになるのか、確認していきましょう。

「monopolize」という単語には、「独占する」という意味があるので、これで「独壇場」のような状態にあることを表現できます。

例文:
・「That company monopolizes  important information.(あの会社は重要な情報を独占している)」
・「She monopolizes this room.(この部屋は彼女の独壇場だ)」

他にも、「unchallenged(比類のない、確固たる、疑いの余地のない)」「unrivaled(追随を許さない、無双の)」という単語で、「独壇場」の状態を表現できます。

例文:
・「Her beauty is unchallenged in this country.(彼女の美しさは、この国では独壇場だ)」
・「In this industry, her high level technique remains unchallenged.(この業界において、彼女の高い技術は独壇場にある)」
・「She ran at an unrivaled speed.(彼女は独壇場のスピードで走った)」

最後に

「独壇場」は、ある人の成功や優位性が際立っている状況を指し、さまざまなシーンで登場します。また、当初「独擅場(どくせんじょう)」と表記していたにも関わらず、読み間違いで「独壇場(どくだんじょう)」という表記に変化し、これが一般化したという、独特な経緯も珍しいところ。

この記事を参考に、「独壇場」をもっと使いこなすことにつながれば幸いです。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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