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2024.01.01

帯に短し、襷に長しとは? 読み方や意味、使い方や例文、英語表現を紹介!

「帯に短し、襷に長し」とは、物事が中途半端で、何の役にも立たないことの例えです。帯にするには短すぎるし、襷にするには長すぎて、結局は使えないという意味からきています。あまり耳なじみのない言葉かもしれませんね。本記事では、意味や読み方、使い方から類似表現を紹介します。

「帯に短し、襷に長し」の読み方や意味は?

「帯に短し、襷に長し」ということわざを聞いたことはありますか? 「おびにみじかし、たすきにながし」と読みます。どちらも和服に関する言葉ですね。どういった場合に用いるのでしょうか。本記事では、その意味や使い方、英語表現を紹介します。

襷を持つ選手
(c)Adobe Stock

帯は和服を着る際に、腰の辺りに巻いて結ぶ細長い布のこと。襷といえば、駅伝で、走者が次の走者につないでいくものを、イメージする方も多いと思われます。ここでいう襷は、和服の袖やたもとが邪魔にならないようにたくし上げるための紐のこと。背中で斜め十文字に交差させて、両肩にまわして結びます。

「帯に短し、襷に長し」は、何か作るときの素材、問題を解決するための手だてや人材などが中途半端で、適切なものがなかったり、いなかったりすることの例えです。

布の長さが、帯にするには、短くて足らず、襷にするには長すぎて、使い物にならない、というところから転じています。中途半端で役に立たないという意味とともに、条件にぴったりのものは、なかなか見つからないという意味を含んでいるようです。

「帯に短し、襷に長し」の使い方と例文

「帯に短し、襷に長し」を正しく使えるように、例文を紹介します。一緒に見ていきましょう。

煉瓦の建物
(c)Adobe Stock

1:新年会の会場探しで困ってる。帯に短し、襷に長しで、料理はいいけど場所が狭かったり、料理も広さも十分だけど、隣の店の音がうるさかったり。

条件にかなったものは、なかなか見つからないものという意味で使われています。年末年始、幹事に当たった人は、参加者の出欠確認から会場探しまで、気苦労が多いですね。どんな会場をセッティングするか、幹事のセンスが問われます。

2:プレゼン用に購入したスクリーンは、会場には小さすぎるし、会議室には大きすぎて、帯に短し、襷に長しだった。

この場合は、中途半端で役に立たないという意味で使われます。職場において、備品の購入間違いは、あり得ることですね。どんな場所でどのように使うのか、使用意図を確認してから発注しましょう。

3:この財布は、カードがたくさん入りそうだけど大きすぎるし…。こっちはコンパクトなサイズだけど、お札を入れにくそう…。帯に短し、襷に長しだわ。

こちらは、条件にぴったりのものは、見つかりにくいという意味で使われていますね。財布選びは、買い替えるたびに迷ってしまうもの。気に入ったものが見つかれば、買い替え時を気にせず、手に入れるといいかもしれません。

「帯に短し、襷に長し」の英語表現は?

「帯に短し、襷に長し」を英語で表現すると、「It is good for neither one thing nor the other.」になります。直訳すると、どちらのことにも適していない、ということ。

neitherは、「(二者の)どちらも~でない」。neither A nor Bで、「AでもなくBでもない、 AもBも~でない(しない)」と訳します。neither one thing nor the otherは、「どっちつかずの、はっきりしない」という意味です。

どっちつかずで、はっきりしないということは、中途半端であるという捉え方ができますね。

「帯に短し、襷に長し」に類似した表現は?

「帯に短し、襷に長し」の類似表現は、いくつかあるようです。ここでは3つ解説します。この機会に覚えてみてはいかがでしょう?

1:褌には短し手拭には長し

褌は「ふんどし」、手拭は「てぬぐい」と読みます。褌は、男性の腰部をおおう長い帯状の布のこと。股間から腰部にかけて巻きつけて下半身を保護し、清潔にするために着装します。手拭は、洗顔や入浴、被り物などに用いられる木綿の布。「褌には短し、手拭には長し」は中途半端で使いものにならないものの例えとなります。

2:次郎にも太郎にも足りぬ

「次郎にも太郎にも足りぬ」は、どっちつかず、中途半端、あてはまるところがない様子を表すことわざです。太郎を長男、次郎を次男と置き換えると、それぞれを1番、2番と捉えることができますね。つまり、「次郎にも太郎にも足りぬ」とは、1番にも2番にもなれない、中途半端な3番以降を指すことになります。

小判
(c)Adobe Stock

3:尺は長く寸は短し

一尺では長すぎるし、一寸では短すぎるから転じて、人や物は、それぞれ長所と短所があり、時と場合で評価も変わるということを表します。何においても完璧はないということの例えです。一尺の長さは、約30センチで、一寸は約3センチになります。

和服に関することわざは?

帯や襷といった和服に関することわざは、他にもあるようです。読み方と一緒に紹介します。

1:無い袖は振れぬ(ないそではふれぬ)

日常でも耳にする言葉ですね。袖がなければ、振りようもないことから転じて、金銭や財産などが実際にないのだから、どうにもしようがないという例え。袖は財布を入れる場所だったので、袖がないということはお金を持っていないという意味合いもあるようです。

2:五両で帯買うて三両でくける(ごりょうでおびこうて、さんりょうでくける)

五両で買った帯に、さらに三両かけて、くけ縫いする。本来の目的よりも、それに付随したことにかえって費用がかかることの例え。くけ縫いは、和裁で、布端を始末するとき、表に縫い目が見えないように縫うことです。

3:錦を衣て夜行くが如し(にしきをきてよるいくがごとし)

せっかく出世しても、故郷の人々に立派な姿を見てもらうことなく終わってしまっては、出世したかいがないという例えです。錦は、金、銀、色糸で模様を織りこんだ美しい絹織物で、織物の中でも最も華麗なもの。その錦の着物を着て、暗い夜道を歩くのでは、誰にも見てもらえないということを表しています。

最後に

本記事では「帯に短し、襷に長し」について解説しました。普段、使いなれないことわざでも、意味を理解すると、使ってみたくなるかもしれません。中途半端で役に立たないことや、ぴったりと条件に当てはまらないことは、日常でもよくあること。思い通りにいかなくても、「帯に短し、襷に長し」と一呼吸おいて、イライラせずに冷静に対処しましょう。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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