Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. 働く
  3. 言葉
  4. 「元の木阿弥」とは? 逆戻りの意味と語源・類語をまとめて解説

WORK

2026.03.02

「元の木阿弥」とは? 逆戻りの意味と語源・類語をまとめて解説

「元の木阿弥」とは、一旦よくなったものが、再び元の状態に戻ることをいいます。せっかくよくなってきたものが台無しになるなんて、がっかりしてしまいますよね。この記事では「元の木阿弥」の由来や類語、使い方、英語表現、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「元の木阿弥」は、一旦よくなった状態がまた元へ戻ることを表すことわざです。
・努力して整えた成果が台無しになり、結局は振り出しに戻ったというような場面で使われます。
・類語は「骨折り損のくたびれ儲け」「徒労に終わる」「振り出しに戻る」などがあります。

「せっかく、データをまとめたのに、保存し忘れた!」、「渾身の企画書を作成したのに、パソコンの電源が落ちてしまった…」。きっと、このような経験をしたことのある人は多いはず。 元の木阿弥は、努力したものが無駄になってしまったときに使うことわざです。

この記事では、読み方や意味、由来や例文を交えた使い方をわかりやすく解説します。

「元の木阿弥」の読み方と意味は?

まずは「元の木阿弥」の基本から確認していきましょう。

読み方と意味

「元の木阿弥」は、「もとのもくあみ」と読みます。意味は、「一旦よくなったものが、元の状態に戻ってしまうこと」。

努力して整えたことが台無しになったり、積み上げてきたものが振り出しに戻ったりした場面で使います。

辞書では次のように説明されていますよ。

元(もと)の木阿弥(もくあみ)
いったんよくなったものが、再びもとの状態に戻ること。
[補説]戦国時代の武将筒井順昭が病死した時、死を隠すために、その子順慶が成人するまで、声の似ていた木阿弥という男を寝所に寝かせて外来者を欺き、順慶が成人するや順昭の喪を公表したために、木阿弥は再びもとの身分にもどったという故事からという。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

なお「黙阿弥(河竹黙阿弥、歌舞伎脚本家)」は人物名であり、「元の木阿弥」とは別の言葉です。「元の黙阿弥」と書くのは誤りなので注意しましょう。

「元の木阿弥」の由来は?

「元の木阿弥」の由来は、いくつかの説が伝わっています。歴史に関するものや生活に関するものがあり、資料によって説明が分かれることもありますよ。ここでは、諸説ある中から3つを紹介していきましょう。

戦国時代の武将にまつわる説

大和国(現在の奈良県)を治めていた武将、筒井順昭(つつい・じゅんしょう)が病死したときのこと。順昭の跡継ぎとなる、子の順慶(じゅんけい)がまだ幼かったため、遺言により、順昭の死を隠し、順昭と声のよく似た木阿弥という男を寝所に寝かせて、順昭が病床にあるように、来客を欺いていたそうです。

順慶が成長すると、順昭の死を公表したため、木阿弥は元の身分に戻った、という故事が語源になったという説があります。

怠けてしまった僧侶にまつわる説

ある人が妻と離縁して出家し、木食(もくじき)という、木の実や草などを食べて修行をし、木阿弥や、木食上人と呼ばれ、まわりから尊敬されていました。ところが、年数を経るにつれ、木食の修行も怠りがちになり、結局、離縁した妻のもとへ戻ってしまいます。

積み重ねてきた修行が無駄になってしまったことを、周囲がからかって「元の木阿弥」と呼んだことが由来になっているという説です。

僧侶
(c)Adobe Stock

名前を買った村人にまつわる説

木工兵衛という村人が、僧侶に献金して、某弥阿という、ありがたい名前を得ました。しかしながら、まわりの村人は新しい名前で呼ぶことなく、たまに呼んでも、旧名にひかれて木工阿弥と呼ぶため、せっかく名前を買ってもむなしく終わってしまった、という話が語源である、という説もあります。

参考:『故事俗信ことわざ大辞典』(小学館)

類語にはどんなものがある?

「元の木阿弥」には似た意味を持つ言葉がいくつかあります。それぞれ紹介していきましょう。

積み木を差し出す手
(c)Adobe Stock

骨折り損のくたびれ儲け

「苦労しても疲れるだけで、少しも成果が上がらないこと」をいいます。「骨折り」は苦労すること、「くたびれ」は疲れること。似た意味を持つ言葉と、「損」と「儲け」という対立する言葉を取り合わせています。成果のあがらないことを行った他者に対して、ユーモアを交えて評する際に使います。

徒労に終わる

「徒労」とは、無駄なことに力を費やすことをいいます。つまり「徒労に終わる」とは、一生懸命行ってきたことが、報われることなく、終わってしまうこと。時間やエネルギーを費やしたにも関わらず、何の成果も得られない状況を表現する言葉です。

振り出しに戻る

物事の初めの状態に戻ることをいいます。「振り出し」とは、物事の始めや出発点のこと。ビジネスにおいては、計画やプロジェクトがうまくいかなかったり、事業目標を変更する場合に使われることが多いでしょう。

似た言い回し「元も子もない」に注意!

似た言い回しに「元も子もない」がありますが、こちらは損をして何もかもないことを表しています。「元の木阿弥」は、いったんよくなった状態が「元へ戻る」ことですから、意味が異なります。

「元の木阿弥」の使い方は?

由来や意味が理解出来たら、その言葉を使ってみたくなりますよね。具体的な例文とともに使い方を確認していきましょう。

新規取引先との信頼を構築してきたのに、上司の失言のせいで元の木阿弥になってしまった。

積み重ねてきたものがなくなってしまったことを表す例文です。時間をかけて信頼関係を築いても、ちょっとした一言で失ってしまうことってありますよね。初めて上司と訪問する際には、綿密な打ち合わせをしておきたいところです。

チーム一丸となって進めてきたプロジェクトが、経営方針の転換で元の木阿弥になった。

努力したものが無駄になったことを表す例文です。プロジェクトを成功させるためには、メンバー間の協力と連携が必要不可欠です。一方で、会社の存続には、急な経営方針の転換も致し方ない場合がありますね。

積み木
(c)Adobe Stock

計画は元の木阿弥になりましたが、次は問題点を改善して挑戦します。

元の木阿弥は、いったん整った状況が元に戻ってしまった状態を表す言葉です。「元に戻った(=元の木阿弥になった)」事実と、「次にどうするか」を続けて言うと、前向きな発言となるでしょう。

英語表現は?

「元の木阿弥」の英語表現には、「水の泡になる」という意味を持つ “come to nothing” や「振り出しに戻る」という意味を持つ “be right back where I started” が使えます。

参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)

「元の木阿弥」に関するFAQ

ここでは、「元の木阿弥」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「元の木阿弥」の意味は?

A. いったんよくなったものが、再び元の状態に戻ることを表します。

Q2. 読み方は?

A. 「もとのもくあみ」と読みます。

Q3. 似た表現や言い換えは?

A. 「骨折り損のくたびれ儲け」「徒労に終わる」「振り出しに戻る」などが近いでしょう。

最後に

今まで積み重ねてきたものが、無駄になるなんて、残念なことですね。一方で、その挫折や困難から立ち直り、リスタートを切るためのポジティブな言葉と捉えることもでるのではないでしょうか。あらゆる状況を肯定的に受け入れ、成長や前進を追求する機会にしていきましょう。

TOP・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

【関連記事】

Today’s Access Ranking

ランキング

2026.03.22

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。