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2023.10.28

レイヤーとはカットの技法? ビジネスシーンやデザインにおける意味も紹介

レイヤーとは、「階層」「地層」「層」という意味。しかし、髪のカット技法をさしたり、会社組織の階層のことをさしたりと、業界やシーンによって意味が変わる言葉でもあります。そこで今回は、レイヤーの基本的な意味から、場面ごとの意味、使い方、類語などを紹介。

美容院で髪を切る時に、「レイヤー」という言葉を聞いたことはありませんか? レイヤーとは、「階層」という意味ですが、業界によって若干意味が異なります。本記事では、レイヤーの意味や使い方などを解説しますので、ぜひチェックしてみてください!

レイヤーとは?

最初に、レイヤーの基本的な意味を見ていきましょう。

意味・語源

レイヤーとは、「階層」「地層」「層」のこと。もともと英語の「layer」が語源で、これをカタカナにした言葉です。英語では、「雪の層」を「a layer of snow」と言ったり、「積もったほこり」を「a layer of dust」と言ったりします。このように、層になっているものや積み重なっているものが「layer」です。

業界やシーン別のレイヤーの意味とは?

レイヤーは、広義の意味では「層」や「階層」をあらわします。ですが、ビジネスシーンや美容業界(ヘアスタイル)、IT業界など、状況によって、レイヤーのさすものが若干異なるのです。ここでは、業界やシーン別にレイヤーの意味を紹介しましょう。

層に分かれたカラフルなサンドイッチ
(c)Adobe Stock

ビジネス

ビジネスシーンにおいてレイヤーが使われる時は、会社組織の階級をさすことが多いです。会社には、部長・課長・係長といった階層がありますよね。こうした各階層の役職に就く人たちのことを言う時に使います。

例えば、部長の役職に就いている社員を「部長レイヤー」、課長を「課長レイヤー」、係長を「係長レイヤー」と呼ぶのです。これらは、「部長クラス」「課長クラス」「係長クラス」と同じような意味と考えていいかもしれません。

グラフィックデザイン・設計

Photoshopなどのグラフィックソフトや、設計に使用するCADソフトにおいても、レイヤーという言葉が使われます。この場合のレイヤーは、仮想のシートのこと。複数のレイヤーを重ねていくことで、1枚の絵や設計図を作るのです。

例えば、ポスターをデザインする際、文字や画像を1枚のレイヤー(シート)に配置するのではなく、「文字」「メイン画像」「背景の画像」など、パーツごとにレイヤーを分けて作成するのが特徴。

このようにレイヤーを分けておくことで、背景の色を変えたいとなった時にも、背景のレイヤーを修正するだけで済みます。そのほかのレイヤーに影響が出ないので、変更や修正をしやすいといったメリットもあるのです。

IT・ICT

IT・ICT業界においてレイヤーが使われる時は、システムやネットワーク、ソフトウェアの階層構造をさします。ソフトウェア1つとっても、「ハードウェア」「OS」「ミドルウェア」「アプリケーション」という、いくつかの階層で成り立っているのです。これらの階層を「ハードウェアレイヤー」「OSレイヤー」「アプリケーションレイヤー」と呼びます。

なお、IT・ICT業界では「上位レイヤー」「下位レイヤー」という言葉も使われるので、あわせて紹介しましょう。総務省の「情報通信白書(令和元年版)」において、「上位レイヤー」は、「コンテンツ・アプリケーション」「クラウド・データセンター」のレイヤーを、「下位レイヤー」は、「ネットワーク」「端末」のレイヤーをさしています。

上位の方が、エンドユーザーにより近いレイヤーといえるでしょう。

参考:「情報通信白書令和元年度版(総務省)」

美容(髪型)

もしかしたら、ヘアカットの技法「レイヤー」が一番聞いた機会が多いかもしれませんね。美容室などで髪を切る時に聞く「レイヤー」とは、髪の毛に段をつけること。基本的には、表面の髪の毛を短くカットします。こうすることで髪の毛に段差が生まれ、ヘアスタイルに軽やかさを出すことができるのです。レイヤーは女性だけではなく、メンズにも人気なカット技法ですね。

ヘアカットする手
(c)Adobe Stock

コスプレ

コスプレをしている人のことも、「レイヤー」と言います。もともとは「コスプレ」に、「〜する人」という意味の英語「er」をつけた和製語が語源。「cosplayer」と表記することで、世界に通じるようになりました。この「コスプレイヤー」を略して、「レイヤー」という言葉が使われるようになっています。

レイヤーの使い方を例文でチェック!

業界やシーンによって異なる「レイヤー」の意味はわかりましたか? 意味がわかったところで、次は実際の例文を見ていきましょう。ビジネスから日常まで、さまざまなシーンで使ってみてくださいね。

1:最近では、即戦力となるミドルレイヤーやハイレイヤーの求人が増えているようだ。

この例文のレイヤーは、会社組織の階層のことをさしています。ミドルレイヤーは部課長クラス、ハイレイヤーは経営幹部クラスのことをさす場合が多いよう。ただし、ミドルレイヤーやハイレイヤーに明確な定義はなく、年収などで分ける場合もあるようです。

ちなみに、ヘアカットの技法でもハイレイヤーという言葉があります。この場合のハイレイヤーとは、髪の毛の高い位置に段差をつけるカットのこと。文脈やシーンによって、どちらの意味なのかを判断しましょう。

微笑む男女
(c)Adobe Stock

2:髪の毛がぺたっとなりやすい場合は、動きが出るレイヤースタイルがおすすめです。

髪の毛にボリュームを出したい時、こんなフレーズを美容師さんから言われたことはありませんか? ここで言うレイヤーは、カットの技法のこと。髪の毛に段差をつけるレイヤーカットは、少し巻くだけで簡単に髪全体に動きが出ますよ。

3:お金持ちのAさんと私では、生きているレイヤーが違う。

レイヤーは日常の場面でも、こうした使い方がされることがあります。「生きているレイヤー」とは、「生きている層」という意味。富裕層に属するAさんと自分を比べて、「Aさんとは生きている世界が違う」ということを言っています。やや卑下したニュアンスが伝わってくる文ですね。

類語や言い換え表現は?

レイヤーを別の言葉に言い換える場合は、「層」「階層」などが使えるでしょう。上述しましたが、「課長レイヤー」「部長レイヤー」などは、「課長クラス」「部長クラス」と言い換えることも可能です。

ただし、ヘアカットの技法「レイヤー」はあまり別の言葉に言い換えられることはありません。また、「コスプレイヤー」の「レイヤー」は、「層」という意味ではありませんから、言い換え表現としては「コスプレをする人」が適しています。

最後に

今回は、レイヤーという言葉について詳しく解説しました。広義では「層」という意味ですが、上述したように、業界やシーンによって意味が異なります。認識の違いが生まれないよう、本記事を参考に正しい意味をおさえておいてくださいね!

TOP画像/(c) Adobe Stock

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