目次Contents
この記事のサマリー
・「空前絶後」は、過去にも将来にも例がないほど珍しいことを表す四字熟語です。
・過去に例のない記録、歴史に残るような出来事などに対して使います。
・類語には「前代未聞」「未曾有」「麒麟の一角」などがあります。
番組の宣伝や印象的なフレーズにも使われる「空前絶後」という四字熟語。耳にしたことはあっても、正確な意味までは曖昧なまま、という人もいるかもしれません。
そこで、この記事では「空前絶後」の意味をあらためて確認していきましょう。
「空前絶後」とは?
まずは意味から確認していきます。

読み方と意味
アニメ『ドラゴンボール』のオープニング曲や、芸人であるサンシャイン池崎さんのセリフから、聞いたことがあるという人も多いでしょう。「空前絶後」は「くうぜんぜつご」と読みます。
意味は、過去にも例がなく、将来にも起こりそうにないと思われるほど、きわめて珍しいことです。単に「すごい」「珍しい」という意味ではなく、「これまでも、これからもないだろう」と感じられるほど特別な出来事や存在に使います。
辞書では次のように説明されていますよ。
くうぜん‐ぜつご【空前絶後】
過去にも例がなく、将来もありえないと思われること。きわめて珍しいこと。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
「空前絶後の超絶怒涛の…」ってどういう意味?
サンシャイン池崎さんのセリフには、「空前絶後の超絶怒涛のピン芸人」という表現がありますよね。勢いのあるフレーズとして印象に残っている人も多いでしょう。ここでは、「空前絶後」とあわせて使われる「超絶怒涛」の意味も確認していきます。
「超絶」は、他よりもはるかに飛び抜けていること。「怒涛」は、大きな波が激しく押し寄せるような勢いをたとえる言葉です。つまり「超絶怒涛」は、非常に際立っていて、勢いがすさまじい様子を表す表現といえるでしょう。
「空前絶後」と組み合わせることで、過去にも将来にもないと思われるほど特別で、さらに勢いのある印象を与えます。

例文で使い方をチェック!
ここからは「空前絶後」を使った例文を紹介します。「空前絶後」は、過去にも将来にも例がないと思われるほど、非常にまれな出来事や記録に使う表現です。
会話では冗談めかして使われることもありますが、基本的にはかなり強い言葉。使う場面によっては大げさに聞こえることもあるため、文脈に合わせて選びましょう。

人気アイドルのツアーがあるため、このあたりは空前絶後と言いたくなるほどの人だかりになっている
人気アイドルのツアーがあると、会場付近が一気に賑わうことがあります。普段は人通りが少ない場所でも、ライブ当日には多くの人が集まり、周辺のホテルや飲食店まで混み合うこともあるでしょう。
「空前絶後と言いたくなるほど」とすることで、誇張表現としての使い方であることが伝わります。
これは我が社の空前絶後のヒット商品である。
SNSや口コミをきっかけに、商品が一気に広まることがあります。予想を大きく超える売り上げを記録し、会社の歴史に残るヒット商品になるケースもあるでしょう。
「空前絶後」は過去に例がなく、今後も同じ規模のヒットは起こりにくいと思われるほど特別な場合に使う表現です。「我が社にとって空前絶後のヒット商品」とすれば、会社内の歴史における特別さが伝わりやすくなります。
空前絶後、超絶怒涛のラストシーン! 感動間違いなし!
映画やドラマの予告、宣伝で、このような表現を見かけることがあります。作品の結末が非常に意外で、これまでにない印象を与えることをアピールしたい場合に使われる言い方です。
ただし、宣伝文句としての「空前絶後」は、インパクトを出すための誇張表現であることも少なくありません。
類語や言い換え表現には何がある?
最後に「空前絶後」の類語表現をいくつか解説していきます。「空前絶後」の類語表現には、「前代未聞(ぜんだいみもん)」「未曾有(みぞう)」「曠前空後(こうぜんくうご)」「麒麟の一角(きりんのいっかく)」などが挙げられますよ。
前代未聞
「前代未聞」は、今までに一度も聞いたことがないことを表す四字熟語です。非常に珍しいことや、程度がはなはだしい出来事に使います。「前代未聞の大事件」「前代未聞の記録」のように用いられます。「先代未聞」ではなく、「前代未聞」と書く点に注意しましょう。
未曾有
「未曾有」は、今までに一度もなかったことや、非常に珍しいことを表します。「未だ曾て有らず」という意味から生まれた言葉です。
「前代未聞」と近い意味で使われますが、災害や社会的な出来事など、規模の大きい事態に用いられることもあります。「未曾有の危機」「未曾有の被害」のように使いますよ。
曠前空後
「空前絶後」と似た響きの四字熟語ですね。「曠前空後」とかいて「こうぜんくうご」と読みます。意味は、これまでにもなく、これからもないと思われるほど非常に珍しいさま。「空前絶後」とほぼ同じ意味で使える表現です。
麒麟の一角
「麒麟の一角」は、きわめて珍しいこと、またはあり得ないことのたとえです。ここでいう「麒麟」とは、首の長いキリンではなく、中国の伝説上の動物を指します。「火中の蓮(かちゅうのはちす)」も、同じように非常に珍しいことのたとえとして使われます。
参考:『デジタル大辞泉』(小学館)
「空前絶後」に関するFAQ
ここでは、「空前絶後」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「空前絶後」とは、簡単にいうとどんな意味ですか?
A. 「空前絶後」は、過去にも例がなく、将来にも同じようなことは起こりそうにないと思われるほど、非常に珍しいことを表す四字熟語です。
Q2. 「空前絶後」はどんな場面で使えますか?
A. 過去に例のない記録、歴史に残るような出来事、二度と実現しないと思われる組み合わせなどに使えます。
Q3. 「空前絶後」を言い換えるなら、どんな表現がありますか?
A. 文脈によって、「前例のない」「非常に珍しい」「これまでにない」「未曾有の」「前代未聞の」などに言い換えられます。
最後に
「空前絶後」は、めったに出会えない特別さを表す力のある言葉です。その分、使う場面を少し選ぶだけで、文章の印象がぐっと引き締まりますね。
TOP・アイキャッチ画像/(c) Adobe Stock



