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2023.10.19

「冗長」とは? 正しい意味や使い方、類語表現などを紹介

「冗長」とは、「話や文章などの一文に無駄が多くて長いこと」という意味の言葉です。IT関連の用語として「システムのトラブルに備え、システムの予備を追加して多重化をはかること」などという意味の「冗長化」もあります。本記事では、「冗長」の意味や使い方、類語表現などを見ていきましょう。

「冗長」とは?

「冗長」という言葉を知っていますか? 普段の生活では、あまり耳にしないかもしれませんね。本記事では、この「冗長」という言葉について迫っていきます。オフィシャルな場面で使うことが多く、また、IT関連のビジネスシーンでも用いることがある言葉なので、押さえておいて損はありません!

「冗長」の意味だけでなく、使い方や類語表現まで紹介しますので、ぜひ実生活で応用してみてくださいね。

「冗長」の意味

「冗長」は、「話や文章などの一文に無駄が多くて長いこと」という意味です。読み方は「じょうちょう」。「助けて物事を成長させる」という意味の「助長(じょちょう)」と読み方が似ています。しかし、意味はまったく違いますので注意しましょう。

一般的に「冗長」という言葉には、ネガティブなニュアンスが含まれています。意味もなく長いことをマイナスにとらえているということですね。ただし、この後に紹介するIT関連や学問の分野などで用いられる「冗長」には、別の意味があります。

パソコンを打つ女性
(c)Adobe Stock

IT関連や学問の分野などで用いられる「冗長」とは?

特定の分野で用いられる「冗長」の意味についても押さえておきましょう。おもに、ITや情報工学、数学、心理学の分野で用いられます。

1:IT関連【冗長化】

ITの分野では「冗長化」という言葉があります。「冗長化」とは、「コンピューターシステムのトラブルに備え、システムの予備を追加して多重化をはかること」「データ通信に関して、トラブルを検出したり訂正したりするための余分なデータを付与することで通信の信頼を高めること」という意味です。

このように、IT関連において「冗長化」にはネガティブなニュアンスはありません。

2:情報工学【冗長度】

情報工学では、「冗長度」という言葉が用いられます。ITと関連するということもあり、冗長化と同じように「データのなかに余分なデータを含ませて、信頼性を高めること」「それらのデータの割合そのもの」のことを「冗長度」と言うのです。

3:数学【冗長性(余分な命題)】

数学の分野では、「理論上はなくてもいい命題」やこれらを含むことを「冗長性」もしくは「余分な命題」と言います。

4:心理学【冗長度】

人間情報処理の分野においては、この冗長度が高いほど、余裕や安定性があるとされます。ちなみに、心理学の分野にかかわらず、冗長度や冗長性は英語で「redundancy」です。

打ち合わせをする人たち
(c)Adobe Stock

「冗長」の使い方を例文で紹介

「冗長」には、分野ごとにさまざまな意味があることが分かりましたね。続いて、ここでは「冗長」という言葉の使い方について紹介します。

1:「研究の結果そのものは評価されたが、冗長な文章だと指摘を受けた」

「冗長な文章」「冗長なメール」のように、「冗長な○○(名詞)」という表現は頻出です。無駄な表現が多く長たらしいことを表します。

2:「会議の終了予定時刻が過ぎても終わる気配が見られないところに、この会議の冗長さが際立っている」

先述した「冗長な○○」のように、形容動詞としての使い方のほかに名詞としての使い方もできますよ。無駄が多くて長いその度合いを表しています。

3:「キャッチコピーは、分かりやすさと覚えやすさがポイントだから、冗長にならないように気を付けてください」

会話のなかではこのような使い方ができます。使う機会は多くありませんが、ビジネスシーンなど、かっちりした場面で使うのがおすすめです。

「冗長」の類語表現にはどのような言葉がある?

「冗長」は、どこか堅苦しい印象がしますね。もっとカジュアルに同じニュアンスを伝える表現も押さえておきたいところ。ここからは、「冗長」の類語表現について見ていきましょう!

1:長たらしい

「長たらしい」には、「不必要に長いさま」というニュアンスが含まれています。「長たらしい説明に眠気を感じる」のように使いますが、直接相手に対して使うのは控えたほうが良いでしょう。嫌味のように聞こえてしまいます。

また、「ながたらしい」とも言いますが「ながったらしい」という場合も。「ながったらしい」のほうがうんざりしたニュアンスが強く伝わりますね。

2:冗漫

「しまりがなく、くどくて無駄が多いこと」を「冗漫」と言います。読み方は「じょうまん」で、あまり馴染みのない表現なのではないでしょうか? 「冗長」と同じように、「冗漫な○○」や「冗漫さ」として使うことができます。

資料を広げて会議する人たち
(c)Adobe Stock

3:長々しい

漢字から想像がつくように、「きわめて長い」ことを「長々しい」と言います。「長々しい説明文だ」「長々しい会議がやっと終わった」などと用いることが可能です。「長々しい」も「長たらしい」と同様に、直接人に向かって使わないほうがいい表現。使う場面を見極める必要があります。

最後に

本記事では、あまり馴染みのない「冗長」という言葉について迫っていきました。そのなかでも使う機会が多いのは、「無駄に長い」というネガティブなニュアンスです。

ただし、IT関連や数学、心理学など特定の分野では別の意味を持ちます。「冗長性」や「冗長度」として用いられている場合は要注意! 前後の文脈を確認しましょう。

また、「冗長」と似たニュアンスを持つ言葉についても紹介しました。場の雰囲気に合わせて、使い分けてみてくださいね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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