「明明後日」の読み方とは?
「じゃあ次会うのは明明後日だね!」と言われた時、みなさんは何日後だと思いますか? 多くの方は「4日後」、もしくは「5日後」を想像したはず。考えていくうちに、分からなくなってきた… という方もいらっしゃるかもしれませんね。
そもそも、「明明後日」ってどう読むのでしょうか? 会話で聞けば分かるものの、文字としてみると、案外日付けって難しいですね。
そこで、本記事では「明明後日」の読み方や数え方について、詳しく解説します。また、同じように分かりにくいその他の日付けの豆知識もあわせて見ていきましょう。
「明明後日」の読み方と意味
「明明後日」は「しあさって」もしくは「みょうみょうごにち」と読みます。意味は「今日から数えて4日後」のこと。地域によっては、「明後日」の翌々日のことを指すこともあるようです。ちなみに、「明後日」の読み方は「あさって」、もしくは「みょうごにち」になります。「今日から数えて3日後」です。「明日の翌日」とも言えますね。
読み方には地域差がある
実は、地域によって読み方もだいぶ異なるんです。たとえば兵庫県加古郡では「明明後日」のことを「先明後日(さきあさって)」と言います。標準語のイメージが強い東京都でも、八丈島では、「先明後日(さなさって・さんなさって)と言うそうです。
「明明後日」の英語表現とは?
「明明後日」は、英語でどのように表現できるのか紹介します。英語では、「two days after tomorrow」という言い方が可能です。「明日の2日後」という意味になりますので、「明明後日」の概念と一致しますね。
日本語の「明明後日」のように、別の表現で言い換えることは基本的にありません。数字で表しており、混乱を防ぎやすそうですね。
「明明後日」を使用する上での注意点
「明明後日」の数え方・考え方は整理できましたか? 慌てずに考えれば、さほど難しくはありません。
しかし、ここまで紹介してきたように「明明後日」という言葉には読み方も数え方も地域差があることが分かります。したがって、他の人に「明明後日」と言う場合には注意が必要そうです。
そもそも、「明明後日」という表現をせずに「4(5)日後」と伝えるか「〇月〇日」とはっきり伝えた方が、スケジュール上の誤解を防ぐことができるでしょう。
とくにビジネスシーンなどでは、相手の手間にならないように、日付けは数字で分かりやすく伝えることをおすすめします。
混乱しやすい日付けや時間について
ここからは、「明明後日」以外の混乱しやすい日付けや時間について、解説していきます。たとえば天気予報や新聞の記述で「これはどっちなのだろう」となった経験はありませんか?
気象庁が公開している「天気予報等で用いる用語」を参考に紹介します。
参考:気象庁|予報用語 時に関する用語 (jma.go.jp)
1:一昨日
「一昨日」は「おととい」、もしくは「いっさくじつ」と読みます。読みが分かれば、わりと馴染みのなる言葉なのではないでしょうか? 気象庁によると「一昨日」より前は暦日を用いるとされているので、天気予報や新聞など公的な資料では、これ以上前の日付けの呼び方はされることはありません。
ちなみに、同じ考え方で「明後日」以降も暦日が用いられます。したがって、本記事で取り扱ってきた「明明後日」という表現がされることもありません。
2:一昨昨日
「天気予報等で用いる用語」には記載されていませんが、「一昨昨日」という表現があります。「一昨昨日」とは、「一昨日の前の日」のこと。読み方は「さきおととい」です。「一昨日」も、地域によっては「おとつい」と言ったりしますが、「一昨昨日」も「さきおとつい」と言ったりする地方があります。
3:終日
「終日」とは、「朝から晩まで一日中」という意味です。「しゅうじつ」と読む場合が多いですが、「ひもすがら」と読むこともできます。同じ意味で「ひもねす」とも言いますよ。
ちなみに、「終日」と「今日一杯」の違いは分かりますか? どちらも継続のニュアンスがありますが、ニュースでは使い分けられています。
「今日一杯」は、「予報発表時から24時まで」を表す言葉です。「予報発表時」という点がポイントですね。
3:一両日
「今日」「明日」のどちらも含めた言い方を「一両日」と言います。読み方は「いちりょうじつ」です。たとえば、「一両日中は、傘を携帯しましょう」と言われたら、今日と明日のどちらも傘を持っていた方が良いということになります。
4:未明
「未明」とは、「夜が明けきらない時間帯」のことを指します。読み方は、「みめい」や「びめい」です。気象庁の天気予報等では、さらに具体的な時間が示されており、「午前0時から午前3時頃まで」とされています。
5:日中
「日中」という言葉はよく耳にしますが、具体的に「日中」って何時頃なのでしょうか? 「日中」が示す時間についても、気象庁が具体的に示しています。「午前9時から18時頃まで」のことを「日中」と指すのだそうです。
最後に
本記事では、「明明後日」の読み方や数え方、注意点などを紹介しました。注意点で述べたように、相手や地域によって数え方が異なるため、なるべく数字で日付けを伝えた方が、誤解は防げるでしょう。
気象庁が公開している「天気予報等で用いる用語」でも「明後日」以降、つまり「明明後日」などからは具体的な日付けで表すとしています。
混乱してしまった際には、ぜひ本記事をひとつの参考にしてみてくださいね。
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