種類別アイスのカロリー・糖質・脂質量
実はアイスには、主に3つの種類があります。ひとつが「アイスクリーム」、もうひとつが「アイスミルク」、3つ目が「ラクトアイス」です。
これらの違いは乳固形分と乳脂肪分の割合。
乳固形分 | 乳脂肪分 | |
---|---|---|
アイスクリーム | 15.0%以上 | 8.0%以上 |
アイスミルク | 10.0%以上 | 3.0%以上 |
ラクトアイス | 3.0%以上 | – |
乳脂肪分が多いほど、濃厚で深いコクを感じられる味になります。乳脂肪分が少ないほどさっぱりした味わいに。
ちなみに上記3つ以外にも「氷菓」があり、氷菓は乳固形分が3.0%未満のもので、果汁や砂糖を加えて凍らせたシャーベット・カキ氷などをいいます。
アイスクリーム
もっとも乳脂肪分を含む「アイスクリーム」100gあたりのカロリー・糖質・脂質量を見ていきましょう。
カロリー | 糖質量 | 脂質量 | |
---|---|---|---|
アイスクリーム | 178kcal | 23.1g | 8.0g |
アイスミルク
次に、アイスクリームよりも乳脂肪分が少ない「アイスミルク」100gのカロリー・糖質・脂質量も見ていきます。
カロリー | 糖質量 | 脂質量 | |
---|---|---|---|
アイスミルク | 167kcal | 23.9g | 6.4g |
ラクトアイス
最後はもっとも乳脂肪分が少ない「ラクトアイス」100gのカロリー・糖質・脂質量をチェックしましょう。
カロリー | 糖質量 | 脂質量 | |
---|---|---|---|
ラクトアイス | 217kcal | 22.1g | 13.6g |
もっとも乳脂肪分が少ないはずなのに、一番カロリーや脂質量が多いのはなぜなのか疑問に思いませんか?
実はラクトアイス、口当たりをなめらかにしてミルク感を補い、コクを出すために植物性脂肪が多く使われていることがあるのです。これが高カロリーの正体。
ラクトアイス=低カロリーではないので、アイスを選ぶときは注意しましょう。
コンビニでよく見るアイスのカロリーを比較
ここではコンビニでよく見かける市販アイスのカロリーを比較します。商品1パッケージあたりのカロリーを2023年9月現在、公式ホームページに記載されている数値で紹介します。
カロリー | |
---|---|
森永 ピノ |
186kcal |
森永 MOW バニラ |
225kcal |
江崎グリコ ジャイアントコーン チョコナッツ |
282kcal |
ロッテ 雪見だいふく |
166kcal |
ロッテ 爽 バニラ |
230kcal |
森永 チョコモナカジャンボ |
314kcal |
江崎グリコ アイスの実 ぶどう |
101kcal |
江崎グリコ パナップ グレープパフェ |
183kcal |
ハーゲンダッツジャパン ハーゲンダッツ バニラ |
244kcal |
明治 エッセルスーパーカップ 超バニラ |
374kcal |
森永 ガーナチョコ&クッキーサンド |
262kcal |
赤城乳業 ガリガリ君 ソーダ |
66kcal |
江崎グリコ パピコ チョココーヒー |
178kcal |
森永 PARM |
232kcal |
森永 モナ王 バニラ |
257kcal |
実は太りづらいアイスの食べ方がある?
氷菓を選ぶ
氷菓にも果汁や砂糖が加えられているので食べ過ぎはよくありませんが、他のアイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスに比べ、低カロリーかつ低糖質です。
どうしても冷たいデザートが食べたくなったら、脂質の少ないカキ氷やシャーベットタイプのアイスを選びましょう。
低カロリー・低糖質アイスを選ぶ
アイスの中には低カロリー・低糖質をうたっている商品もあります。味もおいしいと人気で、ダイエット中でも罪悪感を感じずに食べられます。
ただし、低カロリー・低糖質アイスには人工甘味料を使用している商品もあるのが現状。
人工甘味料にはカロリーがなくても、砂糖の何百倍もの甘みを感じるものもあるので中毒性があるだけでなく、最近では耐糖能異常を引き起こし糖尿病になるリスクを上げてしまう可能性があるという研究も存在します。
そのため低カロリー・低糖質なアイスを選ぶなら、安全性が高いとされる「天然甘味料」を使用した商品を選ぶと安心でしょう。
食べた分のカロリーを調整する
たとえばアイスを食べた日の夜ごはんは、白米を減らす、カレーや天ぷらのような脂質・糖質が多い料理を控える、など1日の総摂取カロリーで考え調整するとよいでしょう。
無理に食事を抜いて栄養が偏ってしまっては本末転倒ですが、それだけでカロリーや糖質、脂質の過剰摂取につながる恐れのある料理・食材は控えるのが無難。
有酸素運動を併用して行うと、さらに効果的です。
アイスは選び方と食べ方を注意して
ダイエット中なら食べないのがベストですが、どうしてもアイスが食べたくなったら選び方と食べ方に注意しましょう。氷菓や低カロリー・低糖質アイスを選んだり、食べたあとは栄養が偏らない程度のカロリーコントロールをしたり。無理に我慢してストレスを溜めやけ食いに走るよりも、上手に取り入れておいしく食べたほうが長い目で見れば賢い選択になるはずですよ。
りの
栄養士・運動実践指導者・ダイビングインストラクターとしてフォットネス業界に10年勤務。趣味は筋トレと海外旅行(渡航国数50カ国以上)。現在はWebライターとして世界中でノマドライフを満喫中。著書『拝啓、世界であわてふためく女子たちへ』。