「Who will bell the cat?」ってどんな意味?
こんにちは。英語講師のmachiです。
この連載では、動物、特に犬や猫にまつわるイディオムをいくつかご紹介してきました。
たとえば、次のような表現がありました。
「I’m in the doghouse.」
「It’s raining cats and dogs.」
「The cat is out of the bag.」
それぞれ直訳とは別の意味を持ちますが、どんな解釈になるのかはリンク先より確認してみてくださいね!
さて、今回も“cat”にまつわるこんな表現をお届け!
「Who will bell the cat?」
どんな意味になるでしょうか?
直訳すると「誰が猫の首に鈴をつけるの?」に。
もちろんその意味にもなりますが、実は別の解釈ができるのです!
前回の記事はこちら>>「It’s 8 out of 10.」と言われたら… どんな意味? 【連載 大人の英語塾】
正解は?
注目すべきは“bell the cat”というイディオム。
実はこれで「進んで危険なことに立ち向かう」という意味になるのです!
誰もやりたくないようなことを引き受けたり、みんなのために難局に立ち向かったりというようなニュアンスが。
そのため「Who will bell the cat?」は、危険な状況や難しい局面で「誰がやるんだ?」と言うようなシーンで使えます。
ちなみにこのイディオムの由来は、イソップ寓話『ネズミの相談』。
猫から自分たちの身を守るため、近づいてきたのがわかるよう猫に鈴をつければ良いということになるが、ネズミたちは怖くて実際にはつけることができなかったという内容だそう。
「Easier said than done.」(言うは易く行うは難し)という意味合いとして、あるいは“very difficult task”(至難の業)のたとえとして使われたりします。
さて、「Who will bell the cat?」という文中の“bell”は動詞として使われていますが、“bell”が名詞として使われたフレーズを最後にご紹介。
・“ring a bell”:心当たりがある、ピンとくる
ex. 「Doesn’t this name ring a bell?」(この名前、聞き覚えない?)
※言い換えると「Haven’t you heard this name?」「Don’t you remember this name?」
・“ring the bell”:ヒットする、成功する
ex. 「This game is sure to ring the bell with children and adults.」(このゲームは、子どもから大人まできっとヒットするだろう。)
machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。