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「緩急自在（かんきゅうじざい）」の意味とは
「緩急自在」とは、状況に応じて物事の速さや強さなどを自由に操ることです。
そもそも「緩急」は、速さや遅さ、緩さや厳しさなどを表します。また、「自在」は物事を自分の思い通りにできるという意味です。
物事のスピードだけでなく加減も操る「緩急自在」の意識は、さまざまな場面で役立つといえるでしょう。
とくに、仕事を効率的に進めるためには、緩急をつける意識が大切です。しっかりと取り組む時間とリラックスタイムを上手に組み合わせることで、集中力を維持できるでしょう。
緩急自在
出典：小学館 四字熟語を知る辞典
状況に応じて、遅くしたり速くしたり、また、ゆるめたり厳しくしたりして、思うままに操る様子。
「緩急自在」の使い方と例文
「緩急自在」は以下のように、目の前の状況や人の行動などを表す言葉として使用できます。
・どんな顧客にも緩急自在に対応できる彼女は、今月も営業成績トップだ
・世界が注目するピッチャーは、緩急自在なピッチングでバッターを翻弄した
・彼女はその場の状況や相手に合わせて、緩急自在に会話する
・ときに激しく、ときに優しい緩急自在な演奏が聴衆を魅了した
・精一杯頑張るのはいいことだが、長期的な視点でみると緩急自在な対応も必要だ
「緩急自在」の類語や言い換え表現
「緩急自在」には、意味の似た類語や言い換え表現があります。
・縦横無尽（じゅうおうむじん）
・自由自在（じゆうじざい）
・如意自在（にょいじざい）
・一張一弛（いっちょういっし）
その場の状況や自分の気持ちを的確に伝えられるよう、それぞれの意味を確認していきましょう。
「縦横無尽（じゅうおうむじん）」
「縦横無尽」は、どこまでも自由で限りがないことを表します。
「縦横」は、思いのままに振る舞うことです。「無尽」には、尽きるところがないという意味があります。
物事を操る「緩急自在」に比べ、「縦横無尽」は、自分自身が思うままに振る舞うという意味合いが強まるといえるでしょう。
「縦横無尽に活躍する」のように、仕事での活躍ぶりも表現できる四字熟語です。
・彼女の縦横無尽な現在の活躍は、これまでの自己研鑽のたまものであることを、私は知っている
・都会の地下には、複数の路線が縦横無尽に張り巡らされている
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「自由自在（じゆうじざい）」
「自由自在」は、心のままに行動することです。自由に振る舞っている、その様子も表します。
そもそも自由とは、何事にも縛られず思い通りに過ごすことです。「自在」と重ねることで、その意味がより強調されます。
・留学経験がある彼女は、自由自在に英語を話せる
・当初は難解だったシステムも、今では自由自在に操れるようになった
「一張一弛（いっちょういっし）」
「一張一弛」は緊張と緩和、両方を表す四字熟語です。「張」には物をたるまないようピンと張ること、「弛」には「たるみ」や「ゆるみ」などの意味があります。
政治の世界では、適度に厳格または寛大に対応することも表します。さらに、取引相場が小幅な高下を繰り返す様子も意味するなど、活用の幅が広い言葉です。
・ときに厳しく、ときに優しく。一張一弛の精神を忘れず後輩の指導にあたりたい
・世界情勢を受け、取引相場は一張一弛の動きを見せている
「緩急をつける」の類語や言い換え表現
物事のスピードや加減を操り、緩急をつけるさまは「メリハリをつける」や「オンオフを切り替える」とも言い換えられます。
いずれも、ビジネスや日常生活で使用できる表現です。それぞれの正しい意味を知り、上手に使い分けましょう。
「メリハリをつける」
「メリハリをつける」は、物事の強弱をはっきりさせることです。漢字で「減り張りをつける」とも書きます。
音声の抑揚や、セリフの言い回しなどに使う表現ですが「仕事にメリハリをつける」のように日々の行動に対しても使用可能です。
メリハリをつけずにダラダラと過ごしていると、仕事の効率は上がりません。反対に、頑張りすぎて集中力が続かなくなってしまうことも。
体調を崩すことなく仕事へのモチベーションを維持するためにも、毎日の生活や日々の業務にメリハリをつける意識をもちたいものです。
「オンオフを切り替える」
そもそも「オンオフ」とは、電気や機械などのスイッチを入れたり切ったりすることです。「オンオフを切り替える」とすることで、仕事とプライベートの時間を切り替えるさまを表します。
一般的に「オン」は仕事の時間、「オフ」はプライベートの時間です。2つを上手に切り替えることで、仕事に対する集中力がアップするでしょう。同時に、プライベートを楽しむ余裕が生まれる点もオンオフを切り替えるメリットです。
オンオフを上手に切り替えるためには、1日に取り組むべき業務をはっきりさせることが大切です。そのうえで、こまめに休憩を取り入れます。
休みの日には仕事を忘れ、プライベートの時間をしっかり楽しむなど、休日の過ごし方も意識してみるとよいでしょう。
「緩急自在」の意味を知りビジネスに活用しよう
「緩急自在」とは、物事の速さや遅さ、厳しさなどを自由に操ることです。「自在」には物事を思い通りにするという意味があり、「自由自在」などの類語もあります。
また「緩急自在」のように緩急をつけることは、「メリハリをつける」「オンオフを切り替える」などと言い換えられます。いずれの表現も、仕事の効率アップに大切な考え方です。それぞれの意味や重要性を知り、ぜひビジネスで活用してください。
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