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「見受けられる」の意味と読み方をマスターせよ!
「見受けられる」は、“みうけられる”と読みます。
「見受ける」という言葉がベースになっていて、「見て、そのように感じる」「見たところ、そう判断できる」といった意味があります。
たとえば「最近、仕事に慣れてきた様子が見受けられる」という文章なら、“実際の様子を見ていると、仕事に慣れてきたように感じられる”という意味に。
ポイントは「絶対にそうだ」と断定しているわけではない点で、あくまでも観察した結果から、そのような傾向や状態が確認できるというニュアンスです。
「見受けられる」の使い方を例文でチェック

「見受けられる」への理解を深めるために、例文を交えながら、使われやすいシーンを見てみましょう。
♦︎状況や傾向を報告するとき
<例文>
「一部の店舗では、接客方法にばらつきが見受けられます」
「顧客からは、価格に対する不満の声が見受けられました」
このように、なにかの報告をするにあたって“こういう状態が確認できる”と伝えたい場合に使えます。
♦︎人の様子について述べるとき
<例文>
「会議中に緊張している様子が見受けられました」
「業務に慣れてきた様子が見受けられます」
このように、誰かに対する印象を伝える場面で、“見たところ、そのような様子だった”という趣旨を伝えたいときにも用いられています。
♦︎報告書やレポート
<例文>
「アンケート結果には、若年層ほどSNSを活用する傾向が見受けられました」
「前回の調査と比較すると、一定の改善が見受けられます」
報告書やレポートの内容について、データに基づき一定の傾向や結果を報告するときにも用いられています。
【疑問】「見られる」と「見受けられる」は何が違うの?
ところで、実務では「見られる」という表現もしばしば耳にしますよね。
では、「見受けられる」は何が違うのでしょう?
「見られる」と「見受けられる」は似ている言葉ですが、ニュアンスは少し異なります。
違いをわかりやすく整理すると…?
♦︎「見られる」… 比較的、客観的な表現
「見られる」は、ある現象や状態が実際に確認できるさまを表すので、比較的客観的な表現です。
たとえば「若者の間でこうした傾向が見られる」ならば、“若者の間で実際にこうした傾向が確認できる”という意味です。
♦︎「見受けられる」… 観察した側の主観が含まれる
今回のテーマでもある「見受けられる」は、たとえば「若者の間でこうした傾向が見受けられる」であれば、“状況を見ていると、こうした傾向があるようだ”というニュアンスが含まれます。
つまり、「見られる」と比べると観察した側の認識や判断が少し含まれる点が特徴的です。
【なるほど納得!】「見受けられる」がビジネスシーンで便利な理由

ところで「見受けられる」は、ビジネスシーンで使うのに便利な言葉のひとつ。
その大きな理由は、断定を少し避けながらも、状況を伝えられる点にあります。
「一部の部署では、業務負担の偏りが見受けられます」「新入社員には、徐々に業務への理解が深まっている様子が見受けられます」など、「〜です」と断定をするよりも確認できた状況を柔らかに報告している印象を与えやすいでしょう。
また、相手を直接批判したくない場面でも用いやすく、「Aさんは仕事にやる気がありません」と言えば直接的に批判をしているように聞こえますが、「Aさんには、業務への積極性に欠ける様子が見受けられます」とすれば、少し距離を置いた表現に聞こえます。
こういった背景から、「見受けられます」は断定やきつい印象を避けたい場面でほど多用されている実態があります。
【NG例】「見受けられる」を使えば、何でも客観的になるわけではない…
ところで「見受けられる」は、便利な表現だからこそつい多用しがちな面も。
しかし内容そのものを中和する作用があるわけではない点には、気をつけたいものです。
筆者が過去に見た事例だと、上司が部下を査定する場面で「Aさんには責任感の不足が見受けられ、Bさんには仕事への関心の低さが見受けられ…」と、“見受けられ”を頻繁に使いながらも誰かの批判を続けている人に会ったことがあります。
本人は「見受けられ」を用いることで客観的に評価をしているつもりだったかもしれませんが、内容が悪口にも近かったために、とても違和感が残りました。
内容を中和する言葉ではないので、相手を批判するときにはよくよく気をつけたいところです。
「見受けられる」|類語・言い換えで表現の幅を広げるなら?

「見受けられる」は便利な表現ではありますが、同じ言葉が続くと少し硬くなりますし、冗長な印象も醸します。
言い換え表現も同時にマスターして、スマートなコミュニケーションを目指していきましょう。
Oggi世代が使いやすい類語・言い換え方をまとめました。
♦︎「確認できる」
実際に確認できた事実を強調したいときに向いています。
たとえば「一部に改善が見受けられる」よりも「一部に改善が確認できる」としたほうが、より事実をはっきり伝えている印象に。
断定を避ける必要がないときには「確認できる」のほうが適切な場面も少なくありません。
♦︎「うかがえる」
直接見ることができないものを、状況や言動から推測するときに使いやすい表現。
たとえば「利用者の満足度の高さがうかがえる」ならば、「そこから読み取れる」というニュアンスが強くなります。
♦︎「感じられる」
より柔らかな印象を与える表現。
たとえば「サービスへの期待の高さが感じられる」ならば、「「見受けられる」よりも主観的で柔らかい印象を与えやすいでしょう。
「見受けられる」の注意点と疑問をワンポイントでチェック
「見受けられる」を正しく用いるために、押さえておきたいポイントをQ&A形式でチェックしておきましょう。
♦︎Q1:「見受けられる」は敬語?
A1.「見受けられる」そのものは敬語ではありません。
「見受けられる」そのものは敬語ではありませんが、「見受ける」の受け身の形として使われるので、敬語だと誤解されがちかもしれません。
あくまでも、状況を客観的に述べるときの表現です。
♦︎Q2:「見受けられる」はビジネスメールで使えますか?
A2.使えます◎。
報告書や社内外のビジネス文書などで、状況や傾向を客観的に伝える際に使いやすい表現ですので、むしろビジネスメールにも向いている言葉です。
ただし、相手の性格や能力などを評価する際には、上から目線に受け取られる可能性もあるため、使い方には注意を。
♦︎Q3:「見受けられます」は目上の人にも使える?
A3.文法上は間違いではないけれど…。
文法上は誤りではないけれど、相手の状態を観察・評価するように聞こえやすいため目上に使うのは、よくよく注意が必要でしょう。
上司や取引先などについて述べるときには「お忙しいご様子です」など、より自然な敬語表現に置き換えたほうが無難です。
「見受けられる」は、断定しすぎず状況を伝えるときのフレーズ
「見受けられる」は「見られる」と似ていますが、「見受けられる」には、実際の様子を観察したうえで判断するニュアンスが含まれるのが特徴です。
一方で気をつけたいのは、「見受けられる」を使えば、どんな評価も客観的になるわけではない点です。
人の性格や能力について使う場合は、「何を根拠にそう判断したのか」を具体的にすることが大切。
言葉を少し柔らかくすることと相手への評価をぼかすことは、似ているようで別の話ですから、適切な使い方を心がけたいところです。
「見受けられる」は、断定を避けながら状況を伝えたいときに役立つ、大人の文章表現として覚えておくと◎。
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