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2024.02.29

「享受」ってどんな意味?「恩恵を享受する」の使い方や類語を解説

「享受(きょうじゅ)」とは、「何かを受け取り、自分のものにすること」。自然の恵みや利便性などに感謝し、楽しむことを指します。また、ビジネスでは「享受します」「享受いたします」と表現することも。今回は、「享受」の意味やその使い方などをみていきましょう。

「享受」という言葉を知ってはいるものの、詳しい意味は知らないという方も多いかもしれません。一体どのようなものを受け取ったときに、「享受」という言葉を使うのでしょうか? 今回は、「享受」という言葉を取り上げて、その言葉の意味や使い方、類語、英語表現を解説します。

「享受」の意味とは?

「享受(きょうじゅ)」とは、「何かを受け取り自分のものにすること」。自然の恩恵や芸術、利便性など、自分にとって好ましいものを相手から受け取り、楽しむことをいいます。

「享受」の「享」には、「(神様に供物を)献上する」という意味がありますが、現在ではありがたく受け取るという意味で使われています。「受」は、文字通り「もらう」「受け取る」という意味です。

なお、自分にとって好ましくないものには、「享受」を使うことはできないため覚えておきましょう。

箱を受け取っている人の写真
(c)Shutterstock.com

使い方を例文でチェック!

「享受」は、ビジネスシーンで「享受します」「享受いたします」と表現することも。いざというときのために、日常生活での使い方とビジネスシーンでの使い方をマスターしておきましょう。

田舎に移住してからは、自然の恩恵を享受して暮らしている

自然の恵みをありがたく受け取っていることを「恩恵を享受する」と表現します。その他にも自由や幸せ、喜びなどの精神的な豊かさを感じている場合にも使うことができますよ。法律関係で金銭を受け取ることも「享受」といいますが、一般的にはあまり使用されないでしょう。

インターネットの普及により、より多くの人々が有益な情報を享受できるようになった

インターネットや家電製品など技術の発展により得られた利便性にも、「享受」を使用することがあります。インターネットが普及したことで、世界中の情報を得られるようになったり、最新家電で家事の負担がぐっと軽くなったり… 身の回りを見渡してみると、私たちはたくさんの恩恵を受けていますね。

この賞は私個人ではなく、社員全員への表彰として享受いたします

「享受」はかしこまった言葉ですが敬語表現ではないため、目上の人に使う際には「享受します」「享受いたします」と表現します。賞与や表彰など受け取ったときには、「謹んで享受いたします」というと相手に敬意を伝えられますよ。

ちなみに、「享受」は自分が受け取るときに使う言葉なので、相手に「ご享受ください」というのは誤りになります。

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類語や言い換え表現とは?

「享受」の類語は、「拝受」「受益」「享楽」など。いずれも「受け取ること」を表しますが微妙にニュアンスが異なります。どのようなものを受け立った場合に使う言葉なのか、押さえておきましょう。

(c)Shutterstock.com
類語や言い換え表現
  1. 拝受
  2. 受益
  3. 享楽
  4. 謳歌

拝受

「拝受(はいじゅ)」とは、受け取ることをへり下っていう言葉。「受けること」の謙譲語です。会社では上司などの目上の相手に対して「○○を拝受いたしました」などと使われます。「拝受」も「いたします」も謙譲語なので二重敬語となりますが、一般的に浸透している表現です。もし気になる場合は、「拝受しました」と表現するとよいでしょう。

・新商品の資料を拝受しました。お忙しいところご手配いただきありがとうございました
・先ほどメールを拝受しました。取り急ぎご報告まで

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受益

「受益(じゅえき)」とは、「利益を受け取ること」。行政用語として使われることが多く、遺産や賠償金などを受け取る人のことを「受益者」といったり、ある利益を受け取る権利があることを「受益権」といいます。

日常生活ではあまり使う機会はないかもしれませんが、法的な手続きや契約書を読むときに知っておくと役立つでしょう。

・規定の変更は受益者全員に通知されるべきである
・下水道事業の受益者負担金を徴収した

享楽

「享楽(きょうらく)」とは、「思いのままに快楽を味わうこと」で、「享楽にふける」というように使います。利益や利便性を受け取るというよりも、酒や美食、趣味などにうつつを抜かし、人生を楽しむことという意味合いが強いでしょう。このような人物のことを「享楽家」「享楽主義」と表現することもあります。

・小説家の○○先生は、自由気ままで享楽的な生活を送っている
・博打好きな彼は、いまだ享楽にふけっているようだ

謳歌

「自由を謳歌する」というように使われる「謳歌」という言葉。恵まれた幸せを、みんなで多いに楽しみ喜びあう様子を表します。「謳歌」には受け取るという意味はありませんが、「享受」が持つ「恵みを楽しむこと」という意味が共通していますね。今自分が持っているものに感謝し、思いきり楽しんでいる姿が想像できます。

・会社員生活から解放された彼は自由を謳歌していた
・兄は仲間と共に野球に打ち込んで、青春を謳歌しているようだ

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英語表現とは?

「享受」には、相手から受け取ったものを楽しむことという意味があることから、英語では「enjoy」を使います。「enjoy profits(利益を享受する)」「enjoy freedom(自由を享受する)」などを覚えておくと便利ですよ。

(c)Shutterstock.com

・Everyone has a right to enjoy their life.(全ての人は人生を享受する権利がある)
・I enjoy the benefits of nature.(私は自然の恩恵を享受しています)
・Transportation has evolved and people have enjoyed convenience.(交通手段が発展し、人々は利便性を享受した)
・With the development of refrigerators and washing machines, we were able to enjoy a rich life.(冷蔵庫や洗濯機が開発されたことで、豊かな生活を享受することができた)

最後に

「享受」は、自由や恩恵、利便性などを受け取って堪能することを意味する言葉。もらうことができてありがたい、楽しいというニュアンスが含まれていることがポイントです。ビジネスシーンでは、「拝受」や「受益」、趣味や娯楽の場面では「享楽」を使ってみると、表現の幅が広がるはず。本記事を一つの参考に、語彙力を磨いてみてはいかがでしょうか。

TOP画像/(c)AdobeStock

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