「Don’t butter me up.」ってどんな意味?
今回も、そのまま直訳してしまうと会話が思わぬ方向にいってしまうかもしれない… そんな英語の表現をお届け。
「Don’t butter me up.」
の意味とは…?
直訳すると「私にバターを塗らないで」。
実際にそのように取れなくもないですが、さっぱり意味がわかりませんよね! むしろそんな状況があったら間違いなく大問題! (笑)
では、どのように解釈できるのでしょうか?
前回の記事はこちら>>「It goes for a song.」の意味は? それは歌のために行く… じゃない!【連載 大人の英語塾】
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正解は?
注目すべきは“butter up”という表現。
実はこれで、「媚びを売る」「おべっかを言う」という意味になるのです!
日本語でいえば、「ごまをする」に該当しますね。
また英語で言い換えるなら、「Don’t flatter me.」(そんなにおだてないで、お世辞を言わないで)と近いでしょう。
なぜ“butter up”にこのような意味があるの? と思われる方も多いかもしれませんが、インドの古い習慣が由来になっているとも言われています。
もうひとつ例文を挙げます。
ex. 「He is always buttering up his boss.」(彼はいつも上司にこびへつらっている)
ちなみにこの英文においてひとつ文法的な注意点が。
“always”, “all the time”, “constantly” などと使われる現在形は、反復的・常習的行為を表し、普通、話し手側の不快などの感情が含まれているのです。
さて、名詞としての“butter”にも、主に口語で「お世辞」という意味があるんですよ!
・“lay on the butter”:やたらに誉める
ex. 「I was really embarrassed because I was laid on the butter.」(やたら褒められてばつが悪かった)※“be embarrassed”:恥ずかしい
なお、“butter”, “lay on the butter”, “flatter”は少しネガティブな印象も持ってしまいますが、それとは違って純粋に良い意味での「褒める」「称賛する」は、次のような単語を使って表します。
“praise”, “commend”, “admire”
これらの単語の使い分けについては、また別の機会にご紹介したいと思います。
引き続きチェックしてもらえたら嬉しいです!
machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。