“Adam’s apple”ってどんな意味?
“Adam”(アダム)といえば、旧約聖書に登場する、神によって創造された最初の人間(男性)の名前としてお馴染みですよね!
今回は、そんな“Adam”にまつわる英語の表現をお届け。
まずはタイトルの表現から。
“Adam’s apple”
とはどのような意味でしょうか?
直訳すると「アダムのりんご」になりますが、実はこれである体の部位を指すのです!
前回の記事はこちら>>「Nice meeting you!」と言われたら? どんな意味?【連載 大人の英語塾】
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正解は?
“Adam’s apple”は、喉仏を指す言葉。
アダムが禁断の果実を食べた際、喉につかえたという説が由来とされています。
英語には、“apple”(リンゴ)を使ったイディオムがたくさんありますが、“Adam’s apple”が喉仏を意味するというのはあまり知られていないかもしれませんね!
さて、その他にも“Adam”を使ったユニークな表現がいろいろとあるのでいくつかご紹介!
・“Adam and Eve on a raft”
“raft”=いかだなので、直訳すると「いかだに乗ったアダムとイブ」。ですが、レストランでこれを注文すると“two poached (or fried) eggs on toast”、つまりはトーストの上に2つの落とし卵または目玉焼きがのっているものが出てくるんですよ。2つの卵をアダムとイブに見立てているところが面白いですよね!
・“Adam’s ale (wine)”
古い言い方ですが、“Adam’s ale (wine)”は水のことを指すのです。そして「Adam’s ale is the best brew.」ということわざもあり、これは「水は最良の飲み物」、転じて「お酒は飲まないほうが良い」という助言になります。
・“not know a person from Adam”
「(人)を全然知らない」「全く面識がない」という意味を持つ表現。最初の人間であるアダムは、誰も見たことがないということが語源とされています。
ex. 「He doesn’t know a Mr.Smith from Adam.」(彼はスミスさんという人は全く知らないようです)※人名の前に“a”をつけていますが、これは全く面識のないようなときに使い、「~という人」という意味。
machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。