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2022.03.31

「ください」と下さいの違いとは? 意味や類語、正しい使い分け方を解説

ビジネスメールでは表記を迷いやすい、「ください」と「下さい」という言葉。「ください」は、「くれ」の丁寧語。「下さい」は、相手に要求するときに使います。そこで今回は、「ください」と「下さい」の意味や正しい使い方、類語、英語表現などを解説。それぞれの違いを理解して正しく使い分けましょう!

「ください」と「下さい」の意味とは?

「ご連絡ください」「ご報告ください」など、相手にお願いする時に当たり前のように使っている「ください」という言葉。メールや手紙などで書くときに、「ください」と「下さい」どちらの表記が正しいのか迷ったことはありませんか? 実は、両者はそれぞれ異なる意味があるのです。「ください」と「下さい」の正しい意味をチェックして、正しく使い分けられるようになりましょう!

(c)Shutterstock.com

「ください」の意味

ひらがなの「ください」は、「くれる」という動詞の命令形「くれ」の丁寧語。相手に敬意を払いながら、何かをお願いする場面で使います。ビジネスシーンでよく使う「ご連絡ください」「お気をつけください」などが代表的な例ですね。

ひらがなの「ください」は、「御(お)(ご)」をつけた言葉の後につける補助動詞で、相手への敬意や思いやりを表します。目上の相手に「〜してほしい」という意図をやんわり伝えられる表現でしょう。

ちなみに、ひらがなの「ください」を英語に置き換えると「please」。「please〜」で、「〜してください」と相手にお願いすることができますよ。

「下さい」の意味

それでは、漢字表記の「下さい」にはどのような意味があるのでしょうか? 「下さい」は、相手にものや行為を要求する際に用いられます。

「その洋服を下さい」「アドバイスを下さい」のように使う本動詞になるため、「下さい」という言葉自体が「〜を頂戴、〜がほしい」という意味を持っています。一方「ください」は、前の言葉の後につける補助動詞なので、それ自体に意味はありません。

英語では、「与える、あげる」という意味の「give」が適切です。

「ください」の使い方を例文でチェック!

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ひらがなの「ください」は、「○○ください」というように名詞や動詞の後につくことが特徴です。ビジネスシーンでよく使われるフレーズを紹介します。

1:もし予定時間より遅れる場合はご連絡ください。

ビジネスシーンでは定番の「ご連絡ください」「ご報告ください」はひらがな表記になります。いずれも、「連絡」や「報告」を丁寧にする補助動詞の役割をするため、「ください」自体に意味はありません。目上の人へお願いする際の丁寧な敬語表現となります。

2:メールに資料を添付いたしましたので、ぜひご検討ください。

「検討」とは、「よく調べて考えること」。つまり「ご検討ください」とは、「よく調べて考えてください」という意味です。「ください」は「くれ」の命令形でもあるため、人によっては強要されているように感じることも。シチュエーションによっては「ご検討くださいませ」や「ご検討いただけますと幸いです」などと柔らかい言い回しにしてみるといいですよ。

3:寒くなって参りましたので、どうぞお体にお気をつけください。

メールや手紙で相手を気遣う一言を添えることもよくあるのではないでしょうか。「お気をつけください」も、「気をつける」を丁寧に表現した言葉なので、「ください」が適切です。

「下さい」の使い方を例文でチェック!

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漢字の「下さい」は、「〜を下さい」と使われるのが一般的です。具体的な使い方を例文で確認しておきましょう。

1:喉が乾いたのでお水を下さい。

「〜がほしい」という意味で使う場合には、漢字の「下さい」が適切です。

2:お手数ですが、その資料を下さい。

「下さい」も、元々は「くれる」の命令形「くれ」の丁寧語であるため、やや命令口調に感じられることも。特に目上の人に使うにはややつっけんどんな印象があります。目上の人や取引先の人に対しては、「〜をいただけますか?」「〜を頂戴したいと存じます」「〜を賜る」などの丁寧な言葉を選びましょう。

類語や言い換え表現とは?

「ください」と「下さい」は意味合いが異なるため、類語も若干異なります。それぞれの意味に近い類語や言い換え表現を紹介しましょう。

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1:お願いします

「ください」とニュアンスが近い言葉が「お願いします」。「ご連絡ください」は、「ご連絡お願いします」と言い換えることもできます。「お願い」は「願い」の謙譲語で、「願い」は「願うこと」「手続きを踏んで願い出ること」という意味です。

・お手数おかけしますが、ご報告をお願いします。
・折りいってお願いがあります。

2:欲しい

「下さい」の類語は、「欲しい」です。「欲しい」には、「自分のものにしたい。手に入れたい」「あることが望ましい」などの意味があります。「〜して欲しい」という場合には、相手にそうしてもらいたいという要求を表します。「欲しい」は敬語ではないため、ビジネスシーンでは「〜していただけますか」「〜をお願いします」と言い換えるのが一般的です。

・期日までに返事が欲しいと上司に頼まれた。
・戦地まで赴いた息子に無事でいて欲しいと願った。
・政府の対応には柔軟さが欲しいものだ。

英語表現とは?

相手に何か物を「ください」とお願いする場合には、「Can I have~?」を使ってみましょう。飲食店での注文や何かを頼む時によく使われる言い方です。ビジネスシーンなどでより丁寧な言い方をしたい場合には、「Could you」に置き換えてみましょう。

・Can I have some water?(お水をもらえますか?)
・Can you tell me which folder the old presentation materials are in?(過去のプレゼン資料がどのフォルダにあるのか教えていただけますか?)
・Could you tell me what time the meeting starts?(ミーティングの開始時刻を教えていただけますか?)
・Could you please teach me how to use this software?(このソフトウェアの基本的な使い方を教えてください)

相手にお願い事をする時の定番のフレーズが、「Please」です。敬語ではありませんが、自分の指示や命令を柔らかく伝えられますよ。文頭や文末などあらゆる箇所に入れることができる便利な表現です。

・Please send us a quotation by tomorrow.(見積もりを明日までに送ってください)
・Remember to give him my message, please.(忘れずに私からの伝言を彼に伝えてください)
・Please give me a reply.(お返事ください)

最後に

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「ください」と「下さい」の意味の違いは理解できましたか? 「ください」は、「ご連絡ください」「ご検討ください」など、相手にお願いする時の丁寧語です。対して、「下さい」は、主に「〜が欲しい」と相手に物事を要求するときに使用します。普段当たり前のように使っている言葉だからこそ、改めて意味の違いをおさらいして、メールや手紙でも自信をもって使い分けてみてくださいね。

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