そもそも「ブロ解」とは?
「いつの間にかブロ解されてて~!」というような話を聞いたことはありませんか? TwitterやInstagramなどのSNSの自己紹介欄に「お別れはブロ解で」「ブロ解するならフォローしないでください」などと書かれているのを見たことがある人もいるかもしれませんね。
ネット用語として当たり前のように使われていますが、皆さんはブロ解の意味をご存じですか? 本記事では、ブロ解の意味や同じようにしばしば使われる「リム」という言葉の違いについて解説します! あわせて、ブロ解をする理由や、ブロ解をされたら分かるのかどうか、ブロ解されやすい人の特徴などを見ていきましょう。
「ブロック解除」の略称
「ブロ解」とは、「ブロック解除」の略称です。「特定のフォロワー/フォローの相手をブロックした後にブロックを解除すること」という意味で使われています。相手との関わりをやんわり断ちたい場合などに使われる機能です。
ブロ解されたら分かるの?
多くの場合、ブロ解をしても相手に通知が行くことはありません。したがって、基本的にすぐに気づくことは難しいでしょう。
ブロ解されたかどうかは、相手のフォロー欄や自分のフォロー欄などに自分や相手が登録されているかいないかをチェックするのがひとつの方法として挙げられます。相互のフォローが外れている場合は、ブロ解されている可能性が高いです。
ただし、アプリ側のバグということもありますので確実なのは相手に聞くことですが、相手は関係を解消したいという思いからブロ解している可能性がありますので、あまりおすすめはできません。
「なんとなく察して」という暗黙の了解で成り立っているのがブロ解なのです。
「ブロ解」と「ブロック」の違い
なぜわざわざ一度ブロックして、そのブロックを解除するのでしょうか? それは、ことを荒立てずに、関係を解消したいという気持ちがあるからです。
ブロックをした場合、ブロックされた側は相手ページに飛ぶとブロックされていることが分かる表示になってしまいます。ブロックされた側は相手の投稿を見ることができません。一方的にシャットアウトされたというニュアンスが強いです。
一方、ブロ解をするとお互いのフォローが外れ、フォローをする前の状態に戻せるのです。「なかったことにする」というニュアンスが強くなります。知り合い、もしくは友達から他人に戻るという言い方は冷たいかもしれませんが、現在のSNSにおける人間関係の構築にはしばしば起こりうることなのです。
「ブロ解」と「リム」の違い
「リムる」という言葉を聞いたことはありますか? 「リム」とは「リムーブ」の略称で「フォローを解除する」という意味があります。ブロ解はお互いのフォローが外れますが、リムは一方がフォロー状態でもう一方のフォローが外れた状態です。
どういうときにリムが発生するかというと、一方がフォロワーの数を稼ぎたいときなどに起きやすい傾向にあります。まず、フォロワーを増やしたいAさんがBさんをフォローしたとしましょう。フォローされたBさんがフォローを返せば相互フォローになりますよね。
しかし、SNSの世界では「フォロー数が少ないのにフォロワー数が多い」ことを格好いいとする風潮があるのです。フォロワー稼ぎを目的としていたAさんは、Bさんをリムすることでフォロー数を増やさずにフォロワーを増やした、ということになりますね。
他にも、投稿の内容を気に入りフォローしたけれど、相手がフォローを返してくれなかったからリムするというケースもあるようです。
ブロ解をする理由とは?
ブロ解やリムの仕組みは理解できたでしょうか? ブロ解という文化に馴染みがない人にとっては、「どうしてそんなことをするの?」と不思議に思うかもしれません。また、実際の人間関係に置き換えて考えると、なかなか冷徹な対応に感じますよね。
ここでは、なぜブロ解をするのかその理由について紹介します。
自衛のため
昨今は「SNS疲れ」という言葉をしばしば耳にします。他者の生活の一部を見て羨ましいと感じたり攻撃的な投稿を見て傷ついたりすることも少なくありません。
フォローしている人の投稿はタイムラインに流れ、自分の目に入ります。自分のメンタルに影響を与える人をフォローしていると、どうしても精神衛生上良くないということで、ブロ解することがあるのです。これは、自分を守る行為でもあります。
趣味嗜好が変わった
SNSは、趣味嗜好が似ている人と繋がることができるのが魅力のひとつですよね。なかには、「○○界隈」や「〇垢」と、専用のアカウントを作り、そのなかでコミュニティを形成することもあります。
しかし、趣味や好みは移り変わるもの。段々と別のジャンルについて投稿する人も出てきます。フォローしている人のなかには、「この人のこの話だけ聞きたい」という人も。そんな場合にブロ解をするということがあるようです。
この場合の多くは、相手が苦手だからとかではなく、住み分けというニュアンスが強いといえます。
ブロ解されやすい人の特徴とは?
ブロ解されやすい人とはどんな人なのでしょうか? ネットリテラシーや人間性にも関わってくるので、自身の言動を振り返りながら参考にしてみてくださいね。
1:攻撃的な投稿が多い
他者を攻撃する投稿が多い人は、ブロ解されやすいです。匿名であることを悪用して、心無い言葉を浴びせる人がいます。SNSで人が投稿していることや写真は、その人の一部分でしかすぎません。虚構である可能性だってあります。そんな一部を見て判断するような人とは関わりたくないというのが本音でしょう。
2:ネガティブな発言をする
相互フォローの投稿は、タイムラインに表示されます。したがって、見たくなくても見えてしまうのです。その人のネガティブな発言や投稿を見たからと言って、正直こちらに良い影響があるわけではありません。
3:広告や引用の投稿が多い
フォローする理由として、「その人の考え方や生活を知りたい」「その人の写真や言葉が好き」などがあります。このような理由でフォローした人は、「その人らしい」投稿が見たいのであって、広告や他者の引用の投稿が見たいわけではないのです。
最後に
なかにはブロ解をされて悲しい思いをしたという人もいらっしゃるかもしれません。リアルに置き換えると、縁を切られたように感じるからかもしれませんね。しかし、ブロ解の理由は決してネガティブなものだけではないのです。ネットの世界と割り切ってほどほどに楽しみたいですね。
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