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2023.08.10

「これを機に」と「これを期に」どちらが正解? 使い方や言い換えを紹介

ニュースなどでよく見聞きする「これを機に」。ビジネスの場でも、よく使われていますよね。「これを機に」は、「これをきっかけにして」という意味を表しますが、どのように使えばいいのでしょうか? この記事で紹介します。

「これを機に」の意味を知っていますか?

「これを機に」という言葉は、メールや文書だけでなく、日常会話でもよく使われています。しかし、この言葉の意味や使い方について、あいまいにしか知らないということはありませんか?

「これを機に」は、フォーマルな場や目上の方に対しても使える言葉ですので、意味を知り、適切に使えるようにしておきたいですね。

「これを機に」はタイミングを表す言葉

「これを機に」には、「これをきっかけにして」「ちょうど良い機会として」の意味があります。「機」は「機会」という言葉を略したもの。「その時を良いタイミングとし、何かしらの行動につなげたり、物事が起きたりする機会」という意味合いで使われることが多いでしょう。

「これを期に」は誤った使い方

「これを機に」を検索すると、「これを期に」の表記を見かけることがあります。同じ意味を持つ言葉と思いがちですが、実は「これを期に」は誤った使い方。正しいのは「これを機に」なので、書く時に混同しないよう、注意してください。

「これを機に」実際の使い方をチェック

ここからは「これを機に」の使い方をチェックしていきましょう。実際のビジネスシーンでどのように使われているのか、例文を用いて紹介します。

商品やサービスを勧める時

《例文》
・現在、手数料無料キャンペーンを実施しています。これを機に、ぜひご検討ください
・ただいま、試供品をプレゼントしております。これを機に、一度商品をお試しください

商品やサービスに興味を持つ相手に声をかける際、「これを機に」がよく使われています。特に、キャンペーンや割引、特典がある時は、相手の気持ちを後押しする際に用いられますよ。

相手との親睦を深めたい時

《例文》
・やっとお目にかかることができ光栄です。これを機に、ぜひ今後もお付き合いください
・先日はご一緒させていただきありがとうございました。これを機に、ぜひ仲良くしてください

存在は知っていても会う機会がなかったり、久しぶりに再会したりした人に対して、親睦を深めたいと思った時に「これを機に」を使って思いを伝えるということもあります。

ひとの模型で手をつなぐ
(c)Shutterstock.com

物事が進む時

《例文》
・先日はありがとうございました。これを機に、弊社とお取引いただけると幸いです
・弊社のサービスを選んでいただき、誠にありがとうございます。これを機に、より一層お役に立てるよう努める所存です

ビジネスが進むきっかけとなることがあった場合も、「これを機に」を使います。営業で訪問した相手が商品やサービスに興味を持ってくれたり、契約が締結したりした時は、特によく使うでしょう。

また、営業先がもう少しで契約してくれるというタイミングでも使います。相手の気持ちを後押ししたいという場面にも適しているでしょう。

人生の転機やチャンスの時

《例文》
・資格試験に合格した。これを機に、転職について真剣に考えたい
・結婚することになったので、これを機に、家計管理について学ぶことにした
・昇進することになりました。これを機に、より一層業務に邁進いたします

何かしらの出来事をきっかけとして、自分の生き方や働き方などを変える時にも、「これを機に」が使われます。また、異動や退職、転職、昇進などの挨拶でも、「これを機に」を使って決意表明する人も多いでしょう。

「これを機に」の言い換えにふさわしい言葉とは?

「これを機に」を言い換えたい場合、どのような言葉を用いるのがいいでしょうか? 言い換えにふさわしい言葉をピックアップし、例文とあわせて紹介します。参考にしてくださいね。

1:「転機に」

《例文》
・お気に入りのお店が移転してしまったので、これを転機に新しい店を開拓しよう
・お気持ちはわかりますが、これを転機に、転職を検討されてはいかがでしょうか?

「転機」とは、他の状態に転じるきっかけのこと。それまでの状況とは変わることを意味するため、単なる機会という意味では使わない方がいいでしょう。

木の積み木でCHANCE
(c)Shutterstock.com

2:「好機と捉えて」

《例文》
・セミナーに参加するのは緊張するが、これを好機と捉えて、さまざまなことを学びたい
・これを好機と捉えて、昇進試験にチャレンジするのもいいかもしれない

「好機」は、物事をするのにちょうど良い機会、チャンスを意味します。何かしらの出来事があり、それをチャンスとして行動を変えたり、行動を起こしたりという時に、使うのがいいでしょう。

3:「節目に」

《例文》
・入社して10年が経ったので、これを節目に仕事のやり方を変えたい
・プロジェクトが成功したので、これを節目にスーツを新調しよう

物事の区切り目という意味の「節目」も、「これを機に」の言い換えに適しています。用途に限りはありませんが、人生にはさまざまな節目があるもの。特に、ステップアップを考える時は、この言葉を使うといいですね。

4:「契機に」

《例文》
・これを契機に、新人教育を見直したい
・失敗したのは悔しいが、これを契機に課の体制を立て直そう

きっかけや動機を表す「契機」は、「これを機に」と同じように使えます。「これを機に」を何度も使ってしまうという時は、この言葉に言い換えるといいですね。

5:「機縁に」

《例文》
・先日はありがとうございました。これを機縁に、ぜひ導入をご検討ください
・これを機縁に、弊社の目標実現に向け、より一層精進いたします

「機縁」は、物事が起こったり、何かの状態になるきっかけを表したりする言葉。もともとは仏語であり、「教えを説くきっかけになること」を意味します。聞き慣れない言葉かもしれませんが、使い方や意味は「これを機に」と同じと考えて問題ありません。

スマホを操作しながら笑顔の女性
(c)Shutterstock.com

最後に

きっかけやタイミングの意味合いで使われる「これを機に」は、ビジネスシーンでもよく見聞きする言葉です。「これを期に」と同じと思われがちですが、正しいのは「これを機に」。「これを期に」は誤った使い方になります。書く時に混同しないよう、注意してくださいね。

「これを機に」には、さまざまな言い換えの表現があります。意味が少し異なる表現もありますので、場に応じて適切に言い換えたいですね。「これを機に」は、フォーマルな場やニュースなどでもよく見聞きするため、意味や使い方を知っておくといいでしょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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