この記事のサマリー
・「揚げ足を取る」は言葉じりをとらえて非難する行為です。
・失敗を責める意味で使うのは本来の意味とは異なるので、注意が必要です。
・揚げ足を取る人には受け流しや距離を置く対応が有効です。
「揚げ足を取らないでよ」と言いたくなる人、身近にいませんか? 何気ない会話の中で言葉じりをとらえられたり、発言を細かく指摘されたり…。そんな相手の一言に、もやもやした経験がある人も多いかもしれません。
この記事では、「揚げ足を取る」の正確な意味と背景、そして揚げ足取りな人との付き合い方まで考察していきます。
「揚げ足を取る」の意味
まずは、「揚げ足を取る」の意味を辞書で確認していきましょう。

本来の意味は「言い間違いや言葉じりを責めること」
「揚げ足を取る」とは、人の言い間違いや言葉じりをとらえて、やりこめたり、からかったりすることを指します。
辞書では次のように説明されていますよ。
揚(あ)げ足(あし)を取(と)・る
《技を掛けようとした相手の足を取って倒すところから》人の言いまちがいや言葉じりをとらえて非難したり、からかったりする。
一部引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
「揚げ足を取る」の由来は?
もともとは、相手が技をかけようとした瞬間に足を取って倒す様子から生まれた表現です。
「失敗を指摘する」使い方は誤用にあたる
「相手の失敗ややり損ないを責める」という意味で使われることもありますが、これは本来の意味とは異なりますので注意しましょう。
「揚げ足を取る」は、「言い間違いや言葉じりを皮肉る」意味です。
参考:『デジタル大辞泉』(小学館)
揚げ足を取る人へのスマートな対応
職場やプライベートにおいて、「また揚げ足取られた…」と感じる相手がいると、会話そのものがストレスになることがありますよね。
ここでは、揚げ足を取る人の特徴や傾向を踏まえつつ、現実的な距離のとり方や受け流し方を考えてみましょう。

特徴と心理|なぜ揚げ足を取るのか?
揚げ足を取る人の多くは、相手を言い負かすことで自分を優位に立たせようとする傾向があります。本人にその自覚はなくても、「細かい言葉づかいのミスを見逃さない自分」に満足していたり、相手の発言を否定することで、会話の主導権を握ろうとする場合もあります。
また、過去に自分が責められた経験がある人ほど、無意識に「攻撃の先手」として揚げ足を取ってしまうケースもあるようです。
背景はさまざまですが、いずれにしても「対等な対話」より「マウントを取ること」が優先されている点が特徴です。
職場での実践的な対処法
もし職場に「揚げ足取り」な人がいる場合は、正面から言い返すのではなく、「そういう指摘もありますよね」と一度受け止めてから話題を切り替えるのが効果的です。
相手の土俵に乗らない姿勢を見せることで、消耗戦を避けられます。また、揚げ足を取られにくくするには、話す前に一拍おいて言葉を選ぶ意識を持つことも有効です。
無理にすべてを防ぐ必要はありませんが、会話の流れを主導しようとする姿勢が、結果的に相手との「いい距離」を生んでくれます。
どうしても疲れる相手であれば、必要最低限のやりとりにとどめるのも立派な選択肢です。
類語や言い換え表現にはどんなものがある?
ここでは、「揚げ足を取る」の類語を3つ紹介します。

粗探し
「粗探し(あらさがし)」は、他の人の欠点や過失を探し出し、悪口を言うことを意味します。
けちをつける
「けちをつける」は、欠点を見つけて悪く言うことを指します。
重箱の隅をつつく
「重箱の隅(すみ)をつつく」は、とても細かいことまで問題にして、口うるさく言うことを意味します。
「揚げ足を取る」に関するFAQ
ここでは、「揚げ足を取る」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1:揚げ足を取るって、どういう意味ですか?
A1:相手の言い間違いや言葉じりをとらえて、非難やからかいの材料にする行為を指します。
Q2:「揚げ足を取る」人にはどう対応すればいいですか?
A2:無理に言い返さず、軽く受け流す・話題を変えるなど、対立を避ける工夫が有効です。
Q3:NGな使い方はありますか?
A3:「失敗を責める」という意味で使うのは本来の意味とは異なります。本来は言葉じりをとらえる行為を指します。
最後に
「揚げ足を取る」は、相手の言葉尻や些細な誤りをとらえて非難したり、優位に立とうとしたりする行為を表す言葉です。
使われる場面の多くは否定的で、人間関係や話し合いをぎくしゃくさせる要因にもなりがちです。だからこそ、この表現は「された側の感情」や「場の空気」を想像する手がかりにもなります。
言葉の意味を正しく知ることは、表現を使うためだけでなく、相手の意図や状況を読み取るためにも役立ちます。「揚げ足を取る」という言葉もまた、対話のあり方を考えさせてくれる日本語表現の一つだといえますね。
TOP画像/(c)Shutterstock.com



