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2023.07.11

今更聞けない「揚げ足を取る」の意味! 使い方や揚げ足を取る人の特徴を紹介

「揚げ足を取る」とは「他人の言い間違いや言葉尻をからかったり非難したりする」ことをさします。揚げ足を取る人のことを揚げ足取りと呼ぶこともありますね。本記事では、「揚げ足を取る」の使い方や言い換え表現、揚げ足取りの特徴について迫っていきましょう。

揚げ足を取るとは?

みなさん一度は「揚げ足を取る」という表現を聞いたことがあるのではないでしょうか? なんとなく使っている表現ですが、思えば「揚げ足」ってそもそも何なの? と疑問に思う人もいらっしゃるはず。

そこで、本記事では「揚げ足を取る」という言葉にフォーカスをあてて見ていきましょう! 「揚げ足を取る」の使い方を例文とともに紹介します。また、「揚げ足を取る」と似たニュアンスを持つ言葉や、揚げ足を取る人の特徴まで一緒に押さえていきましょう。

「揚げ足を取る」の意味

「他人の言い間違いや言葉尻をからかったり非難したりする」ことを「揚げ足を取る」と言います。「揚げ足」には「相撲や柔道などで宙に浮き上がった足」や「鳥獣が休んだりするために片足を上げること」「相場が上がっていくこと」「片方の足を折り曲げ、もう片方の足を膝の上に乗せること」などというニュアンスがあり、「揚げ足を取る」は、技をかけようとした相手の足を取って倒すところからきている言葉です。

ちなみに、令和三年度に、文化庁が発表した国語に関する世論調査では、「揚げ足を取る」の本来の意味を「言い間違いや言葉尻をとらえて責めたりからかったりする」と定義。この使い方をする人が全体の65.9パーセント、本来の意味とされてきたものとは異なる「失敗・やり損ないを見て責めたりからかったりする」の使い方をしている人が8.8パーセントであることを明らかにしています。

参考:令和3年度「国語に関する世論調査」の結果の概要

喧嘩をする女性たち
(c)Shutterstock.com

「揚げ足を取る」の使い方

「揚げ足を取る」の意味を押さえられたところで、続いては具体的な使い方について紹介します。

1:「企画書の誤字について揚げ足を取られて、いつまでも指摘され続けるのは苦痛で耐えられない経験だった」

「揚げ足を取る」は、相手をからかったり批判したりするときに使う言葉です。本筋に関係のない小さなミスをつつくようにして、いつまでも言われつづけたらあまりいい気持ちはしませんよね。

2:「人の揚げ足を取ってけなし、自分の評価を上げようとする人はいつか痛い目を見るだろう」

揚げ足を取るということは、相手の失敗などをあげつらうということでもあります。他者を下げることで自分が優位に立てると勘違いした人がよくやりがちな手法です。周りから見たときの印象は良くありません。むしろネガティブな印象を抱くため、評価を落としてしまうなどの痛い目を見ることになるでしょう。

クレームの電話をする女性
(c)Shutterstock.com

3:「本人は気付いていないかもしれないが、社内では揚げ足取りとして有名だ」

「揚げ足取り」という表現もしばしばなされます。揚げ足を取る人のことを揚げ足取りと呼ぶのです。もちろん、この場合はネガティブな意味で使われます。

「揚げ足を取る」の言い換え表現を紹介

「揚げ足を取る」と似たニュアンスの表現を紹介します。「揚げ足を取る」と紐づけて一緒に覚えておきましょう。

1:けちを付ける

「ミスや欠点を見つけては悪く言ったり難癖を付けたりする」ことや「縁起が悪いようなことを言ったりする」ことを「けちを付ける」と言います。とくに前者の意味は「揚げ足を取る」のニュアンスと類似していますね。

「彼女が一生懸命作った資料に、上司は事細かくけちを付けたらしい」のように使います。

2:言葉尻を捕らえる

「言葉尻を捕らえる」には、「揚げ足を取る」や「けちを付ける」と同じように「ささいな言い間違いなどを指摘したり批判したりすること」という意味があります。ちなみに、「言葉尻」は文字通り、「言葉の終わりの部分」という意味です。

3:重箱の隅を楊枝でほじくる

「非常に細かいことを問題にしてくりかえし言うこと」を「重箱の隅を楊枝でほじくる」と言います。「重箱の隅をつつく」と言うこともありますね。「じゅうばこ・の・すみ・を・ようじ・で・ほじくる」と読みます。「重箱」を「ちょうばこ」、「隅」を「角」としないように気を付けましょう。

揚げ足を取る人の特徴とは?

ここまでは、「揚げ足を取る」という言葉について詳しく見てきましたが、揚げ足を取る人は具体的にどんな人なのでしょうか? 最後に揚げ足を取る人の特徴について紹介します。

1:人より優位に立ちたいという気持ちが強い

揚げ足を取る人は、相手のミスや欠点を際立たせ、自分が優位に立とうとする傾向があります。自分が優位に立つことで、物事を自分のやりたいように進めたいという気持ちが強いのかもしれませんね。

話しあう女性たち
(c)Shutterstock.com

2:「いじり」のラインが分からない

悪意があるというわけではなく、軽くからかっているつもりだった… というパターンもあります。相手が傷つかないレベルのいじりや相手も楽しんでネタにしているいじりならば良いですが、揚げ足取りの人はそのラインが分からないという人が多いです。

3:ストレスが溜まっている

ストレスが溜まり、余裕がなくなっている人は、ストレスのはけ口として人の揚げ足を取って発散している場合があります。いらいらしたり、余裕がなくなっているなと感じたときは、すこし人から距離を取ったりSNSを見たりすることを控えて、自然を楽しんだり、からだを動かしたりしてリフレッシュするのがおすすめです。

4:自分が絶対正しいと思っている

自分が正しいと思い込んでいる人は、周りの失敗に目くじらを立ててしまいがち。主観的になっているため、相手の間違いを指摘しないと気が済ます、結果的に揚げ足取りになっている可能性が考えられます。

最後に

本記事では、「揚げ足を取る」の意味や使い方、言い換え表現などを紹介しました。言葉だけでなく、揚げ足取りの特徴を持つ人の特徴についても言及しています。うっかり揚げ足取りになっていませんか? ぜひこの機会に、紹介した特徴と自分の言動を照らし合わせて振り返ってみてください。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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