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2023.07.05

「意思」と「意志」の違いって? 意味と使い分け方を分かりやすく紹介

意思と意志の違いは、「何に重点を置くか」です。「思いや考え」に重きを置いた場合は「意思」、「何かをしたい」という気持ちに重きを置いた場合は「意志」と使い分けます。本記事では、意思と意志の意味や使い分け方を分かりやすく紹介。

読みは同じ「いし」だけど…

誰もが一度は直面したことがあるであろう「意思と意志の使い分け問題」。読みは同じなので、会話をする際には不便はありませんし、意味も通じます。しかし、文字で表すとなると悩んでしまいますよね。

本記事では、意思と意志のニュアンスの違いや使い分け方について深掘りしていきましょう! ざっくりと意味は知っていても、それぞれの違いが曖昧だという人も多いのではないでしょうか。ぜひマスターし、自信を持って使えるようになりましょう。

窓際の椅子で膝にパソコンを置いて操作する女性
(c)Shutterstock.com

意思の意味

まずは、意思の意味から確認します。「意思」とは「何かをしようとするときの気持ち」全般を表す言葉です

また、『デジタル大辞泉』によると、法律用語として用いられることもあると記載されています。法律用語としては、「民法上、身体の動作の直接の原因となる心理作用や、ある事実に対する意欲をさす」「刑法上、自分の行為に対する新式をさし、時には犯意と同じ意味を持つ」という意味があるとされています。

意志の意味

続いて、意志の意味も見ていきましょう。「意志」には「ある事柄について行いたい、もしくは行いたくないという考え」「ゴールや計画を立て、実現しようとする心の働き」という意味があります。

ほかにも、哲学用語としての意味もあるので合わせて紹介しますね。哲学では「個人や集団の行動を意識的に決定する能力」を表す言葉として、意志という漢字があてられています。「意志薄弱」という四字熟語からも伺えるように、「何かをしたい」というような気持ちや心構えを表す際に用いられる言葉です。

したがって、哲学や心理学の分野では「こころざし」としての意志が用いられます。

意思と意志はどう違う?

意思と意志の意味を紹介しましたが、あまり違いが分からないという人もいらっしゃるのではないでしょうか? 意思と意志のそれぞれの意味を踏まえ、違いを整理してみましょう。

意思と意志の違い

意思と意志の違いは、「何に重点を置くか」です。意思は、「相手の意思を尊重する」「子どもの意思を汲む」のように使われ、「思いや考え」に重きが置かれます。

一方、意志は、「何かをしたい」「しよう」という気持ちを強調する際に使われることが多い言葉です。例えば、「意志をかためる」「意志が強い」などが挙げられます。

英語表現上の違い

英語では、意思と意志のニュアンスの違いによって、使われる単語も異なります。

意思は、「a mind」などで表されることが多いです。「考え」とも意訳できます。例えば、「change one’s mind」で「意思を変える」という意味として使えますよ。

意志は、「will」を用いて表現することが多いです。例えば、「意志の強い人」は「a strong willed person」と表現します。ちなみに、「意志の弱い人」は「a weak willed person」です。

意思の使い方を紹介

意思と意志の意味の違いについては、整理できたでしょうか? それでは実際にどのように使い分けたらいいのか、例文を用いて確認していきましょう。まずは、意思の使い方から。

1:「子どもの進路について、家族で話し合う機会が増えた。私は、本人の意思に任せようと思う」

この例文での「いし」は、思いや考えをリスペクトするニュアンスで使われています。そのため、意思を使うのが適当です。

手のひらの中に紙の家族
(c)Shutterstock.com

2:「万引きの現行犯で逮捕された少年は、犯行の意思があったことを認めています」

ニュースでしばしば耳にする表現です。意思の意味を紹介した際の刑法上の意味に当てはまります。

3:「人前に出ることは苦手だが、克服するために勇気を出してはじめて意思表示をしてみた」

「意思表示」の「いし」は考えや思いというニュアンスが強く、「意思」という漢字が当てられます。

意志の使い方を紹介

意志の使い方も例文で確認しておきましょう。例文とセットで覚えることで、意思と意志を混同せずに使い分けることができますよ。

1:「周囲に反対されても、私は留学の意志を曲げるつもりはない」

意思は「心のなかに思い浮かべる」というニュアンスが強いですが、意志は「そこから一歩進んで行動と結びつく」ニュアンスがあります。「留学したい」という気持ちと行動が伴って意志になるということですね。

2:「意志薄弱な私は、ケーキ屋さんの香りにつられてケーキを買ってしまった。ダイエットを始めてまだ3日目だというのに…」

「意志薄弱」とは、「ある物事をやり遂げようとする気持ちが弱いこと」「自分で決断をする判断力に欠けること」という意味の四字熟語です。「したい」「したくない」というような気持ちに重きが置かれているため、「意志薄弱」の「いし」は「意志」になります。ちなみに、全体の読み方は「いしはくじゃく」です。

意志薄弱のうしろに「な」を接続させて、例文のように形容動詞として使うこともできます。

チョコレートケーキ
(c)Shutterstock.com

3:「結局、私は一番かっこいいのは意志を貫ける人なのではないかと思います」

意志は、目的や計画を実現しようとする心理を表すということから、決意と言い換えてもいいかもしれませんね。「意志強固」という言い回しもありますし、感情に左右されずに貫徹できる精神を表しています。

辛いことや怒りなどのネガティブな感情に耐え、目標に向かって進み続けられる人はかっこいいですよね。

最後に

意思は「思いや考え」を重点に置き、意志は「したい」「したくない」といった気持ちを表す場合に使われるという違いがあります。

本記事では、意思と意志のニュアンスの違いや、使い分け方について紹介しました。説明のみではピンときにくいかもしれませんが、例文と合わせて覚えることで、整理しやすくなります。

ぜひ、本記事を一つの参考に、意思と意志の使い分けをマスターして、実生活に応用してみてくださいね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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