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LIFESTYLE

2022.08.15

「褒める」と「誉める」の違いとは? 使い分け方のポイントや英語表現を解説

「褒める」と「誉める」の違い、理解できていますか? 「褒める」は個人が個人をほめるときに使い、「誉める」は社会や企業側がほめるときに使います。今回は、「褒める」と「誉める」の意味や違い、使い分けのポイント、英語表現などを解説しましょう。

「褒める」と「誉める」の意味

「褒める」と「誉める」の違いを知っていますか? 普段はあまり意識していなくても、メールや文書で表記するときに、どちらを使ったら良いか悩むかもしれません。今回は、「褒める」と「誉める」の意味の違いや使い分け方のポイント、英語表現などをまとめて解説します。この機会に、“ほめる”の表記に関する疑問を解決してみましょう。

胸に手をあてて喜ぶ女性
(c)Shutterstock.com

「褒める」の意味

「褒める」という言葉は、一般的に誰か・何かを「褒める」ときに使います。上司が部下のことを褒めたり、親が子供を褒めたりするときにはこちらの漢字が適切です。「ご褒美」「褒状」「褒賞」という熟語からも、そのニュアンスが読み取れますね。

もともと「褒」という漢字は、「衣」と「保」を合わせた文字で、ゆったりとした衣服のことを指しました。優れた行いをした者に褒美としてその衣服を与えたことから、「褒める」という意味で用いられるようになったとされています。

「誉める」の意味

一方、「誉める」は、「誉れ(ほまれ)」と読むように、「良いことをほめたたえる」「自慢する」という意味です。立派な功績や偉業を成し遂げたことに対して、社会や企業側が評価を与えることを表します。「名誉」や「栄誉」という熟語を見ると分かりやすいですね。個人が個人を評価するのではなく、周りから称賛されている点が「褒める」との違いといえるでしょう。

「褒める」と「誉める」の使い方

「褒める」と「誉める」の意味を知ったところで、実際にどのように使えばいいのかをみていきましょう。使い分けるポイントも合わせて説明します。

拍手してる手
(c)Shutterstock.com

「褒める」の使い方

目上の人が目下の人・同等の人に良い評価を与えるときに「褒める」を使います。上司から部下へ、先輩から後輩へなど、関係性を意識すると「褒める」と「誉める」どちらを使ったら良いか判断しやすいはず。また、友達や恋人の服装、髪型をほめるときにも「褒める」を使います。

・企画した商品の売れ行きが良かったので、部長は私を褒めてくださいました。
・テストで100点をとったので、両親に褒められた。
・体調が悪い中、よく試合に出られたと思う。あの時の自分を褒めてあげたいよ。
・彼氏が「その洋服似合っているね」と褒めてくれた。

ただし「褒める」には、上の立場の人が下の立場の人を評価するという意味があるので、上司や先輩などに対して使うと失礼に当たります。使う際には相手との関係性に注意しましょう。

「誉める」の使い方

周囲の人々や社会が良い評価を与える場合には「誉める」を使います。周りに自慢できるような立派な業績を残した場合や、後世に語り継がれるような偉業を成し遂げたときに使われるのが一般的です。滅多にないような偉業を成し遂げたときに使われるので、「褒める」よりも使用する機会は限られます。

・被災地にいち早く救助に駆けつけたので、県知事はじめ多くの人々から誉められた。
・教授が開発した治療法は、後世にわたって誉め称えられる偉業だ。
・彼女が企画した商品が大ヒットとなり、社内の皆から誉めたたえられた。

「ほめる」を表す漢字は他にも

“ほめる”には、「褒める」と「誉める」以外にも漢字があることは知っていますか? ここでは、「讃める」と「賞める」の意味や使い方について紹介します。

ほめられて喜ぶ女性
(c)Shutterstock.com

1:讃める

「讃める」は、「讃美」「讃歌」という熟語に使われる「讃」を使用していることから、「皆が声を上げてほめたたえる」「大いに称賛する」状況を表します。歴史的な偉業を成り遂げたカリスマ的な人物を、群衆が讃めたたえるようなイメージです。

・民衆は、戦いに勝ちこの国に自由をもたらした革命家を讃め称えた。
・私たちは自然の美しさを讃め称えたい。

2:賞める

「賞める」は、優れたことを評価するだけではなく、何らかの報酬を与える場合に使用します。その人物の功績に見合った地位や金品などを与えることが多いでしょう。「賞与」や「賞金」などをイメージすると分かりやすいですね。

・彼は彼女のピアノの演奏を賞めて、トロフィーを贈った。
・社長から営業成績を賞められて、課長に昇格することになった。

英語表現とは?

“ほめる”の英語表現には、「praise」「recognize」「compliment」などがあります。それぞれ意味合いが微妙に異なるので、上手に使い分けてみましょう。

拍手する男女
(c)Shutterstock.com

1:praise

「praise」は、「〜を褒める」「賞賛する」という意味。人やものを「褒める」・褒められるときに使われます。日常会話で“ほめる”と言うときによく使われる単語です。

・The teacher praised me for the good picture.(絵が上手いねと先生に褒められた)
・Her good looks were praised.(彼女に美貌は称賛された)

2:recognize

「recognize」は、「(業績や手柄などを)褒める、評価する」という意味があります。どちらかというと、相手の才能や功績を認める、承知するといったニュアンスを含んだ表現です。一対一で「褒める」よりも、大勢から褒められている場合に使う表現になります。

・Everyone recognized his skill.(誰もが彼の技術を褒めた)
・Everyone recognized her way of speaking.(皆が彼女のスピーチの仕方を評価した)

3:compliment

「compliment」は、「〜を褒める」「お世辞を言う」などの意味があります。好意を持っている相手やものに対して敬意を示したり、賛辞を述べるときに使われることがポイントです。「make a compliment」で「賞賛する」と表現できます。

・She received a compliment on the felicity of her German.(彼女はドイツ語がうまいといって褒められた)
・She complimented a child on his good behavior.(彼女は子供のお行儀のよさを褒めた)

最後に

「褒める」と「誉める」の意味や違いは理解できましたか? 一般的に、人やものを“ほめる”場合には「褒める」を使うのが一般的です。また、「褒める」は常用漢字でもあるので、ビジネス文書や正式な書類では「褒める」を使います。「褒める」と「誉める」どちらを使ったら良いか迷ったときは、ぜひ本記事を参考に正しく使い分けてみましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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