「字が汚い」とは?
「字がきれいに書けなくて悩んでいる」という人は意外と多いのではないでしょうか。そもそも、汚い字とはどのような字なのか考えてみましょう。汚い字の特徴として、以下のような特徴が挙げられるのではないでしょうか。
・字のかたちが左右対称でない
・「へん」と「つくり」の間が空きすぎている
・「へん」と「つくり」のバランスや大きさが悪い
・ひらがなとカタカナ、漢字の大きさがすべて一緒
これらの特徴が当てはまっている字は、一般的に汚い字に見えるようです。
「字が汚い」人の特徴とは?
書かれた字が、その人の性格を表すといわれることがありますが、「字が汚い」人にはどのような特徴があるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
1:細かいことは気にしない性格
他者から「字が汚い」と思われる人は、細かいことを気にしないおおらかな性格をしている人が多いようです。
例えば、几帳面な性格の人は字を書くときも、「とめ」や「はらい」などをしっかり書く傾向にあります。対して、細かいことを気にしない大雑把な性格の人は、字のそういった細かい部分も流れで書いてしまうことが多いです。
2:せっかち
手書きで字を書く行為は、パソコンでキーを叩いたり、スマホでフリック入力したりするより、手間も時間もかかります。そのため、「めんどうくさい」「じれったい」と感じるせっかちな人は、適当に字を書いてしまうため、字のバランスが崩れてしまいがちに。
3:姿勢が悪い
「字が綺麗に書けないことと、姿勢にどんな関係があるの?」と思う人もいるかもしれません。しかし、実は「字が汚い」ことと姿勢には密接な関係があるといわれています。
例えば、自分の身体に対して、紙が斜めに置かれていたら身体を捻って字を書かなければいけませんよね。そうすると、自分ではまっすぐ書けているつもりの線でも歪んでしまったり、斜めになっていたりするのです。
また、背中を丸めて紙が顔に近いような姿勢の悪い状態で書くと、紙全体を見ることができません。そのため、字のバランスが悪くても気付けない場合があります。
「字が汚い」ことのデメリットはある?
デジタル化が進んでいる社会において、「字が汚くても、困ることは無いんじゃないか」と考える人も多いかもしれません。しかし、「字が汚い」ことで周りからの印象を下げてしまったり、恥ずかしい思いをしたりすることも。
「字が汚い」ことで、どのようなデメリットがあるのか、具体的に紹介します。
1:華やかな場所で肩身の狭い思いをする
先に述べたように、デジタル化が進む今日では、日常生活において字を書く機会が減っています。そのため、字を書くのは重要な書類や公式の場、結婚式やパーティーなど、華やかな場面が多いです。
普段会わないような関係の人や、重役の人が集まる場で「字が汚い」と、恥ずかしいような肩身が狭い思いをすることも。
2:気持ちがこもっていないと思われる
例えば、手紙の場合を想像してみましょう。「字が汚い」ということは、相手によっては雑に書いたと解釈されることもあります。「片手間に書いたのかな」「気持ちがこもってないな」と受け取られ、気がつかないうちに相手との心理的距離ができてしまうかもしれません。
3:メモが役に立たなくなる
「字が汚い」と、メモが役に立たなくなることがあります。普段からバランスの悪い字を書いていると、急いでいるときのメモや、走り書きはさらに崩れた字になりがちです。そのため、書いたその時は読めても、時間が経って読み返すとなんて書いてあるのか分からなくなることも。
綺麗な字を書くコツを紹介
「綺麗な字を書きたいけれど、どうすれば綺麗に書けるのか分からない…」という人も多いはず。そこで、最後に綺麗な字を書くためのコツを紹介しましょう。ぜひ、字を書く機会がある人は意識してみてくださいね。
1:姿勢を正す
「字が汚い」人の特徴として、姿勢が悪いことを紹介しました。字を書く際には、まず机のまえに正しい姿勢で座ることを心がけてみてください。そして、なるべく俯瞰して全体のバランスを見ながら字を書くようにすると、均整の取れた字を書くことができるはずです。
2:正しい持ち方でペンを持つ
姿勢を正すことも大切ですが、同じくらい大切なのが正しいペンの持ち方です。歪んだ線になったり、力の入り具合にばらつきがでたりしないように、ペンは正しく持って書くようにしましょう。
3:正しい書き順
普段、書き順を意識して書くことは少ないかもしれませんね。漢字は書く順番に基づいてつくられているといわれています。つまり、書き順が正しくないと漢字の形が崩れてしまうのです。
4:右上がりに書く
字を書く際は、右上がりに書くと綺麗な字に見えます。ポイントは、「気持ち」右上がりにすることです。思いきり右上がりにすると、かえってバランスが崩れます。また、複数の横線が字に含まれるときは、それぞれの角度を揃えるように意識しましょう。
そうすることで、字に統一感が生まれて、整った字に見えます。
5:漢字を大きく、ひらがなを小さく
文章を書く際は、漢字をやや大きく書き、ひらがなを気持ち小さめに書くと全体のバランスが美しく、また読みやすくもなります。
6:一画一画を丁寧に書く
「とめ」や「はらい」などがしっかり書けていると、字として美しく見えます。一画一画を流れ作業のようにしてしまうと、字全体がつぶれてしまったり歪んでしまったりするため、やはり、丁寧に書くことは忘れないようにしたいですね。
最後に
今回は、「字が汚い」人の特徴や、「字が汚い」ことで起こりうるデメリット、そして、字を綺麗に書くためのコツなどについて詳しく紹介しました。スポーツや絵も練習を重ねて上達するように、字を書くことも練習するほど上達します。
毎日日記をつけてみたり、仲の良い友人に手紙を書いたりするなど、日頃から積極的に機会を設けて字を書いていると、綺麗な字に近づけるのではないでしょうか。
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