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BEAUTY

2023.04.26

パワハラや育休後の働き方、どうすればいい? 精神科医がお答え【働く私たちのココロの悩みQ&A】

毎日を忙しく過ごす私たちの周りには、心の空模様を曇らすモヤモヤやイライラがそこかしこに散らばっています。読者から寄せられた心のお悩みに、元サラリーマンの精神科医・尾林誉史先生がお答え! ストレスを軽くするコツを、Q&A形式で紹介します。

働く私たちのメンタルヘルスケア

新生活がスタートするこの季節は、異動や新入社員の仲間入りなど、環境が変化してメンタルへの負荷も増える時期。 心のSOSに耳を傾ける、働く私たちのメンタルヘルスケア。今回は、読者から寄せられた心の悩みをQ&A形式でご紹介します。

【仕事編】働く私たちの、心の“しんどみ” Q&A

仕事道具のイラスト

Q. 上司から後輩へのパワハラを止めたい! どうすれば…

「中間管理職の私。パワハラ気味の上司から後輩たちを守りたいけれど…。先回りして後輩をかばったりすると、上司が余計に不機嫌に」(36歳・栄養士)

A. 心の中で、上司のことを「気の毒な人」と思っておけばいい

基本的に、他人を変えることはできません。この場合は後輩と一緒に「あの上司は手に負えない」というコンセンサスをとっておき、“心の中で丁寧にディスる”に尽きます(笑)。

「今日も決め台詞が出ました、でも残念、だれも聞いておりません!」「なんて気の毒な人なんでしょう」というふうに。

ただ、「死ねばいいのに」など、きつい言葉を使うと自分も戦闘モードに入ってしまうので要注意。あくまで丁寧に悪態をつき、みんなで「今日も言ってたね」と笑っておけば、ストレスもたまりませんよ。

Q. 仕事のモチベーションが上がりません!

「入社して数年、業務に慣れてサボり癖がついてしまった。周りはスキルアップに励んでいるのに…。自分だけ怠けているようでモヤモヤします」(31歳・IT)

A. 何が不満で、何にワクワクするかもう少し考えてみて

今の職場はきっと業務も人間関係も良好なのでしょう。「恵まれた環境で働けているからよし!」と割り切るのもひとつですが、それができないのなら、自分が現状の働き方をどう捉えているのか、もう少し掘り下げる必要がありそう。

たとえば「業務量が少なくて張り合いがない」のか「やりたい仕事ができるならハードな働き方になってもいい」のか「自分のやりたいことと会社に期待されていることの方向が一致している」のか… etc.  何を変えたら自分のモチベーションのスイッチが入るのか、じっくり考えてみて。

Q. 毎日、「あの対応でよかったのかな」とクヨクヨしてしまいます

雨の中で傘をさす女性のイラスト

「仕事の責任が重く、毎晩ひとりで反省会をしています。ストレスで爆食いしてしまい体重も7㎏増。見た目も変わってしまった自分がイヤです」(29歳・教員)

A. 失敗からも学ぶことはたくさんありますよ

私たちは毎日小さな選択をしながら生きています。「今日はパンプスを履いてきたけどスニーカーがよかった」など、失敗は無数にあるし、いちいち気にしていたら生きていけません。そもそも、パンプスを選んだときはそれがベストだと考えていたんですから。仕事でもそれは同じ。

相手あってのこととか、ここは失敗できないとか、さまざまなプレッシャーがあると思いますが、それまでの知識と経験を総動員して決めたものだと自信をもって。ベストを尽くしてダメだったら、次の選択に生かせばいいだけです。

Q. 育休復帰から1年。以前のようにバリバリ働きたいのに…

「仕事と子供、どちらに比重を置くべきか悩んでいます。子供が大切だけど、会社からも必要とされたいと思うのはよくばり?」(36歳・不動産)

A. 仕事と育児、合わせて100点でいいじゃないですか

育児も頑張りたいし仕事でも輝きたい、という女性は多いですが、どちらも求めるのはいばらの道です。

これは女性の能力や才能がどうこうというわけではなく、こなすべきタスクが大幅に増えたのに、どちらも100点を目指すのは現実的じゃない、というお話。子供に手をかけてあげたい時期は自分の中の満足の基準を少し下げて、ふたつで満点くらいがちょうどいいと思いますよ。

Q. 今は無理がきくけれど、いつか心身ともにガックリきそうで…

「仕事が激務で、やりがいはあるけどプライベートを犠牲にしている毎日です。いつまで体がもつか…。働き方に悩みます」(35歳・デザイナー)

Q. “ひとまず1年やる”と期限を設けて

もともとの仕事が激務の場合、エンドレスに続くと思うとつらくなってしまうので、月、年単位などで期間を区切るのがおすすめ。「5月まではやりきる、その後はキツかったら辞める!」くらいに思っておくと気持ちがラクになります。実際乗り越えると自信がついて「もう少し頑張ってみようかな」と思えることも。

また、体力的な限界は個人差もあるので、「あの人は働けているのに、私はついていけない」と人と比べるのは意味がありません。自分の体調と相談して、くれぐれも無理のないように!

教えてくださったのは…

精神科医・産業医の尾林誉史先生

精神科医・産業医|尾林誉史(おばやし・たかふみ)
1975年生まれ。VISION PARTNERメンタルクリニック四谷院長。東京大学理学部卒業後、リクルートに入社。30歳で退社し弘前大学医学部を経て医師に。著書に『元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術』(あさ出版)など。

2023年Oggi5月号「働く私のメンタルヘルス」より
撮影/河内 彩 イラスト/オカヤイヅミ 構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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