【女性にアンケート】精神的に疲れたと感じることがある人はどれくらい?
※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
20~30代の女性100人に精神的に疲れたと感じることがある? と質問したところ、
よくある… 45.8%
たまにある… 40.8%
ほとんどない… 7.5%
ない… 5.9%
という結果となりました。
今回のアンケートでは「ある」と回答した女性が80%を超えていることが判明。「自分が頑張らないといけないプレッシャーがあるから」「甘えている、逃げていると思われたくないので、つい無理をしてしまう」などの声が多くあげられていました。
精神的に疲れたと感じる原因は?
「精神的に疲れた」と言っても原因は人それぞれ。現代社会では、多くのストレスを感じて生きている人で溢れています。ここでは、実際にみなさんが「精神的に疲れたと感じるときの原因」を紹介していきます。
【1】人間関係
人と人との関わりは、相性もあるので本当に難しい問題です。精神的に疲れてしまう人は、過剰に気を遣い過ぎてしまう、相手の言葉を深読みし過ぎてしまうなどの特徴が考えられます。
無理して合わない人と関わる必要はありませんが、ひとりで生きていくのも寂しいもの。程よい距離で人と接しながら、その中で自分に合う人を見つけていくと人間関係で悩むことも少なくなるはず。
「会話が成り立たない人とのコミュニケーション」(30代・神奈川県)
「面倒な人間関係や上がらない年収や、明るい未来の見えない日本の現状など」(30代・埼玉県)
「人と目を気にしてしまうから、こそこそ話してたりこっちを横目で見られたと少しでも感じるとストレスになる」(20代・愛知県)
「人と関わることが苦手なので、家族以外の誰かと一緒にいるだけでストレスになる」(30代・石川県)
「人間関係で嫌なことがあったときや、行き帰りの通勤電車が混んでいたり、精神的に疲れたと感じます」(30代・大阪府)
「人付き合いがうまくないので、どうしたらいいのか困ることが多い」(30代・大阪府)
【2】仕事
周囲のサポートが得られにくい、結果を出さないといけない… など多くのプレッシャーにより、精神的な疲れやストレスを受けることもあるでしょう。
もし、仕事にやりがいを感じにくい場合は休暇をとって本当にこのままでいいのか考え直してみたり、転職するのもひとつの手段。毎日、生き生きと働くことのできる居場所を探してみましょう。
「やりたくない仕事がやってもやっても終わらないとき」(30代・東京都)
「仕事からの帰り道で、疲れ切ってる中電車に乗って帰る場面」(20代・埼玉県)
「仕事が忙しくて、休む時間があまり取れなかったとき」(20代・京都府)
「仕事が連勤で忙しく、家事との両立がきついとき」(30代・佐賀県)
「仕事でお局に仕事を押し付けられ、他の同僚の前で恥をかかされる時に精神的に苦しくなる」(30代・福島県)
「タイムカードを切ったのに、仕事をどんどん渡してくる上司がいるとき」(30代・東京都)
「在宅勤務で1人追い詰められて仕事をしているとき」(20代・神奈川県)
【3】子育て
かわいいはずの我が子でもイライラしてしまうこともあり、「ああ、なんでもっと優しくできなかったのだろう」と自己嫌悪に陥ってしまう母親も多いはず。
ですが、他の人と比較したり、完璧を目指す必要はありません。自分ひとりで頑張ろうとせず、家族やママ友の力も借りて、自分のペースで子育てに励みましょう。
「小学生になった子供が反抗的なことが多く、接し方がわからなくて戸惑ったりイライラすることが多いため」(30代・埼玉県)
「子供が宿題をしなかったり、言うことを聞かないとき」(30代・徳島県)
「子供の習い事の送迎がしょっちゅうあるので、考えるだけで疲れる」(30代・山梨県)
「子供関係のトラブルが発生したとき」(30代・東京都)
「子供達が何度行っても喧嘩をやめないとき」(30代・埼玉県)
【4】家族との関係
夫婦、親子、義両親など、いくら家族といえどもすべてを分かり合えるわけではありません。心配が故に、過度な干渉もつきものかもしれませんが、相手の気持ちを考えない発言は絶対にNGです。
一番身近な存在に理解してもらえなかったり、喧嘩が増えると精神的に疲れてしまうかも。
「家族との意見の食い違い」(30代・神奈川県)
「嫁姑。姑が、軽い鬱と認知症で、機嫌をうかがうのが疲れる」(30代・埼玉県)
「不仲の母親と関わると」(30代・福井県)
「家族の中でアクシデントがあり、休息時間がなくなったとき」(30代・北海道)
【5】体調が悪い
通勤ラッシュ時の満員電車や残業が続いて、肉体的な疲れが蓄積されると、体調不良になり兼ねません。
心と体は繋がっているので、寒暖差など季節の変わり目にも敏感になるのでしょう。体のだるさや倦怠感などを感じたら、SOSのサインかも。
「持病で通院するとき疲れます」(30代・長野県)
「病気だから」(30代・宮城県)
「体調が悪くて食事や運動に気を付けないといけないとき、そこに意識が集中しすぎて疲れることがある」30代・埼玉県)
【6】環境の変化
特に嫌なことがあったわけではなくても、引っ越し、就職、結婚、出産など、環境の変化があると心が疲れやすくなります。
その生活に慣れるまでは、気を張っている時間が長いため、家に帰って一息つくとドッと疲れを感じる人も多いのでしょう。
「就職先での悩み事が多いから」(20代・千葉県)
「新しい環境になじめない。毎日生きて悩みばかり」(20代・北海道)
「就職したけど、お金がなくて毎日の生活が苦しいと感じるとき」(20代・京都府)
【食べ物以外】精神的に疲れたときの対処法は?
自分が「精神的に疲れているな」と感じたら、そのままにしておくのは本当に危険。今自分がいる環境や状況をしっかり理解して、改善できる部分は早めに対処してみて。精神的に疲れたときの対処法7選をピックアップしてみました。
【1】寝る
夜はひとりで考える時間も多くなり、ネガティブな思考に襲われやすいですよね。精神的に疲れているときこそ、生活習慣を整える意識をして、質の良い睡眠をとるようにしましょう。
朝起きたら、夜悩んでいたこそが嘘みたいにスッキリして「なんであんなことであんなに悩んでいたのだろう…」と感じることもあるかと思います。
「とにかく早く寝ること」(30代・埼玉県)
「よく寝る。友人に愚痴る。酒を飲む」(30代・神奈川県)
「何もしないで寝る」(20代・京都府)
「家事をほったらかしてたくさん寝る」(30代・東京都)
「睡眠をとることです」(30代・埼玉県)
【2】お風呂に入る
毎日忙しいとシャワーだけで済ませてしまうことも多いでしょう。ですが、たまには何も考えずにゆっくり湯船に浸かってみるのもおすすめ!
好きな音楽をかけたり、好みの香りの入浴剤を使ったりして、心も体も癒やされてみませんか。体を温めることで血行が良くなり、寝つきの悪さも解消できるかもしれませんね。
「お風呂にゆっくり浸かったり、夜はやく寝ること」(30代・埼玉県)
「銭湯に行って、お湯の音に癒されたり、スーパー銭湯のアカスリなどに行って、物理的にすっきりする」(30代・山口県)
「長めにお風呂に浸かる。お風呂から出たあと、ノンアルチューハイをのむ(週末であればアルコールを飲む)」(30代・千葉県)
「ゆっくり風呂に浸かりスマホで好きな漫画を読む」(30代・山口県)
【3】人と話す
心が疲れたときは、周りとの交流に消極的になってひとりで塞ぎこんでしまいがち。自分が信頼できる友人や恋人、家族に心の中にある不安やイライラを話すことで、気持ちが晴れることもあります。
よく笑うこともストレス発散にもってこいと言われているので、何気ない話で楽しめる時間を作るのも効果的です。
「友達に愚痴る」(30代・神奈川県)
「配偶者に話を聞いてもらう」(30代・埼玉県)
「友達や家族と会う」(20代・神奈川県)
「誰かに話してからすっぱり忘れる。寝る」(30代・福島県)
【4】身体を動かす
少し身体を動かすだけで気持ちがスッキリしたり、ポジティブになれたことはありませんか。運動をすると、ホルモン分泌の影響で心を安定させる効果も期待できるそう。
突然激しい運動をすると逆効果になってしまうので、ストレッチやウォーキングなど、軽い運動から始めてみることをおすすめします。
「ヨガ、よく眠る」(30代・熊本県)
「散歩、お酒を飲む」(30代・東京都)
「運動、ゲーム」(20代・富山県)
「ジムに行ってガムシャラに運動する」(30代・和歌山県)
【5】好きな作品に触れる
絵を描いたり小説を執筆するなど、自分を自由に表現できる趣味を持っていると充実感や満足感を得られるので、心のケアにも最適。
自分が制作するよりも鑑賞する側が好きな人は、美術館、映画館、ライブに行くなどでワクワク感を補給すると◎!
「美術館で心を落ち着かせる」(30代・北海道)
「動画視聴」(30代・香川県)
「好きな映画を観る」(30代・福岡県)
「一人で好きなテレビを観る」(30代・徳島県)
「仕事のことは一切考えずに映画や読書に没頭する」(30代・東京都)
【6】音楽を聴く
音楽を聴くことで、自律神経を整えたり、幸福ホルモンを分泌する効果があるようです。
ポジティブな曲でつらい気持ちを吹き飛ばすのも、しっとりする曲で思い切り泣いてすっきりさせるも、自分の好みでOK。いろいろな曲の中から、お気に入りの曲をチョイスしてみてくださいね。
「音楽を聴いたり、マンガを読むこと」(30代・長野県)
「音楽を聴くのが大好きなので、大好きなアーティストのプレイリストをガンガンにかけて、ひたすら聴いて癒される」(30代・大阪府)
「好きな音楽を聴く」(30代・石川県)
「推しの曲を聴いたりする。推しのYouTubeを見て笑って元気をもらう」(20代・神奈川県)
【7】ペットと触れ合う
ペットは癒やしや元気を与えてくれる、大切な家族の一員。何をしてくれるわけでもなくても、近くにいてくれるだけで幸せな気持ちにしてくれるのです。
ペットを飼いだしてから「孤独感が緩和されるようになった」「毎日を頑張るための理由ができた」との声もチラホラあがっているようでした。
「ペットと触れ合う」(20代・京都府)
「猫を愛でる。鳥を愛でる」(20代・栃木県)
「動物と触れ合う」(30代・岩手県)
「家でゆっくり愛犬と過ごす」(20代・大阪府)
精神的に疲れたときに欲しくなる辛い食べ物、実は危険?
疲れているとき、スパイシーなカレーや激辛ラーメンなど「辛いもの」が食べたくなりませんか? ここでは、精神的に疲れたときに「辛味」が欲しくなる理由や、注意点を確認してみましょう。
◆精神的に疲れた時に欲しくなる理由とは?
東洋医学、薬膳でいう味覚の「辛味」とは、口に入れたときに感じる辛さではなく、先に挙げた発散作用などの性質・効能のことを指しています。
疲れると辛いものが欲しくなる、という人がいますが、注意してほしいのは唐辛子による単純な辛さ=味覚ではなく“刺激”だということ。
疲れているときは体の機能が低下しますが、辛さを欲するのは体の反応が鈍っているために刺激を求めている、と捉えられます。刺激を与えることで覚醒させるようなイメージです。
ですが、胃が弱っている場合、唐辛子による刺激を多量に与えることは得策ではなく逆効果。さらに疲労で肝機能が弱っている場合、東洋医学での臓腑の関係上、味覚として「辛味」は相性が良くありません。
◆心も体も疲れているときは、「温かく消化の良いもの」を
疲れて胃が弱っているときは、消化に良いもので胃をいたわりましょう。胃の機能が弱っている時に相性が良いのは「甘味」で、砂糖などの甘みというよりは穀類や芋類などでんぷん質の甘みが胃を癒やします。
元気のもとの「気」を作る食材としては鶏肉がおすすめ。「参鶏湯(サムゲタン)」はぴったりのメニュー!
ちなみに、肝機能が弱っているときは「酸味」を積極的に摂取しましょう。酢や果物などの酸っぱさなどに含まれる「クエン酸」は、疲れを取る性能があるとのこと。ストレスでふさぎ込むようなときや、イライラするときにもこの酸味が有効です。
辛味を有効活用するにしても、適量である事が肝要です。どの味覚も、とりすぎては元も子もないのでご注意を。
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最後に
誰にでも一度は「精神的に疲れたなあ」と感じる瞬間はあるはずです。
そういったときは、生活習慣や人間関係を見直してみるのも解決手段のひとつ。心理面で悪影響になっている部分は何かを明確にさせて、自分自身で変えられそうなことがあれば、意識して改善してみると良いでしょう。
少しでも、疲労やストレスを感じたら我慢せずに自分を労わってあげて。
「精神的に疲れたときには、これに頼ろう」と思える趣味やストレス発散方法が決まっていると、いざというときに心の支えとなってくれるのではないでしょうか。
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