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2023.05.02

商慣習とは? 日本と海外の商慣習の違いや言葉の意味をわかりやすく解説!

「商慣習(しょうかんしゅう)」とは、「商業における慣習」のこと。わかりやすくいうと、「商業における昔からのやり方」「その地域や国に根付いた、ビジネス上のならわし」です。今回は、商慣習の意味や英語表現、日本の商慣習の例を紹介します。

「商慣習」という言葉を聞いたことはありますか? 字面から、なんとなく「商業に関する慣習のこと?」と予想がつくかもしれません。「商慣習」はビジネスシーンで使われる言葉のため、正しい意味をおさえておきたいものです。当記事では、「商慣習」について徹底解説していきます!

商慣習とは?

「商慣習」という言葉に馴染みのない方は、「なんて読むのかもあやふや…」と読み方にすら自信を持てないかもしれません。まずは、「商慣習」の読み方からみていきましょう。あわせて、意味や言い換え表現、英語表現も紹介します。

読み方と意味

「商慣習」とは、「しょうかんしゅう」と読みます。意味は、漢字が表す通り「商業における慣習」のこと。わかりやすくいうと、「商業における昔からのやり方」「その地域や国に根付いた、ビジネス上のならわし」です。

なお、慣習に基づいて成立する法のことを「慣習法」といいますが、「商慣習」は、「慣習法」にまでは至らない慣習をさします。詳しくは後述しますが、「商慣習」の例としては、「月末締め翌月末払い」「名刺交換」「新卒一括採用」などです。

名刺を渡す
(c)Shutterstock.com

類語や言い換え表現

「商慣習」の言い換え表現には、「商習慣」があります。「商習慣」は、「しょうしゅうかん」と読み、意味は「商業取引における習慣」のこと。つまり、「商慣習」と同じ意味です。辞書に掲載がある言葉ですので、使っても間違いにはなりません。

しかし、厳密に見ていくと「習慣」と「慣習」には、若干の違いがあります。一般的に、「習慣」は個人的な行動ルール、「慣習」は大勢に共通する行動ルールというニュアンスで使い分けされることが多いです。ですので、どちらを使うか迷った場合には、「商慣習」を使った方が無難かもしれません。

英語表現

海外の方とのやりとりで、「商慣習」を言いたい場合には、「a commercial practice」「business usage」を使いましょう。「a commercial practice」の「commercial」とは、「商業上の」という意味で、「practice」とは「ならわし」「習慣」という意味。

次に、「business usage」について。「business」は「商業」、「usage」は「慣習」という意味です。例えば、「We overcame problems with local commercial practices.(私たちは現地特有の商慣習の問題を克服した)」などと使います。

商慣習法とは?

前の項で少し登場しましたが、「商慣習法」についても、概要をおさえておきましょう。「商慣習法」とは、「商業上の取引に関する慣習で、法としての効力を持つもの」。商事に関する法「商法典」や「商事制定法」に規定がない時に適用が認められ、「民法」や「民事制定法」よりも優先されることがあります。

釣り合わない天秤
(c)Shutterstock.com

日本の商慣習の例は?

「商業における昔からのならわし」という意味の「商慣習」。では、日本の「商慣習」には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか? 日本独特の「商慣習」の例とともに、海外との違いについても紹介していきます。

月末締め翌月末払い

日本のビジネスシーンでは、当月に発生した代金は月末に締めて、翌月末に支払うのが一般的ですよね。これは「月末締め翌月末払い」と呼ばれますが、これも日本の「商慣習」の一つ。海外では、「月末締め翌月末払い」が当たり前ではなく、締め日から支払い日の期間は、取引をした双方で決めることが多いようです。

名刺交換

日本での名刺交換は、重要なビジネスマナー。クライアントなど、社外の人と初めて会う時には、まず名刺を交換して、お互いの名を名乗り、「よろしくおねがいします」と挨拶することが一般的です。受け取り方やテーブルの上での並べ方など、細かなマナーもあります。

海外では、日本ほど名刺のマナーが厳密に定められているわけではなく、名刺交換をせずに商談が始まるケースもあるようです。

アポなし訪問

日本では、事前に連絡をせずに「近くまで来たので」とクライアントに挨拶をしに行くこともありますよね。定期的に顔を出すことで、関係構築にも役立ちます。しかしアメリカでは、アポイントをとらずに訪問することは稀。時間を割いて会うのであれば、具体的な商談をしたいという、合理的な考え方が根付いているからかもしれません。

電話をするキャリアウーマン
(c)Shutterstock.com

メールの定型文

特に義務付けられているわけではないのに、昔から当たり前のように行われていることの一つが、メールの定型文。メールの冒頭には「お世話になっております」「お疲れ様です」、文末には「よろしくお願いします」を使いますよね。海外にも、ビジネスメールの結びと締めの表現はありますが、要件だけを簡潔に伝えることも多いです。

押印

近年では、デジタル化に伴い押印が廃止されてきていますが、ハンコ文化も日本独特のもの。署名だけではなく押印がないと、正式な書類として認められないこともありました。しかし海外の多くの国では、サインだけで済みます。

接待

「接待」とは、もともと「お客さんをもてなすこと」という意味。ビジネスシーンでも、クライアントと会食をしたり、ゴルフをしたりすることを「接待」といいますよね。懇親を深めると同時に、ビジネスを円滑に進めるためにも行われます。

ですが、アメリカでは「良いお付き合いをしているから」という理由で商品を買ってくれたり、契約を続けてくれることがあまりないよう。それよりも、実際の商品や契約内容を見て判断します。

その場で決断せず、一旦持ち帰る

商談において、その場では返事をせずに、「持ち帰って、社内で検討させていただきます」と言うことがあります。しかしアメリカでは、そもそも決定権を持った人同士が商談をすることが多く、相談から決定までもスピーディー。また、曖昧な返事は好まれず、「YES・NO」ははっきり言います。

新卒一括採用

「新卒一括採用」とは、「新卒学生を対象に、一律のスケジュールで一定数の学生を採用する方式」のこと。在学中に選考を完了し、卒業後すぐに入社できるようなスケジュールで行われます。しかし海外では、通年採用をとっている国が多いようです。

最後に

今回は、「商慣習」という言葉の意味から、日本の「商慣習」の具体例まで紹介しました。「商慣習」は、その土地や国で長年受け継がれてきたやり方であるので、そのほかの場所では通用しないことがあります。海外などでビジネスを行う場合には、あらかじめその国の「商慣習」を調べておくと安心です。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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