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2023.04.18

「涙を飲む」ってどんな時に使う言葉? 意味や使い方・言い換え表現を解説

「涙を飲む」とは悔しさや苦しみなどの感情を抑え込んで、我慢すること。具体的には、感情的に辛い出来事や不快な状況に直面しても、涙を流さずに自分の感情を抑制することです。本記事では「涙を飲む」の意味や使い方・類語・言い換え表現を解説していきます。

「涙を飲む」の正しい意味とは?

野球やサッカーなどのスポーツ中継で、「○○高校、敗北。涙を飲む結果に」とアナウンサーが話しているのを聞いたことはありませんか?

このケース以外にも、日常会話で「涙を飲む」という言葉を聞いたり、使っていたりする方も少なくないでしょう。「涙を飲む」が使われるのは、たいてい誰かが悔しがっているとき。

しかし、この言葉の正しい意味を詳しく説明できる方は、そんなに多くはいないかもしれません。そこで本記事では、「涙を飲む」の正しい意味について見ていきます。

「涙を飲む」の意味は?

まず、「涙を飲む」の意味について確認します。

頭を抱えてうつむく女性
(c)Shutterstock.com

「涙を飲む」とは、悔しさや苦しみなどの感情を抑え込んで、我慢することを指します。泣く・泣かないに関わらず、無念な気持ちをグッと堪えるときに使いますよ。

「飲む」と「呑む」の違いは?

「涙を飲む」は「涙を呑む」と表現されることもありますが、意味は同じ。

「飲む」とは、「主に液体を噛まずに飲みこむこと」という意味です。「水を飲む」「ワインを飲みに行く」などのように使われています。

一方の「呑む」は、「通常であれば呑みこまないようなものを呑みこむ」を意味します。「固唾を呑む」や「空気間に呑まれる」などのように比喩的に使われることが多いようです。

しかし「酒を呑む」のように、飲み物に対しても使われることもあります。また、「呑む」は常用漢字ではありません。そのため、公用文などでは「飲む」を使うことが多いので、使い方には注意が必要です。

「涙を飲む」の使い方を例文と一緒にチェック

「涙を飲む」は、日常会話ではどのように使うことができるでしょうか? ここからは「涙を飲む」の使い方を、例文と一緒に見ていきましょう。

1:「1点の差で優勝を逃した引退試合は、涙を飲む結果となり悔しい思い出だ」

点数を競う競技においては、選手の言葉としてよく聞くことがあるのではないでしょうか? 特に優勝・準優勝を決めるような重要な試合には、誰もが強く意気込んでいることでしょう。ましてやそれが、選手として最後の試合であれば尚、優勝にかける思いは強いものです。その分、敗北すれば悔しい気持ちや無念な気持ちでいっぱいになってしまうもの。

その心情や思いを、「涙を飲む」によって表現することができます。

2:「友人から舞台鑑賞の誘いをもらったが、予定が合わず断るしかなくて涙を飲んだ」

急なお誘い・予定変更があり「行きたい気持ちでいっぱいだけど、行くことができなくて残念だ」という思いを表現しています。

3:「富士山登頂を目指してきたが、あいにくの悪天候のため涙を飲んで今回の登山は諦めた」

この日の為にと準備してきたのに、「自分の力ではどうすることもできない理由で、諦めなければならないという無念さでいっぱいだ」という心情を表しています。

富士山を眺める男性
(c)Shutterstock.com

「涙を飲む」の類語・言い換え表現は?

「涙を飲む」の類語や言い換え表現には、どの様なものがあるのでしょうか? 類似表現を知っておくことで、日常会話の中でも表現方法が広がります。ここからは「涙を飲む」の類語・言い換え表現の解説です。

1:無念

前述の通り「涙を飲む」には「無念な気持ちでいっぱいだ」という意味があります。そこで、言い換え表現として「無念だ」という表現が使えるでしょう。「今回、辞退することは無念だ」ということで、悔しさも残念な気持ちも表現できます。

2:泣くに泣けない

「泣いたところで無念な気持ちは収まらないほど悔しい」「泣いたところでどうにもならない」という意味。「泣きたいけど泣けない」という、非常に悔しい思いが込められる言い回しです。

例えば、「最後のミスは痛恨のミス。泣くに泣けない結果となった」というように使います。「泣いたところで悔しい気持ちは変わらない。悔しさだけが残っている」という気持ちを表しており、泣きたい気持ちを抑えている様子も伝わってきますね。

3:唇を噛む

悔しさや怒りをグッとこらえるとき、「唇を噛む」という仕草に現れることがあるでしょう。我慢しているとき、無意識のうちに唇を噛みしめている経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか?

涙が出るのをグッとこらえるのと同様、「今この場面で怒りの感情を出してはいけない」というようなときにグッと我慢している様子が表されています。

「涙」を使った慣用句とは?

「涙を飲む」意外にも「涙」を使った慣用句は、どのようなものがあるのでしょうか? 見ていきましょう。

1:雀の涙

「小さな雀から流れるほどの涙の量ぐらい、わずかな量」を表した比喩表現です。無いよりはましな程度の量、ということをやや大げさに言うときに使われます。使い方によっては相手に不快感を与えることもあるので、気をつけましょう。

2:涙を誘う

感動や同情を呼び起こす話題や音楽などによって、自然と涙が出てくることを言います。「映画のラストシーンには涙を誘われた」など日常会話でも使える場面は多いでしょう。

上を向いて涙をためる女性
(c)Shutterstock.com

最後に

「涙を飲む」は、泣くか泣かないかに関わらず、悔しさや無念な気持ちをグッとこらえる様子を表現する慣用句です。涙を飲む状況は、本当に辛いものですよね。しかし、その悔しさを胸に秘めて、前進する原動力とすれば、成功につなげられるかもしれません。涙を飲んで、その後どうするかが重要ですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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