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2026.04.20

「涙を飲む」の使いどころは? 意味、類語、飲む・呑むも迷わない!

「涙を飲む」とは悔しさや苦しみなどの感情を抑え込んで、我慢すること。具体的には、感情的に辛い出来事や不快な状況に直面したときに、自分の感情を抑制することです。本記事では「涙を飲む」の意味や使い方・類語・言い換え表現、よくある疑問と回答を解説します。

この記事のサマリー

・「涙を飲む」は、くやしさや無念さを胸の内でじっとこらえる、代表的な慣用句です。
・こみ上げる思いを抑えて耐える場面で使われます。
・言い換え表現には「無念」「泣くに泣けない」「唇を噛む」など、悔しさを耐える語があります。

悔しいのに笑ってしまった日、言い返せずに飲み込んだ言葉…。そんな胸の奥のざわつきを、ひと言で言い当てる慣用句があります。「涙を飲む」。けれど、使うのは勝負の場面だけだと思っていませんか?

また、書くときは「飲む」と「呑む」、どちらが自然でしょう? そして、似た言葉との違いも押さえると、文章がぐっと締まります。この記事では「涙を飲む」という言葉について深掘りしていきましょう。

「涙を飲む」とは?

まずは、「涙を飲む」の意味から確認していきましょう。

頭を抱えてうつむく女性
(c)Shutterstock.com

意味

「涙を飲む」とは、くやしさや無念さを、じっとこらえることを指します。泣く・泣かないに関わらず、胸の内にこみ上げる思いを抑えて受け止める場面で使いますよ。

辞書では次のように説明されています。

涙(なみだ)を呑(の)・む
くやしさ、無念さをじっとこらえる。「―・んで不利な条件を受け入れる」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「飲む」と「呑む」の違いは?

「涙を飲む」は「涙を呑む」と書かれることもありますが、慣用句としての意味は同じです。また、辞書にはどちらの表記もあり、どちらも正しいといえます。

参考:『日本国語大辞典』、『デジタル大辞泉』(ともに小学館)

「涙を飲む」の使い方を例文と一緒にチェック

「涙を飲む」は、日常会話ではどのように使うことができるでしょうか? 「涙を飲む」の使い方を、例文と一緒に見ていきましょう。

「1点の差で優勝を逃した引退試合は、涙を飲む結果となり悔しい思い出だ」

点数を競う競技においては、選手の言葉としてよく聞くことがあるのではないでしょうか? 特に優勝・準優勝を決めるような重要な試合には、誰もが強く意気込んでいることでしょう。ましてやそれが、選手として最後の試合であれば尚、優勝にかける思いは強いものです。

その分、敗北すれば悔しい気持ちや無念な気持ちでいっぱいになってしまうもの。その心情や思いを、「涙を飲む」によって表現することができます。

「友人から舞台鑑賞の誘いをもらったが、予定が合わず涙を飲んだ」

急なお誘い・予定変更があり「行きたい気持ちでいっぱいだけど、行くことができなくて残念だ」という思いを表現しています。

「富士山登頂を目指してきたが、悪天候のため涙を飲んで今回の登山は諦めた」

この日の為にと準備してきたのに、「自分の力ではどうすることもできない理由で、諦めなければならないという無念さでいっぱいだ」という心情を表しています。

富士山を眺める男性
(c)Shutterstock.com

「涙を飲む」の類語や言い換え表現は?

「涙を飲む」の類語や言い換え表現には、どの様なものがあるのでしょうか? 類似表現を知っておくことで、日常会話の中でも表現方法が広がりますよ。ここからは「涙を飲む」の類語や言い換え表現を紹介します。

無念

前述の通り「涙を飲む」には「無念な気持ちでいっぱいだ」という意味があります。そこで、言い換え表現として「無念」という表現が使えるでしょう。「今回、辞退することは無念だ」ということで、悔しさも残念な気持ちも表現できます。

泣くに泣けない

「泣いたところで無念な気持ちは収まらないほど悔しい」「泣いたところでどうにもならないほど辛い」という意味。「泣きたいけど泣けない」という、非常に悔しい思いが込められる言い回しです。

例えば、「最後のミスは痛恨のミス。泣くに泣けない結果となった」というように使います。「泣いたところで悔しい気持ちは変わらない。悔しさだけが残っている」という気持ちを表しており、泣きたい気持ちを抑えている様子も伝わってきますね。

唇を噛む

悔しさや怒りをグッとこらえるとき、「唇を噛む」という仕草に現れることがあるでしょう。我慢しているとき、無意識のうちに唇を噛みしめた経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか?

涙が出るのをグッとこらえるのと同様、「今この場面で怒りの感情を出してはいけない」というようなときにグッと我慢している様子が表されています。

「涙」を使った他の慣用句は?

「涙を飲む」意外にも「涙」を使った慣用句は、どのようなものがあるのでしょうか? 見ていきましょう。

雀の涙

「小さな雀から流れるほどの涙の量ぐらい、わずかな量」を表した比喩表現です。無いよりはましな程度の量、ということを少し大げさにいうときに使われます。受け取り方によっては失礼に響くこともあるため、相手や場面は選びたいところです。

涙を誘う

感動や同情を呼び起こす話題や音楽などによって、自然と涙が出てくることをいいます。「映画のラストシーンには涙を誘われた」など日常会話でも使える場面は多いでしょう。

上を向いて涙をためる女性
(c)Shutterstock.com

「涙を飲む」に関するFAQ

ここでは、「涙を飲む」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「涙を飲む」はどんな気持ちのときに使う?

A. くやしさや無念さを、表に出さずに胸の内でこらえるときに使います。

Q2. 泣いていないのに「涙を飲む」と言っていい?

A. 問題ありません。実際に涙が出たかより、「こらえる気持ち」が中心の表現です。

Q3. 言い換え表現には何がある?

A. 「無念」「泣くに泣けない」「唇を噛む」など、悔しさを耐える語が近いです。

最後に

うまくいかない日があっても、気持ちが揺れるのは真剣に向き合った証しです。「涙を飲む」という言葉を知っていると、胸の内を無理なく言葉にできます。

気持ちを押し込めるのでなく、整えるための言葉として、あなたに静かに寄り添ってくれるでしょう。

TOP・アイキャッチ画像/(c)Shutterstock.com

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