深読みしすぎて、疲れたことはありませんか? 相手の気持ちを推しはかろうとするのは決して悪いことではありませんが、必要以上に考えすぎてしまうとストレスが溜まってしまいます。そのため、深読みしすぎる性格を直したいと思っている方もいるかもしれませんね。
当記事では、まずは「深読み」という言葉自体にフォーカスをあてて、意味や使い方などを解説。そして、深読みする人の特徴も紹介していきます。
「深読み」とは?
そもそも「深読み」とはどういう意味なのでしょうか? 日常的に使っているものの、辞書で正しい意味をひいたことがないという方も多いかもしれません。まずは、「深読み」の意味を見ていきましょう。
意味
「深読み」とは、「他人の言葉や行動、物事の事情などを、必要以上に読み取ること」。例えば、彼氏からの返信が遅いだけで「嫌われたのかな?」と思ってしまったり、上司と話した後、「機嫌が悪いように見えたけど、何かミスをしたのだろうか」と思ってしまったり…。
客観的に見れば、特に問題がないことなのに、深く考えてしまうことをさします。相手の心理や物事の本質をつかもうとするばかりに、逆に真実から離れてしまう状態ともいえますね。
ちなみに、「深読み」という言葉は、人気アイドルグループ・乃木坂46の歌の題名や、NHKの番組『シリーズ深読み読書会』でも使われていますよ。
使い方を例文でチェック!
続いて、「深読み」を使った例文を紹介します。具体的な例文をみていくと、言葉の持つニュアンスがつかみやすくなりますよ。なお「深読み」は、ビジネスシーンから日常生活まで使えますので、使い方をマスターしたら様々な場面で役立ちます。
1:上司の一挙手一投足を深読みしてしまう。
他人の一つひとつの動作や表情を見て、必要以上に解釈してしまうときに「深読み」を使います。特に「深読み」は、この例文のように「深読みしてしまう」という表現で使われることが多いです。「深読みする」はフラットな意味合いですが、「深読みしてしまう」は、自分自身が残念な気持ちになっているという意味合いを含みます。
2:なんてことない一言をネガティブに考えてしまっていたら、「深読みしすぎだよ」と言われた。
「深読み」は、「普通のレベルをこえる」という意味の「すぎる」とあわせて、「深読みしすぎる」という表現でも使えますよ。この例文では、シンプルなことを複雑に考えたり、ネガティブにとらえてしまったとき、「深読みしすぎだよ」と指摘されたシーンを表しています。
類語や言い換え表現は?
「深読み」と似た意味を持つ「推察する」「勘繰る」「空気を読む」をピックアップ。それぞれの言葉の意味を一つひとつ解説します。もし「深読み」を他の言葉で言い換えたい場合は、これらの言葉を使ってみてくださいね。
1:推察する
「推察する」とは、「すいさつする」と読みます。意味は、「他人の気持ちや事情を推しはかること。思いやること」。相手に直接聞かずに、表情や状況から心中や事情を察することをさします。例えば、「相手の表情から、複雑な事情があるのだと推察した」などと使えますよ。
なお、「深読み」はネガティブなニュアンスで使われることが多いですが、「推察する」はネガティブなニュアンスで使われることは、あまりありません。
2:勘繰る
「勘繰る」の読み方は「かんぐる」で、意味は「気を回して、悪い意味にとらえること」。あれこれ考えを巡らして、ネガティブな方向に結論づけてしまうことです。相手の言動などから、何か裏があるのではないかと疑うときに使われます。
3:空気を読む
「空気を読む」とは、日常生活でもよく使う表現なのではないでしょうか。意味は、「その場の雰囲気から、自分がどのような行動をとるべきかを考えて判断する」。相手のして欲しいこと、して欲しくないことを推測して、自分がとるべき行動を判断することをさします。
深読みする人の特徴は?
相手の言動を深読みしてしまった経験は、ありませんか? もしくは、「周りに深読みする人がいる」という方もいるかもしれませんね。深読みする人には、いくつか共通点があります。「もしかしたら私は深読みする傾向にあるかも?」と思う方は、ぜひ自己診断としても役立ててみてください。
1:疑い深い
疑い深いのは、深読みする人の特徴の一つ。他人のことを信じることができず、いつも疑いの目で見てしまうことも。例えば、褒められたとしても、その言葉を素直に受け取らずに「もしかしたら裏があるんじゃないか」と考えてしまいます。
2:思い込みが激しい
深読みする人は、思い込みが激しい傾向にあります。相手の些細な言動や表情から、「相手に嫌われているに違いない」「できないやつだと思われているに違いない」と、勝手に決めつけてしまうのです。
例えば、上司に話しかけて素っ気ない返事をもらった場合。単純に相手は忙しかったり、体調が悪いなど、他の理由があるのかもしれません。しかし、深読みしてしまう人は、「嫌われてるんだ…」などと考えてしまいます。
3:不安になりやすい
彼氏からのメッセージを見て、「自分のことはもう好きじゃないのかな?」と思ってしまったり、上司の表情から「何かトラブルが起きたのでは…?」と思ってしまったり。このように、不安でいっぱいになりやすいのも、深読みする人の特徴です。
考えすぎて疲れてしまうことはデメリットですが、先読みできるとリスクを減らすこともできます。適度に気持ちを緩めてみると、その深読みする性格を長所として活かせるのではないでしょうか。
最後に
深読みをすることは、決して悪いことではありません。ですが、相手の些細な言動に一喜一憂したり、悪い妄想を膨らませてしまうと、自分自身が疲れてしまいますよね。結果的に、恋愛で失敗したり、人間関係で苦労することも。
「深読みしているな」と感じたら、できるだけ状況をフラットにみるようにしてみてください。すると、「ネガティブな思い込みだったのかも」と、気持ちが楽になるかもしれませんよ。
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