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「わくわくする」ってどういうこと? 答えは自分の中にある
最近、わくわくしたことってありましたか? 1日の大半の時間を占めるのは、仕事。そうであるならば、仕事がわくわくするものだと、なおさらいいですよね! しかしながら、「今の会社でこのまま働き続けていいのか?」とか「キャリアと言われてもピンと来ない」などというお悩みを抱えている方も、多いのではないでしょうか?
今は、従業員が主体的に自身のキャリア開発に対する目標を持ち、自己実現に向けて自ら行動する「キャリア自律」を強く求められる時代になっています。今回のOggiブレーンの方からも、キャリア自律に関するご相談をいただきました。
キャリアコンサルタントの櫻井宏美さんと一緒に見ていきましょう。
会社主導から自律的キャリアデザインが必要となってきている今、自分のスキルや希望を改めて、振り返る機会がありました。希望の部署を決めたり、スキルアップの道筋をたてたりするのには、どんな方法があるのか知りたいです。(Fさん・32歳・女性/埼玉県)
Fさんは今後のご自身のキャリアについて、考える機会があったようですね。櫻井さんにお話を伺いました。
「自分のキャリアをどう考えるのか。最近はこのような悩みを持つ方が、多くいらっしゃるようですね。しかしながら、気づいていないだけで、答えはそれぞれご自身の中にお持ちのはずです。
以前、今後のキャリアについて悩んでいた方に、仕事やプライベート関係なく、わくわくすることはどんなことか、を書き出していただきました。その方のわくわくすることは、『新しいことに挑戦する』『人に感謝をされる』『いろんな人と話をする』でした。
事務職で働いていらっしゃいましたが、転職され、営業職に就かれました。新しい職場では、営業先でいろんなお客さんと触れ合い感謝をされ、とても生き生きと働いていらっしゃいます。
以前は、1つの会社で昇進していくことを目標としたキャリア形成が主流でした。今は働く個人が一人ひとり、自身のキャリアに関心をもち、自分らしい生き方を選択できる時代になったと言えます。
Fさんもまずは、ご自身のわくわくすることを書き出すことから始めてみてください。きっと答えが見つかるはずです」(櫻井さん)
自分の中の答えを見つけるには、自分を知ることが大切なようですね。今まで、経験してきたことを振り返り、わくわくしたことを思い出すといいかもしれません。
ここからは、わくわくすることのメリットやその心の持ちよう、英語表現を紹介します。
「わくわくする」てどういうこと?
「わくわく」とは、期待や喜びなどで、心が落ち着かず、胸が騒ぐ様子を言います。動詞「する」を伴う形で、「わくわくする」と使われることが多く、古くは、心配で胸が騒ぐ様子でも用いられていたようです。
小さなことでもいいので、わくわくすることが毎日あれば、前向きに気持ちよく過ごせそうですね。「ゲームをする」、「美味しいものを食べる」、「好きなYouTubeを観る」、どんなことでも構いません。わくわくすることは、人生を豊かにするとも言えるでしょう。
わくわくすることのメリットは?
わくわくすると、どのような効果があるのでしょうか? ここでは3つ紹介します。一緒に見ていきましょう。
1:人が集まってくる
周りにいる人で、楽しそうに生き生きしている人がいると、ちょっと声をかけたくなりませんか? わくわくしている人は、前向きで明るく、人生を楽しんでいる場合が多いので、人を惹きつける魅力があると言えます。そうなると、自然と人が集まり、いつの間にか輪の中心になっていることが多いですよね。集まった人も元気をもらえそうです。
2:辛いことを乗り越えやすくなる
仕事で失敗したり、うまくいかないことがあったとしても、わくわくすることがあれば辛いことも乗り越えられるはず。仕事が終わったらショッピングをしようなど、少しでもわくわくすることがあれば、沈みがちな気持ちも上向きに修正できるでしょう。一時しのぎかもしれませんが、心のバランスを保つことは大事です。
3:積極的になれる
わくわくすることがあると、いろんなことに興味や好奇心が出てくるもの。やりたいことや期待していることがあるので、失敗もあまり怖くない状態にあると言えます。「あれもやってみよう」、「こんなことにチャレンジしたい」と、積極的な気持ちになるでしょう。
わくわくするマインドを持つには?
期待や喜びに満たされた毎日を過ごすと、人生が楽しくなりそうですね。わくわくする気持ちを持つ方法を2つ紹介します。ぜひ、試してくださいね。
1:視野を広くする
自分が好きなことや興味のあることは、楽しくて気分も上がりますね。一方で、同じことばかりを繰り返しているとマンネリ化してしまい、モチベーションが下がってしまうことも…。常に好奇心を持ち、広い視野で、いろんなことに興味や関心を持つようにすると、わくわくする気持ちを新鮮なままキープできますよ。
2:ポジティブな言葉を使う
ネガティブな言葉に、いい影響はありません。反対にポジティブな言葉は、人を前向きにさせてくれます。もし、嫌なことがあったり、落ち込むことがあったとしても、「これは自分が成長するいい機会だ!」とポジティブな言葉に変換して、前向きに捉えるようにしてみましょう。わくわくする気持ちを整える、いい準備になりますよ。
わくわくするの英語表現
「わくわくする」の英語表現についても確認しましょう。この機会にぜひ、マスターしてくださいね。
1:excited
興奮した,激した,気の立った、という意味があります。わくわくする、という英語表現の中でも、一番なじみ深い単語になりますね。
例文:He was excited about the World Baseball Classic.(彼はワールドベイスボールクラシックにわくわくした)
2:thrilled
わくわくして,ぞくぞくして、という意味です。「スリル」と聞くと、怖いことをイメージしてしまいますが、嬉しい時に使うことが多いようです。
例文:She was thrilled with the success of the deal.(彼女は商談が成功したことに感激した)
最後に
わくわくすると、気分が弾み、多少の失敗や悩みは、気にならなくなるのではないでしょうか? 弾む気持ちは、心の活力剤としても効果があるはずです。できるできない関係なく、「こんなことをしてみたい」「こうなったらいいな」ということを、想像するだけでも、わくわくしてきますね。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
※本記事は Oggi ブレーン会員に対して 2022 年 10 月に行った「働き方アンケート」に回答 いただいた Oggi 読者の回答をもとにしています。
キャリアコンサルタント 櫻井 宏美さん
2017年国家資格キャリアコンサルタント取得。保険薬局・薬剤師の新卒採用を担当。Well-beingが高まる働き方を模索&実践中。
ライター所属:京都メディアライン