「負の感情」って何?
「負の感情」とは、一言で言うとネガティブな感情のことです。自分自身に対してマイナスな影響を与える感情は「負の感情」と言えるでしょう。種類としては、悲しみ、苦しみ、憎しみ、恨み、妬み、怒り、不安などが挙げられます。人間が誰しも抱く感情ではありますが、この「負の感情」を抱いてしまうことで他人に攻撃的になったり、自分自身を追い詰めてしまったりすることがあるでしょう。
「負の感情」の言い換えと対義語
「負の感情」の言い換え表現と対義語にはどのようなものがあるのでしょうか? 以下では、言い換え表現と対義語を2つずつ紹介していますのでぜひチェックしてみてくださいね。
言い換え
1:ネガティブ思考
ネガティブ思考とは、不安や恐れから何事も上手くいかないように考えてしまうことを意味します。ネガティブ思考になってしまうことで本来の力も発揮できなくなり結果も伴わないため、負の連鎖に陥ることが多いでしょう。「負の感情」は、ネガティブな感情を表すため、ネガティブ思考が類語としてあげられます。
2:自己嫌悪
自己嫌悪とは、自分自身に嫌気がさし自分をうとましく思ったり、嫌いに思うことです。何度も同じ失敗を繰り返してしまったり、自分のミスで周りに多大な影響を与えた時などに自己嫌悪に陥りやすいでしょう。「負の感情」とは少しニュアンスが異なるのですが、自分の中にマイナスな感情を持ってしまうという点で共通しています。
対義語
1:正の感情
「負の感情」の対義語として挙げられるのは正の感情です。こちらは「負の感情」に対照する言葉として作られたため、はっきりとした定義はないようですが、一般的には前向きで明るい感情のことを表しています。
2:ポジティブ思考
こちらも正の感情と同じ、前向きな考え方を意味したものになります。ポジティブ思考は、何か嫌なことがあっても前向きな考え方で捉えることで、「負の感情」を生産しにくくしているのです。あなたもポジティブ思考を意識することで、少しは気が楽になるかもしれません。
「負の感情」が生まれやすい家の特徴とは?
実は家庭環境によって、「負の感情」を生まれやすくしている可能性があります。家族内での行動や発言で、「負の感情」は簡単に育て上げることができるのです。以下では、「負の感情」が生まれやすい家の特徴を5つあげています。当てはまるものがあるかどうか、チェックしていきましょう。
1:他人と比較する
「あの子は○○なのにどうしてできないの」というように他人と比べてしまうと、妬みや自己嫌悪の感情が生まれやすくなり、「負の感情」を生産する原因となります。特に兄弟がいる子供に対してはどうしても比較してしまいがちですが、それを本人に伝えるのは控えた方が良いでしょう。
2:理想像を強く押しつける
こうすべきだ、こうあるべきだ、と縛り付けて理想像を押しつけるのも「負の感情」が生まれる原因。人にはそれぞれの感じ方や考え方があります。にも関わらず、一定の概念に縛り付けてしまうのは、個性を否定することになり、自分を責めてしまうため「負の感情」が生まれてしまうでしょう。
3:夢を一緒に応援しない
なにか目標や夢を持っている子供に対し、「やめといたほうがいい」や「あなたにはできないんじゃない?」というように、否定的な意見を伝えないように気をつけましょう。ただ否定するのではなく、その夢を実現するためにはどうしたらよいのか、なにが必要なのかを一緒に考えてあげることが大切です。
4:あまり褒めない
周りに褒められたり認められたりすると、自己肯定感が上がりますよね。反対に、家であまり褒められない子供は、常に不安感や自分への嫌悪感を持ってしまい、それにより周りへの妬みも抱くため、結果的に「負の感情」を生み出すことになってしまいます。
5:ストレスをため込む
ストレスは精神状態をマイナスにさせるため、ストレスのある状態は、「負の感情」に陥りやすいと言えます。例えば、時に家族みんなで外食にいったり、旅行へ行ったり、なにかリフレッシュする機会を定期的に設けると良いでしょう。
「負の感情」を捨てる方法
「負の感情」を抱くことは仕方のないことです。しかし、「負の感情」を抱いたままでは、物事を上手く進めることができないですよね。ここでは「負の感情」を捨て、前向きな考え方になれる方法を紹介していきます。できそうなことを少しずつ実践していきましょう。
1:1度他の事に意識を向けてみる
例えば、仕事で上手くいかず「負の感情」に陥ってしまったのであれば、1度仕事とは別の何かに夢中になってみましょう。趣味でもなんでも良いです。1度「負の感情」を持ってしまえば、そこから抜け出すのは難しいはず。何か別のことをしている間にポジティブなマインドを持てれば、そのマインドを仕事に活かすことができるかもしれません。
2:自分が不完全な人間であることを認める
自分の理想像が高い、または完璧主義であれば、理想と自分を比べて自分を責めてしまい、「負の感情」を抱きやすくなります。自分が完璧ではないことを頭の中に前提として置いておくことで、プレッシャーを感じにくくなり、「負の感情」が生まれにくくなるでしょう。
3:他人の意見を気にしすぎない
やはり、他人からの意見は良くも悪くも心に刺さるものですよね。周りからの何気ない一言で「負の感情」に陥ってしまうケースはよくあります。
まずは、自分は自分、他人は他人と割り切ることが大切。周りの意見に毎回左右される必要はありません。自分なりに自信をもって前を向きましょう。
4:ポジティブな発言を心がける
実際に気持ちがのらなくても、ポジティブな発言や行動をしていれば自然と心も明るくなってくるものです。「負の感情」に陥った時、ずっとそのことについて考えてしまうと余計ネガティブになってしまいます。「負の感情」を抱いてしまったと感じた時は、わざと明るく振る舞いましょう。そうすると、いつの間にか「負の感情」は消えているはずです。
最後に
「負の感情」を抱くのは当たり前のことです。「負の感情」を抱いたからといって自分のことを攻める必要はありません。どうすれば「負の感情」から抜け出せるか、自分なりに合う方法を試してみてくださいね。
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