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2021.05.09

あなたも当てはまる?「自己嫌悪」の意味や原因・陥りやすい人の特徴・立ち直る方法をまとめてご紹介

「自己嫌悪」に陥ったことはありますか? 誰しも自己嫌悪に陥るような状況や、きっかけは少なからずあるものです。本記事では、「自己嫌悪」の意味から、その原因や陥りやすい人の特徴、立ち直る方法についてご紹介します。

【目次】
「自己嫌悪」の意味
「自己嫌悪」に陥る理由
「自己嫌悪」に陥りやすい人の特徴とは?
「自己嫌悪」に陥った自分を脱する方法とは?
「自己嫌悪」にはいいこともある
最後に

「自己嫌悪」に陥ったことはありますか? それはどんなときでしたか? 本記事では、「自己嫌悪」に陥りやすい人が、どんな人なのかを考えてみました。

「自己嫌悪」の意味

(c)Shutterstock.com

「自己嫌悪」の「自己」は自分のことです。「嫌悪」は嫌うこと。つまり、「自己嫌悪」とは、自分で自分を嫌いになってしまうことをいいます。

「自己嫌悪」に陥る理由

では、なぜ、人は「自己嫌悪」に陥るのでしょうか。心の中を覗いてみましょう。

1:思い描いたとおりにいかないから

たとえば、もっときれいになりたいと思ったとしましょう。食べ物に気をつけたり、運動を始めたり、そのための努力も重ねています。それなのに、思うような成果が上がらない…。そんなときに「自己嫌悪」に陥ります。

なんとかして理想の姿に近づきたいと努力しているのに、どうしても近づけず、次第にギャップが激しくなったとき、自分自身を責めてしまうのです。

2:他人と比較してしまうから

どんなことにでも上には上がいるもので、他人と比較ばかりしていてもキリがありません。人が「自己嫌悪」に陥るとき、他人と比較しては「自分はダメだ」と思い込み、それが重なって「自己嫌悪」に陥ってしまう場合があります。

3:もともとの性格がネガティブだから

性格の外交性の半分は先天的に決まっているともいわれていますね。つまり、「自己嫌悪」に陥りやすい人は、もともと自分を悲観して見る性格の持ち主だということが考えられます。

ちょっとおもしろい研究結果があるのでご紹介しますね。ブリディッシュ・コロンビア大学の研究なのですが、200人にさまざまな言葉をランダムに見せた後、「記憶している言葉」について聞いたところ、ネガティブな言葉を多く記憶している人には、共通の遺伝子があることがわかったそうです。

ただし、ネガティブというのは、言い換えれば慎重だとも言えます。一概に悪い事ばかりではありませんね。

「自己嫌悪」に陥りやすい人の特徴とは?

(c)Shutterstock.com

「自己嫌悪」に陥りやすいのは性格が影響していると述べました。「自己嫌悪」に陥りやすい性格の特徴をいくつか挙げてみますので、当てはまるかどうかチェックしてみてください。

1:完璧主義

理想が高いと、現実とのギャップにさいなまれることが多くなります。何かを始めようとしたとき、初めてにもかかわらず、高い理想を掲げたりしていませんか? 理想を高く持つのは良いことですが、それで自分が辛くなるようなら本末転倒です。

2:責任感が強い

責任感を強く持って物事にあたることはとても良いことですが、うまくいかなかったときに「自分のせいだ」と責めてしまう人は要注意。責任の一端はあるのかもしれませんが、すべてがひとりだけの責任だということなど、そうそうあることではありません。

3:感じやすい

周囲の人たちの気持ちに気付きすぎる人も注意が必要です。それぞれの事情を思いやることは大切なことですが、それらすべてがうまくいくことはないのではないでしょうか。他人の気持ちに敏感な人は、往々にしてやさしい人が多く、それらをうまく運ぼうとして八方塞がりになってしまう場合があります。

4:忍耐強い

何ごとにも我慢してしまう人も気をつけましょう。「自分さえ我慢すれば済む」と考えて、ストレスを溜め込んでしまうのです。ストレスが重なると、なかなかポジティブに考えられなくなるもの。ネガティブがネガティブを呼ぶ、悪い状況です。

5:考え方が極端

「黒か」「白か」、「いいか」「悪いか」、「好きか」「嫌いか」というような極端なものの考え方をしていませんか? こういった考え方の持ち主は、ほんの些細なミスを必要以上に大きくとらえてしまいがち。他人のちょっとしたひと言の「あの人、私のことを嫌いなのかもしれない」と大きな不安に駆られてしまうような人はこのタイプかもしれません。

「自己嫌悪」に陥った自分を脱する方法とは?

(c)Shutterstock.com

もし、「自己嫌悪」に陥ってしまったら、どうしたらいいのでしょう。切り抜け方をお伝えしておきますね。

1:「できた」を書き留めていく

高い理想を掲げても、そこへ到達するには時間と努力が必要です。その道中で心が折れてしまって「自己嫌悪」に陥る場合があるでしょう。

そんなときには、「できた」と思えることをノートに書き留めていきましょう。どんな些細なことでも構いません。
・笑顔であいさつができた
・いつもよりもミスが少なかった
・上司に声をかけてもらえた
・デスク周りをきれいにして退社した

というように自己満足でいいので、「できた」と思えることをどんどん溜めていくのです。小さな成功体験の積み重ねを、目で見える形にしていくことで、「自己嫌悪」から脱することができるようになります。

2:掃除をする

デスク周りでも、自分の部屋でも、トイレでも、どこでもいいので、いつもより丁寧に掃除をしてください。集中して何かに取り組むことで心がリセットされますし、綺麗になっていく様子は、心にも反映されていきます。

3:リフレーミング

心理療法や保健指導で用いられる方法で、枠組みを変えること、あるいは見方を変えることを指します。簡単に言うと、「今日もこれだけしか進まなかった」ではなく、「今日はこんなに進んだ」と考えることです。

どんなことでも、光を当てる方法を変えれば、違った見方ができるもの。「ダメだ!」と思う前に、ちょっと違う視点からも状況を見てみてくださいね。

「自己嫌悪」にはいいこともある

(c)Shutterstock.com

ここまで、「自己嫌悪」はネガティブなものだという前提でお話をしてきましたが、実は「自己嫌悪」にはいい側面もあるのです。

それは強い向上心の現れであるということ。向上心がなかったら、凹んだりしませんよね。「もっとできるようになりたい」とか、「もっと綺麗になりたい」、「もっと愛される女性になりたい」など、自分を高めたい気持ちでいっぱいなのです。

自分のことが大嫌いになってしまったら、新しいことに踏み出す力が湧かなくなってしまいます。もし、「自己嫌悪」に陥ってしまいそうになったら、向上心の部分は残して、できない自分も許してあげましょう。

そして、小さなことでも「できた」自分を褒めてあげましょう。これは、自分を甘やかしているのではなく、自分を許し、認めているということ。「自己嫌悪」に陥りやすい人は、自分を褒めるのに躊躇しがちですが、自分を許すことで、新たなエネルギーが湧いてくるのではないでしょうか。

最後に

(c)Shutterstock.com

誰だって、一度や二度は「自己嫌悪」に陥ったことがあるはずです。それは、きっと頑張った証拠。一生懸命に頑張ったけれど、思うような結果がでなかったからこそ、力尽きて自分を責めてしまったのかもしれません。でも、大丈夫。「自己嫌悪」に陥っている最中は、自分のことで精一杯かもしれませんが、ちょっと余裕が出てきたら「私だけじゃないかも」と考えてみてください。少しずつ、心が軽くなってくることでしょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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