生理不調の種類について
まずは、生理不調の種類について調査。
「生理中、どのような身体的不調がありますか?」という質問では、このような結果になりました。
最も回答の多い項目は「腹痛」で、全体の82.5%。最も回答の少ない項目は「発熱」で、全体の5.6%。また「身体的な不調を感じたことがない」と回答した人も極小数ながら全体の1.1%存在しました。
続いて、「生理中、どのような精神的不調がありますか?」というアンケート結果も見ていきましょう。
最も回答の多い項目は「だるさを感じる」で、全体の65.5%。回答の少ない項目は、「些細なことで焦ってしまう」(20.3%)「怒りが抑えられない」(20.9%)でした。また「精神的な不調を感じたことがない」と回答した人も全体の6.2%いました。
以上のことから、生理による不調はさまざまな種類があり、どのような不調を経験しているかについても十人十色であることがわかります。
女性同士でも生理の理解不足によるトラブルや悩みが生まれている
生理に関して周囲に理解してもらえなかった経験・悩みを調査したところ、「男性からの理解不足に悩んだ」という声が多い一方で、「同性同士でも理解が足りないと感じる」という声も多く存在しました。回答者からの実際の声を紹介します。
【異性の理解不足に悩んだ】
・バイト先に生理が辛いので休ませてくださいと告げたら、前もってわかるもんなんじゃないの? と言われた。体調管理が出来ていればと思ったのと同時に、この人分かってないなぁとも感じた。
・苛立っていた時に「生理中でしょ」の一言で済まされた。イライラしている女性=生理中なのも、ちょっと不快。
・大学2年頃PMDD(月経前不快気分障害)がひどく、自分に合った薬がまだ見つかっていませんでした。兄には生理の精神的な不調を理解してもらえずに嫌われてしまい、それ以来一度も口をきいてきません。わかろうとしてくれない姿勢に哀しさや寂しさを覚えると共に、男女のそうした身体的な違いにもどかしさを感じました。
【同性の理解不足に悩んだ】
・母親から頼みごとをされて、生理でお腹が痛いから無理と言ったところ、「そんなの甘えだ。私(母)は全く生理痛なんてなかった」と一蹴され、悲しくなった。
・生理痛で苦しんでいた時、比較的生理痛が軽い友達(同性)に理解してもらえず、「大げさだよ」と言われた。
・生理が軽い子(同性)に、「そんな重たいの? 私3日で終わるのに不思議だね〜」と、疑うような感じで言われた。
・生理中母親に、生理前症状と生理中の症状について相談し、産婦人科に行きたいと訴えたが、ピルなどに対して悪いイメージしかない母親であるため、反対され辛かった。
・とにかく生理痛がしんどい! 生理で休みたいとなかなか言えない、生理の症状が軽い女性もいて女性にも言いづらい。
・自分の生理が重い事は知っていたが、あまりの腹痛で「救急車を呼んでくれ」と叫んだら「それほどでは無いだろ」と家族に言われた。生理が来始める時に主に腹部に激痛を感じ、泣き叫ぶことしかできなくなる。
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生理痛の重さや薬の効き目などは人それぞれであり、生理期間の過ごし方は家族や仲の良い友達でも全く異なるかもしれません。月1回と決して少なくない頻度でやって来るからこそ軽視せず「自分は大丈夫だから周りも大丈夫」と思い込まないことが大切です。
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