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2022.07.27

「周り」と回りの違いとは? 意味や使い分けのポイントを解説

「周り」と「回り」の違い、しっかりと理解できていますか? 「周り」は、中心となるものの外側、周囲を指し、「回り」は、ものが回転するという意味があります。今回は、間違ってしまいやすい「周り」と「回り」の意味や使い方、英語表現などを解説します。

「周り」と回りの意味

皆さんは「身のまわり」や「まわりを歩く」と書くとき、「周り」と「回り」、どちらを使ったらいいか迷ったことはありませんか? 近年ではスマホやパソコンで簡単に変換できるようになったものの、いざというときに適切な漢字が出てこないと恥ずかしい思いをしてしまうことも…。この機会に、正しい意味と使い分ける時のポイントをしっかりマスターしましょう。

(c)Shutterstock.com

「周り」の意味

「周り」とは、「そのものの外側の縁の部分」という意味があり、「周囲」や「周辺」を表します。例えば、「公園の周りを歩く」や「彼の周りに人が集まる」などと言ったりしますよね。これらは、何らかの中心となるものがあって、その周辺のことを説明したい場合に「周り」という言葉が使われます。

「周」という漢字は、一説によると田と口を合わせてできており、田んぼの中に苗がいっぱい植えてある様子を表しているのだそう。それに、土地を表す口の字がつくことで、あるものの外側に沿った部分や、すみずみまで行き渡る様子を示していると言われています。

「回り」の意味

「回り」とは、「まわること」「一定の範囲を順に巡ること」という意味で、「回転」を表します。例えば、「頭の回転が早い」というようにものの働き具合を指したり、「遠回りして帰る」のようにぐるっと回って移動する行為を指すこともありますね。どちらかというと、「回り」には、回転するような動きや、その動きにしっかりと沿うイメージに重きが置かれていることが特徴です。

「回」という漢字は、大きな口と小さな口から成り立っており、水が渦巻く様子を表しています。このことから、弧を描くように回転したり、一回りして元に戻るといった意味合いが強いとされています。

「周り」の使い方

意味を理解したところで、次は「周り」の使い方を見ていきましょう。日常生活でよく使う3つのパターンを紹介します。

(c)Shutterstock.com

1:天気が良かったので湖の周りを散歩することにした。

日常生活でよく使われるのが、「○○の周りを歩く」という表現。例えば、この例文のように湖が中心となって、その周辺を歩くといった場合には「周る」を使います。「ビルの周りを歩く」「公園の周りを走る」なども同様です。

2:ちゃんと周りを見て行動しよう。

「ちゃんと周りを見て」という場合も「周り」を使います。自分を中心としてその周辺に危険なものがないか注意するといった意味合いなので、「回り」ではなく「周り」が正解です。

3:お母さんは赤ちゃんの口の周りをふいた。

「口の周り」と表現する際も「周り」を使います。「周り」には、そのものを囲んでいる近くの部分に使われるので、この例文でいう口の「周り(周辺)」にも当てはまります。

「回り」の使い方

「回り」は、「周り」と比べるとさまざまな意味合いで使われます。代表的な例を3つピックアップしたので、見ていきましょう。

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1:母は祖父の身の回りの世話をしている。

「身の回り」には「回り」を使います。この例を挙げると、祖父のまわりを母が動きまわって世話をしているということになるので、「回り」を使うのが適切です。よく使う表現なので覚えておきましょう。

2:彼は筋トレをして体が一回り大きくなったようだ。

回転という意味とは異なり、物事の大きさの尺度としても「回り」は用いられます。「体が一回り大きくなる」や「一回り年上の人」「一回り小さいサイズ」などがその例です。いずれも、綿密な尺度ではなく、漠然とした大きさを表すことがポイントと言えるでしょう。

3:思ったよりも火の回りが早い。

「火の回りは早い」「酒の回りが早い」という時にも「回り」を使います。この時の「回り」は、「及ぶこと、行き渡ること」という意味があり、全体に広く行き届くことというニュアンスです。

「周り」と回り、使い分け方のポイントは?

では、「周り」と回りはどのように使い分けたらいいのでしょうか? 前述したように「回り」は、回転すること。「あの人は空回りしている」など自分が主体となってぐるぐると回っている場合に使います。一方「周り」は、何か中心となる主体があり、その周辺のことを指すことが多いようです。

また、「回る」は、回転するという意味の他にも、「一回り大きい」などの物の大きさを指したり、「火の回りが早い」など全体に行き渡ることいった、広い範囲で使われます。しかし、「周り」はほとんど「周囲」「周辺」といった意味で使われるので、使用用途が限られている点が違いと言えるでしょう。

英語表現とは?

海外のビジネスパーソンとのやり取りの中でも、「周り」を使った表現をすることがあるかもしれません。いざという時のために、「周り」と「回り」の英単語を覚えておきましょう。

(c)Shutterstock.com

「周り」の英語表現

「周り」を英語で表すと「around」になります。「around」は、「周りを取り囲んでいるさま」を示し、「周辺」「周囲」という意味です。

・Look around! The cherry blossoms are in full bloom.(周りを見て! 桜が満開だよ)
・Pay attention to what’s around you.(周りに注意してね)
・Let’s walk around the park.(公園の周りを歩いてみよう)
・Wrap a muffler around your neck.(首の周りにマフラーを巻く)

「回り」の英語表現

「回り」の英語表現は使い方によってさまざま。例えば、「回転する」という意味を表したい時には、「spin」や「turn」「go round」を使います。「spin」は、何かが高速で回転することや頭がぐるぐると回ること。「turn」は、方向を変えたり、道を曲がって戻ること。「go around」は、周囲をぐるぐると回る、ものが行き渡るという意味で使われます。

・I’m spinning everything.(私は何事も空回りしている)
・My brother turned the clock screw.(兄は時計のネジを回した)
・The earth goes round the sun.(地球は太陽の周りを回っている)
・go round inspecting schools.(学校をいくつも見て回る)

最後に

「周り」と「回り」の意味の違いは理解できましたか? 「周り」は周辺や周囲などを表すのに対して、「回り」は回転するというニュアンスが強い言葉です。手紙やメールを書く時に、どちらを使ったらいいか迷ってしまった時には、ぜひ本記事で紹介した内容を参考にしてみてくださいね。自信を持って使い分けてみましょう!

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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