「すぐ怒る」人、あなたの周囲にいますか?
いつも怒っている人、急に不機嫌になる人など、「すぐに怒る」人はなかなか近づきにくいですよね。何が怒りの沸点になっているのか分からないため、そういった人が職場やコミュニティにいて、コミュニケーションの取り方に悩んでいるという人も多いのではないでしょうか?
まずは、「怒る」という感情がどういうものなのか、改めて考えてみましょう。
そもそも「怒る」ってどういうこと?
そもそも、「怒る」という感情はなぜ引き起こされるのでしょうか。一般的には、自分の目指している目標を達するための行動が、現象や他者など何かしらの要因によって妨害されたときに、「怒る」という感情が表れるとされています。
また、「怒る」という感情は、もともと人間が持っている防衛本能のひとつ。自分に危険が迫った時、「怒る」という攻撃性を示して相手を威嚇するための手段でもあるのだそうです。
「すぐ怒る」人の心理とは?
続いて、「すぐ怒る」人の心理について解説します。普段怒らない人からすると、「どうしてそんなことで怒るのだろう?」と不思議に思うかもしれません。「すぐ怒る」人とのトラブルを避けるためにも、「すぐ怒る」人の心理を理解しておきましょう。
自分が優位に立ちたいから
「すぐ怒る」人は、自分が優位に立ちたいという気持ちが強い人が多いよう。そのため、「怒る」ことで相手を圧倒しようとするケースも。これは、ある意味相手より優位に立つことで、自分の地位を守る自己防衛本能が働いているといえるかもしれませんね。
細かいことが気になってしまう神経質だから
神経質な人は、他者の細かい動作や言葉などにも過敏に反応してしまう傾向があります。小さな違和感がストレスになっているため、少しずつ溜まったストレスが、小さなきっかけで爆発し、急に怒ってしまうことが考えられます。
自分の思い通りに物事を進めたい
「すぐ怒る」人は、自己中心的な一面も持っています。自分の思い通りに物事を進めたいという気持ちが強く、そぐわないと「怒る」ことで自分の意志表示をしようとするのです。
「すぐ怒る」人の特徴とは?
「すぐ怒る」人には、「すぐ怒る」こと以外にも共通する特徴があります。どのような特徴があるのか、一緒に見ていきましょう。
疲労している
疲れていると「ストレス」を受け入れる心の余裕がなくなり、イライラが抑えきれなくなることがあります。そのため「怒る」ことで、ストレスを発散しているケースも。疲れていると普段は気にならないことが気になって「すぐ怒る」ことに繋がるので、リフレッシュする時間が必要です。
プライドが高い
「すぐ怒る」人の特徴として、「プライドが高い」ことが挙げられます。自分に対する、小さな指摘やアドバイスにも過敏に反応して「プライドを傷つけられた」と思ってしまうため、「すぐ怒る」人になってしまうのです。
せっかちな性格
物事を効率よく進めようとせっかちになりがちな傾向があるのも、「すぐ怒る」人の特徴の一つといえるのではないでしょうか。そのため、非効率的なことをしていたり、手間取ったりしている人をみると、イライラしてしまうということが考えられます。
感情に対して不器用
「すぐ怒る」人は、感情に対して不器用な傾向があります。言葉にして相手に伝えることが恥ずかしかったり、喜びや悲しみなどの本心を上手く表現できなかったりするため、「怒る」ことで気持ちを表現してしまいがち。
また、ストレスに対する耐性が低く、沢山の情報や問題を抱えてしまうとストレスをどのように処理したら良いか分からなくなる人もいます。そのため、とにかく「怒る」ことでストレスを発散させようとする傾向も。
感情に対して不器用なので、周りから見ると「すぐ怒る」面倒な人だと勘違いされがちです。
「すぐ怒る」人への対処法はあるの?
「すぐ怒る」人の心理や特徴は理解できましたが? 実はとてもナイーブな「すぐ怒る」人。どのように接すれば、トラブルになることを防げるのでしょうか。最後に、「すぐ怒る」人への対処法を紹介します。
否定しない
「怒り」などネガティブな感情をぶつけられると、相手を否定したくなってしまうこともあるでしょう。しかし、「すぐ怒る」人は自分の抱える感情に自分自身が乱されている状態。まずは、相手を受け入れてあげることが大切です。
まずは否定せずに受け入れて、相手を落ち着かせてあげることで、落ち着いてコミュニケーションが取れるようになります。
冷静になる
「すぐ怒る」人に対して、こちらも怒って対応すると更にヒートアップしてしまいます。「すぐ怒る」相手の特性を理解して、冷静になることで感情に任せた言動を防ぐことができるのではないでしょうか?
冷静になるためには、相手の気持ちになることと、深呼吸をすることがコツ。相手がどうして怒っているのかを考え、深呼吸することで、自分の気持ちを落ち着かせることができるはずです。
真剣に受け取りすぎない
「すぐ怒る」人の感情に引きずられないようにするためには、ある程度のスルースキルも大切です。「すぐ怒る」人の言動を真剣に受け取りすぎると、こちらまで疲弊してストレスになってしまいます。
時には「ふーん、そうなんだ」くらいの気持ちで軽く受け流しながら、程よい距離感を保つように意識してみてください。
最後に
「すぐ怒る」人の心理や特徴に迫ってみると、その攻撃性の裏には、外部の刺激に敏感でナイーブな人間性が隠されていることが分かりました。「すぐ怒る」人とうまくコミュニケーションを取っていくためには、そういった性質を理解する必要がありそうですね。
反対に、自分が「すぐ怒る」タイプだという人は、一度自分と向き合う時間をつくってみるといいかもしれません。自分がどんなことにストレスを感じてしまうのか、そしてストレス発散には何が向いているのかなどを考えることで、「すぐ怒る」きっかけを減らせることに繋がるのではないでしょうか?
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